俺、耕一は1枚のCD−ROMを取り出した。 それはS社の電子式遊技機械、太陽系第六番惑星用のゲームCDで、「×麺 VS ストライキファイター」というゲームだ。亜米利加の製麺メーカーの社長 と、ストライキファイターたちの日米の貿易摩擦を題材にした大人気格闘ゲー ムの移植版だ。 モニター、赤緑青変換器の電源を入れ、CDをセットしてほたるの電源を最後 に入れる。これで立ち上がるのを待つだけだ…って、あれ?立ち上がらんぞ? ***** けーこく ***** 拡張ロムが差さっとらんけん、ゲームができんばい。 電源ば切って拡張ロムば差し直しんしゃい。 そういえば、沙羅○陀みたいなカートリッジがついてきてたっけ。俺は画面の 指示通りカートリッジを差して再起動した。…それにしても、カフコソって福 岡だっけか? だが画面には、 ***** けーこく ***** ロムが無いけんゲームが出来んって言いようやん。 さっさとロムば差せって言いよったい。 っかしぃなあ。そう思いつつ、もう一度再起動するが… ***** けーこ… ほたるうぅぅぅぅぅどおしたんだあああぁぁぁ(T_T) はっ!!もしかしてこの太陽系第六番惑星に「ほたる」って波動った名前付け たのがいけないのか? よし、それなら今日から「セー○ーサターン」と呼称しよう!! 「耕一兄ちゃん、それじゃ波動レベルはあんまり変わんないよ」 「は、初音ちゃん!?どうしてここに?たしか今日は楓ちゃんと温泉に行って るんじゃなかったっけ??」 びっくりして振り向くとそこには初音ちゃんがいた。確か俺の記憶では、今日 は旅館のCM撮り兼ゲームの進行役とかで、温泉に行ってるハズだが…? 「うん。もう撮影終わったから帰ってきたの」 あ、そうなんだ。ナットク。 「それより、そのゲーム機。単に接触不良なだけじゃないかな?」 そういって初音ちゃんはカートリッジの接点を綿棒で軽く掃除し、ほた…改め サターンにセットした。 すると、あっさりとカートリッジを認識してゲーセンで見慣れたタイトル画面 が表示された。 「さすが、初音ちゃん。よく気がついたなぁ」 「えへへ〜、そうでもないよぉ」 ぺろっと舌を出す初音ちゃん。 「じゃ、初音ちゃん遊ぼっか」 「うん!」 初音ちゃんが選んだのはグラスト□ンを装備した亜米利加男と、「鬼」だ。し っかり鬼なキャラを選ぶあたり、初音ちゃんらしい。 俺は主人公クラスの男、白と赤。本作では申告交渉拳がレーザーみたいで気に 入ってる。 キャラ選択も終わって…Ready,Fight!! 終劇 ---------------------------------------------------------------------- 2発目のUMAです。 今回は今日買ってきたソフト「X-MEN VS STREET FIGHTER」をネタに痕の耕一 で遊んでみました。 作中でスト3をプレイしてたんで、ゲーマー役には最適か、と。 もっとも、ここまで波動ってないけど(笑) #「初音のないしょ!!」は無事保護したけど、まだほとんど遊んでいない…