鬼騎士(エルクゥナイト)ジローエモン 投稿者: rosso
「あううっ・・・ぐすっ・・・助けてくださーーーい・・・伝説の・・・えるくぅナイトさんたち・・・」
1993年 隆山 鶴来屋
その日 いくつかの高校が修学旅行でその地を訪れ、鶴来屋に宿泊していた。
「今更鶴来屋もないわよねぇ」「まったく修学旅行に隆山えらぶなんて」「やっぱりうちの学校へんよ」「初音もそう思うでしょ?」
「初音?」「「「はつね!!」」」
「えっ?えっ?えっ?」
それまで一心不乱に望遠鏡を覗き込んでいた少女が自分の名前を呼ばれて振り返る。その表情は心底楽しげである。
「おおきいね!すごいね!こんなところに連れてきてもらえてうれしいねっねっ!」
「・・・喜んでるわよ この子・・・」「まあ初音は純真無垢が取り柄だから」 周囲が呆れる中初音は再び望遠鏡に目を戻し熱中し始める。「あ あの家 ホモがいる!」
がちゃんっ! 視界が暗くなる。どうやらお金が切れたようだ。
「お金 お金・・・」カマトトぶってても興味はあるようで、あわててポケットの中を探っていると、横から すっ・・・ と手がのびて100円玉を望遠鏡に入れた。
「えっ・・・・・」とまどう初音。
楽しそうなあなたを見ていて私も楽しませてもらいました。気になさらずどうぞ。」そう告げるとその女性はたかだか百円ぐらいでさも満足げに善人面して去っていった。
「あれ有名な学校の制服よ」「ああ あの高ビーで有名な」「胸なかったね」「寸胴で偽善者か・・・フォローのしようがないわね」
周囲がそんな命知らずなことを言うなか、初音がずんずんと歩いていく。「・・・あれ・・・初音?」
「お礼いってくるね」・・・とことんいい子ぶりっ子である。ずんずん歩いていく。・・・と、そこに別の団体が通りがかり、初音の行く手を阻む。どんっ・・・。何やら以上に存在感のない暗い顔をした少女にぶつかってしまった。
「え・・・あっ・・・ご・・・ごめんなさい!」
「・・・気をつけて・・・」どうでもよさげに答える。
その瞬間・・・
パンッ・・・  何かがはじけた。 ・・・そして・・・
「あううっ・・・この世界を・・・”とぅはーと"を助けてくださ〜い・・・」
「伝説の・・・”えるくぅないと”さんたち・・・」
その声を聞いたと思った瞬間、その三人の少女・・・初音、偽善者、根暗・・・彼女らの足場は消え去り、何処とも知れぬ上空に放り出されていた。
「えっ?えっ?えええぇっ?」
「あら・・・?」
「・・・(どうでもよさげ)」
あたりの景観はまるで見覚えのないものだった。
乱れ散る桜の花びら。眼下に広がる校庭。そして・・・空に浮かぶ・・・ロゴ。
「・・・なに・・・?ここは・・・どこなの?」「だめー!!落ちますぅ!」
「いい年して”ぅ”はやめたほうが・・・」
まったくである。
しかし・・・三人が落下したのは校庭ではなく・・・
ぼすっっ 「ふごおぉーーー!」
「なに・・・これ・・・(暗)」「おっきなくまたんみたいですね(偽善)」
くまたんはよせ。
「どうなってるのいったい?」
「ほんとに・・・」
「・・・(どうでもよさげ)」

所変わって…ここは校舎の中。いかにもガラの悪そうな目つきをした少年がテレビの前に立っている。
「・・・最後の力で伝説の"鬼騎士(エルクゥナイト)”を異世界から呼んだかよ・・・しっかし伝説のエルクゥナイトがあのような”貧乳”だとはな・・・果たして真のエルクゥナイトとなって・・・この世界を救えるかな・・・?」

再び・・・三人の少女たち。公園のような(というか公園だが)場所で巨大な熊から振り落とされ、只今自己紹介の真っ最中である。
黒髪おかっぱ頭の少女がトップバッターである。
「龍崎 楓・・・16歳・・・高一・・・よろしく」実に無愛想である。
次に、初音が元気いっぱいに,「獅堂 初音!15歳高校一年だよっ!」・・・とくると、
「っえええええぇぇぇーーーーー!!!」・・・と声が上がる。上げたのは偽善者だけだったが、楓も少なからず驚いたようである。
「・・・貴方・・・私と同学年・・・?ウソ・・・」「見えないわよねぇ・・・サバよんでない?私 鶴来屋であった時 てっきり幼稚園児かと・・・・・」「うん・・・どう見ても十一歳以下・・・クラスで一番前・・・?」
言いたい放題である。さすがにすこしムっと来たようだが、そこはぶりっ子の面目躍如。なんとかとりつくろって、
「ねえ、そっちのお姉ちゃんは?」聞かんでもいいことを聞く。
待ってましたとばかりに、かつ もじもじと少し恥ずかしがっているフリをして手前のことを語り出す。
「えっとぉ・・・わたしは鳳凰寺 千鶴といいます・・・”同じく”キャピキャピ(死語)の16さい高校一年生です(はあと)」
 ナメんな。 その場にいたもののみならず、全世界の人々が無意識のうちにそんなセリフを口にしたらしい。そして・・・全世界の温度が三度下がった。

再び公舎内。先ほどのガラの悪い男が"2-B"と書かれた教室に入ってきた。
「・・・浩之様・・・テレビの様子はいかがでした?」
「・・・伝説のエルクゥナイトが召喚されたぜ」
「・・・!!!」その場にいるものがみな一瞬顔を強張らせる。
「・・・それはそれは・・・さすがは”トゥハート”のメイドフェチとロリコンどもを支えとるマルロード姫やな」
「では・・・”鬼騎士”となって あの”狩猟者”たちを蘇らせるんだね・・・浩之ちゃん・・・」
「そりゃ楽しみだネ」
「いや・・・召喚された者たちはまだ貧乳だ・・・だが 導師コウイチの元にいやがる・・・」
「あの 目障りな変態のとこかいな・・・」「それは面倒だネ…ヒロユキ」
「ああ・・・マサシオーネ」「うん・・・なに?」「邪魔な芽は早めに摘んどかねーとな」「うん・・・浩之」



・・・つづく・・・・?

ぴろぴろぴろぴろぴろ・・・・・きょうはだ〜〜れだ?
ぴろん
きょうは たかゆき!
「柳川さん・・・おれ・・・こんどはちゃんと打(ぶ)てたよ・・・・」

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以前に同じネタがもしあったらすいません・・・ついでに古いネタでごめんなさい・・・(なお、セリフはアニメじゃなくて原作バージョンです)笑って許してやってください・・・・・だめですか。