ある晴れた昼休み 僕は屋上で彼女を見た 虚ろな瞳の彼女は 黙って空を見つめていた 僕の気配に気づいた彼女が振り返る その口元に微かな笑みが浮かんだ気がする 何をしているんだい 僕は彼女に聞いた 彼女の細い髪が風に揺れる 彼女はゆっくりと答えた デンパを集めている、と 「…素直にサテライトサービスを受信していると言えばいいだろうが」 「――屋上に佇む美少女はこう答えなければならないのです」 「自分で美少女とか言うなっ」http://www1.kcn.ne.jp/~typezero/rdindex.html