こい〜ん! 投稿者:UMA


「いっくぽーん」

私こと柏木楓は今、伝説の食べ物「ウィロー」を求めて旅をしているわ。
えっ?なぜですって?愚問だわっ!!
至高にして究極の食べ物、あの丸くてつやつやプヨプヨプニプニしたかわいー
ーかわいーーウィローちゃんよ!?
それをみすみす逃すのは愚の骨頂!他人にくれてやる位なら私が食うわっ!!

「おらおらおら〜!」

邪魔する虫ケラ共は私の魔法でイ・チ・コ・ロ(ハート)
いえ、一発で殺すのは忍びないわ。ちゃ〜んと生かさず殺さず、苦しみ悶えな
がら死んでいくようにしないといけないわね。けけけ。
ってことで、こっからは連爆ねらいに変更!
んじゃ、手始めにこいつを封印して…。

げしっ!

んでもって、今度はあっちの団体さんのところへぶん投げて…っと。

どかかかか…!

ふむ、20CHAINか。まあまあかな?でもいいわ。ザコはまだいるし。

「おねえちゃぁぁぁん、こわいよぉぉぉぉ」
後ろでなんか言ってる。妹の初音だ。妖精の代わりに連れてきてるが、さっき
からびーびー泣いてうるさい。
「ああ〜ん?」
「ひっ!」
私が千鶴姉さんゆずりのガンをくれると初音は黙った。よし、それでいい。

と、そのときだった。
いきなり現れた大男が、丸太の様な腕を振り下ろしてきた!どうやらこのステ
ージの親玉らしい。

「くっ!」
私は左に急旋回する。ヤバい、避けきれない!こうなったら…
「バリアーッ!!」
そう叫んで私は、後ろにいた初音を「がしっ」と掴むと自分の前にかざした。
「え?え?え?え〜?」
初音は自分の置かれた状況が理解できずパニくっている。そして数瞬後に響く
打撃音。

ばきっっっ!

うーん、骨が砕けるナイスなサウンド(音符)心にしみるわ。
「うぇぇぇん、痛いよぉぉぉぉ。お姉ちゃぁぁぁぁん(T_T)」
「大丈夫?初音」
私は努めて優しそうな「姉」を装って話しかけた。
「う、うん…」
私の突然の態度の変化に戸惑いつつも、返事をする初音。この分ならまだ楯と
して使えるわね、と私は思った。

さらに大男の攻撃は続いたが、ことごとく避ける私。

ぶん!
ひょい!

ぶん、ぶん!
ひょい、ひょい!

ぶん、ぶん、ぶん!
ひょい、ひょい、「バリア!」

「うぇぇぇん、痛いよぉぉぉぉ」初音、我慢よ。

うーん、それにしてもラチが開かないわね〜。このまま逃げ回ってても時間の
無駄だし…。
あ、そうだ。いいこと思いついたわ。けけけ。
「初音、ちょっと我慢してね〜」
「え?」
私は初音の返事をもらう前に行動した。
「フォース離脱っ!!」
「え゛?」
初音を「むんず」と掴むと魔力を込めて大男に向かって投げつけた。楯を武器
に転化させるとは、我ながら素晴らしい”あいでぃあ”。さらに初音がいなく
なった分、スピードもあがるし一石二鳥だわ。

げしっ!

直撃だ!奴は怯んでいる。ちゃーんす!
「火竜!」
私の召喚によりが呼び出された炎のドラゴンは、一直線に突き進んで大男を炎
で包み込んだ。

「ぐわああああ!」
それが大男の断末魔の叫びだった。

・
・
・

大男を倒した。
しかし、勝利の代償は大きかった。最愛の妹、初音を失ったのだ。
楓は、大男の燃えた跡を見下ろしながら、大男に勇気ある特攻を敢行した妹、
初音のことを思い出していた。
「初音…。私はあなたのこと、一生…一生忘れ…忘れ…」
言葉につまる楓。
「…忘れ…るわ…」
姉、楓の非情の一言。これではあの世の初音も浮かばれないだろう、たぶん。
と、そのとき。大男の下から初音の声が聞こえた
「ちょ、ちょっとお姉ちゃ〜ん。人を勝手に殺さないでよぉぉぉぉ」
ちっ、生きてやがったか。まぁいいわ、楯に使えるから。初音を引っぱり出し
ながら、楓は思った。

終劇
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どうも、UMAです。今回のネタは予告通り(?)コットン2です(ただし1面
ボスまで)。本作品にはシルクを楯にしたり、敵にぶつけたりするような外道
な技はありません。たぶん(自信なし)。

楓ちゃんの性格は性格反転時の楓ちゃんとオリジナルのコットンをベースに、
隠し味に私の毒を加えてみたのですが…。どう見ても「隠し味」に見えません
ね(^^;;嗚呼、楓ちゃんファンに撲殺されそうな内容だわ…。

そーいやアプリ達がいませんね。どうしたんでしょう(笑)本当は出演予定だっ
たけど、シャポー…もといニードルの人選がつかなかった為、カットしてしま
いました(アプリ役は日吉かおりちゃんの予定だった)。