オフ書き講座 with 志保ちゃん & 智子ちゃん 投稿者: UMA
第0部:登場人物は誰や

「やっほー、志保ちゃんだよー。今日の志保ちゃんニュースは…」

すぱぁぁぁん!!

「…ったーい!誰よ、いきなりハリセンでしばくのはっ!?」
「私や」
「『私や』じゃないわよ、保科さん。いきなりハリセンでしばくのってどうい
う意味よ」
「どういう意味も、こういう意味も、今日のお題はオフ書きの仕方やろ?長岡
さんの方こそ何ボケかましてんねん」
「う…。別にいいじゃないの。志保ちゃんニュースもあるんだから…」

すぱん!!すぱぁぁぁん!!
どげしっ!!

「…ったーい。今度は2発も!!」
「最後のケリも入れて3hit comboや。コンボボーナス出るで」
「そういう問題かっ!!」
がしっ!!…すぱぁぁぁん!!
「か、カウンター!?」
「ZEROカウンターや…ってこんなことしてる場合やないな」
「そ、そうね。気が付いたら前フリだけで20行以上使ってるもんね」

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第1部:エディタは何がええねん

「…ってことで志保ちゃんニュー…」
そこまで言って、脇にいる保科さんのハリセンが目に入る。
「…じゃなくって、オフ書きの仕方ね。これを覚えれば使い慣れたワープロや
エディタで即興小説が、オフライン状態で書けるようになるのよ」
「オフライン状態ってのはインターネットに接続していない状態のことやね」
「うん、そう。ただ、環境によってはLAN経由でインターネットに接続して
オンライン状態になってる場合もあるから、ここでいうオフラインっていうの
は、『そのページにアクセスしていない状態』って定義するわね」
「多少、語弊があるけどね。で、そのオフ書きって何か利点でもあるん?」
「利点はオフライン上で打てる点ね。そのページにアクセスしていなくても書
けるってことは、いつでも書けるってことだしね。それに、ダイヤルアップ接
続でインターネットを利用してる人なら、電話代&プロバイダ課金がかからな
いっていう懐に優しいのが最大の利点よ。それ以外にも、書いてる途中で保存
が可能ってのがあるわ」
「最後のはたしかに利点やね。ブラウザで直接打つと途中でセーブは出来ひん
からクラッシュしたら、小説全体がパーになるもんな。ところで、オフライン
状態でどうやって文章を書くん?」
「そりゃ、手持ちのエディタやワープロよ。OS標準装備のシャーペンやED、
SimpleTextやNotePadでも十分、文章を打つのに役に立つからね」
「シャーペンやED…って、今ではかなりマイナーなOS添付エディタちゃう?
でも、使い慣れたツールが一番、ってのは分かるわ」
「そう言うこと。高価なツールでも使いこなせないんじゃ意味ないからね。
あ、使い慣れていれば、高価なツールのほうがいいのは事実よ。機能が多いか
ら使いこなせば便利この上ないからね」

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第2部:作ったら次、どないするん

「とりあえずワープロソフトで書いたんやけど、これからどうするん?」
保科さんはゲイツ窓95で有名なワープロソフト「語」を使って何か書いたみ
たい。
「まず、誤字脱字の訂正はやっとかないとね。手書きじゃないからOKって思
っても誤変換とかで変な文字になってる事もあるからね。あと、機種依存文字
と半角のカナ文字は全て取り除くっていう大事な修正もしないといけないわ」
「機種依存文字って、使うと何か問題あるん?」
「機種依存文字は、その文字コードをサポートしていない機種やOS上で閲覧
した場合に、文字が空白や※マークに化けたりして読めなくなることがあるの
よ。例えば、NECのPC98x1シリーズの罫線とか、ギリシャ数字、○の
中に数字が入った文字等がそれに該当するわ」
「ふーん。ほな、半角カナ文字は?」
「半角カナ文字は、ASCIIコードに規定されていないので、送信先のサー
バや、閲覧しようとしたクライアントがどんな動作をするか、全く保証出来な
いのよ。つまり、最悪の場合、サーバーダウンってこともありえるって訳」
「なるほどな。せやから、口を酸っぱくして『半角カナを使うな!!』って書い
てあるんやな」
「そういうこと。でも、気を付けていても、FEPやIMEの設定や変換ミス
とかで気が付かない内に機種依存文字や半角カナ文字を使ってる可能性がある
から、投稿前に目でチェックする必要があるわけよ。まあ、世の中には機種依
存文字を判別してくれるソフトがあるらしいから、それを使うのがベターと思
うわ」
「分かったわ。あと、他にせなあかんことってあるん?」
「んー、あとは、改行幅の補正かな。ワープロでもエディタでもそうだけど、
画面上での改行と、論理的な改行はまったく別物だから、そのまま投稿すると
1行が横に数百文字、なんてことにもなりかねないの。だから、自分で改行位
置を指定する必要があるのよ。これは好みの問題かもしれないけど、70〜
80バイト前後で改行するのが一般的みたいね」
「でも、長岡さん。リーフさんの即興小説ページの投稿欄には『自動スペース
&自動改行』ってのがあるから、それを利用すれば問題無いんちゃう?」
「そうかも知んないわ。でも、インターネット上のBBSシステムが全部が全
部自動改行可能って訳じゃないし、むしろ少数派と思ったほうがいいわよ。だ
から、自分で改行を入れておいたほうがいいと思うわ」
「いちいち改行するのって、慣れるまでは面倒そうやな」
「まあね。そうそう、詩みたいにフリーフォーマットの方がいい場合もあるか
ら、その辺りは個人の判断で決めてね」

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第3部:どうやって投稿すんねん

「で、この文章をどうやって投稿するん?」
誤字の訂正を終えた保科さんが、本題について聞いてきた。
すでにブラウザ画面にはリーフ即興小説ページが表示されている。
「まず、全テキストをクリップボードに写して」
「え…っと。『語』の場合は『編集(E)』メニューから『すべてを選択(L)』を
選択して、その後で『編集(E)』メニューから『コピー(C)』を選ぶんやな」
「そのあと、ブラウザの投稿欄をクリックして、『編集(E)』メニューから『張
り付け(P)』を選ぶと…」
「あ、投稿欄にワープロの文章が!!」
「どう?とっても簡単でしょ?ちなみに、ソフトによってはクリップボードへ
の待避はCTRL+Aの後CTRL+Cで、張り付けはCTRL+Vというショートカットキーで
それぞれ可能よ。覚えて置いて損はないわ」
「なぁるほど。じゃあ長岡さん、今日はありがとうね」
「別にいいのよ。あ、お礼はヤックでいいから。コーラはLサイズじゃなくっ
てもいいのよ」
「…長岡さん、それっておごって、ってこと?…」
「ええっ!!保科さん、おごってくれるの?やったー!!」
「まあええわ。世話んなったんはホンマやし。ほな、行こか」

そして、私達二人はヤックへ向けて出発した。

<おわり>
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どうも「オフ書きのススメ」のUMAです。

今回のネタは、ちょっと真面目にオフ書きの仕方に付いてです。
新人も増えてきたみたいですが、オフ書きのやり方を知らない人も多そうです
しね。

文中にあるとおり、簡単なカット&ペースト操作さえ出来ればエディタやワー
プロでSSを製作できるので、覚えて置いて損はないですよ。
それに、オフ書きをしてセーブをすれば、自分の小説のバックアップにもなっ
て一石二鳥なので、儂はオフ書きを推奨します。

#このカット&ペースト操作は主なGUI環境で通用する操作なので、SS書
#き以外にも流用できる知識です

ちなみに儂の環境は、

 OS    :Windows95a
 FEP   :ATOK11 Ver.1.0/R.1
 Editer:秀丸エディタ for Windos95 ver2.22

です。もちろん、これ以外に必要なツールがあればその都度使用しますが、基
本的にSS書きにはこれらをメインに使用しています。

皆さんの即興小説書きのお役に立てば幸いです。


ぢゃ、そういうことで。でわでわ〜(^_^)/~

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