言い訳(涙。誰も期待してないだろうけど) 投稿者:Rune


『Runeの地獄日々』

 某月某日。鹿児島大学のとある一室。
 煌めく日差しが、講義を受けている、友人とRuneの横顔を照らす。
友人「もうよぉ、いいんだよお! グランディア! 戦闘システムがな……」
Rune「うんうん」
 Runeとしては黒板の前で苛々とこちらを見てくる教師の方が気がかりではある。
 友人の徹夜明けは本物だった。声が上擦っている。「!」をあちこちにとばして、
喋くっているのだ。気にならない方がどうかしている。数分前にそれとなくやばいぞ
みたいなことを言ってみたが、向こうは数秒声を低めただけだった。
 ひょっとしなくても、電波かも知れない。
友人「で、マップシステムがだな……」
Rune「ほー。いけてるじゃないか。割と。セガの前宣伝も大袈裟じゃなかったって訳か」
友人「そうそうそうそう!」
 聞いてはいる。聞きながら、黒板を見るふりをしつつ、ルーズリーフには西山英志
さまへの返事として書いている『償〜とがびと〜』が進んでいる。多分、この手の話
は誰か書いているだろう。まあいい。自分は知らないし、誰かに聞けるわけでもない。
 迷うだけ無駄だ。
友人「お前にも今度貸してやるよぉ」
Rune「……いい。地下迷宮バトルテック風RPGと、ボードゲーム風シミュレー
ションが、まだ未開封なんだ」
 ったく、何でCD4枚も入ってるんだ。見た瞬間、死にそうだったぞ。俺。
 L6は見直していて、戦闘シーンのある描写がごっそり抜け落ちていることに気が
ついたのがL5’を書いた直後だった。
 やべえ、と思いつつ、加筆。40*40で20Pを超える。どっかの大賞に送るに
しても、総原稿枚数の1/5を占めることができるという分量だ。
 Runeは頭を抱えた。Lはいつも、5Pから8P以内に押さえてきたのだ。
 まして、バトル一色では分割して掲載などできない。歯切れが悪すぎる。
 HbyHを糧に、地獄の様な編集作業が開始された。まずは、原稿を並べ直す。
 戦闘シーン1、戦闘シーン2、解説シーン1……
 こうして、1シーン毎のシェイプアップを謀ろうというわけだ。
 抜け落ちていたので一番痛かったのは、必殺技の名称だった。
 安直にシャイニング・フィンガーにはしたくない。しかし、候補がない。家には
午前中に帰り着けるはずだ。それから考えても遅くはないだろう。他の構成は一通り
組み上がっている。後は張り合わせて、チェック。全部見て、それから、細かい点の
修正。簡単に言っても、誤字脱字はここで見つけなくてはならない。かかる時間は、
大体4時間といったところか。バイトにも行かなくてはならないから、こんなもので
足りるだろう。
先生「では、出席を取る。A谷(はい)。A馬(…………)。欠席か? A光(はい)」
友人「おっしゃ、終わったぁぁぁぁ!!!!! グランディアだぁぁぁぁぁ!」
先生「そこ! 名前は何だ! お前は欠席扱いだ!」
Rune(とーぜんだな)
先生「おい、お前もだ!(とRuneを指す)」
Rune「へっ?」
先生「注意しなかったろうが! そいつに!」
Rune(一応、したんですけど……)
 さすがに、それは困る。一応ノートもきちんと取っていることを先生に見せ、友人
に頭を下げさせて、何とか事なきを得た。
友人「いや、悪いなぁ!」
Rune「何故そっちを向く。そっちは壁だぞ」
友人「で、グランディアだけどよ……」
Rune「おう」
 こういう話は嫌いではない。何だか太田さんってこういう目をしてたんだろか、と
馬鹿なことを思いつつ、一緒に列車に乗る。
 目的の駅についた。家はここから自転車ですぐのところだ。
友人「なあ、一緒に飯食おうぜ」
Rune「腹ごしらえか。うん、いいな」
 で、ファミレスに入る。
 友人がピザ5枚を頼んだ。止めない。何と、それらを平らげてしまうのだが。
 食後のコーヒーを啜る。
友人「……で、グランディアなんだけどよ……」
Rune「ふんふん」
 ……1時間経過。
Rune「あ。俺、そろそろ帰らないと。原稿上げないといけないんだよ」
友人「ああ、そう? じゃ、送ってくよ」
 友人は徒歩である。やはり、グランディア談義。
友人「なあ、本当に貸してやるからやれって」
Rune「いや、未クリアのゲームどころか、未インストールのゲームが2本あるんだってばよ」
 家に着く。
 そこでも、名残惜しげに会話。
 ……1時間。
 ……2時間。
 さっさと帰ってゲームの続きやれよ。
Rune「なあ、俺、原稿書いちまいたいんだけど……」
友人「ああ、どうぞ。俺は後ろで見てるから。一緒にバイト先いこうぜ」
 断っておくと、友人は家庭教師のバイトをしている。Runeはゲーセンのバイト。
Rune「ついてくる気か。おい」
友人「だって、お前にグランディアの良さをだなー……」」
Rune「ああああああ! 理解った! 理解ったから! 借りる! 借りるから、今日はもう帰れ!」
 ……………………
 ……………………
 L6はどう考えても間に合わない。残り15分で何を書く?
 ……言い訳でも書くか。



 ……で、こういう風になりました(泣)。
 あいつぅ、確信犯だな(泣)。
 或いは、ぎぶみい暴露事件のことをまだ根に持っているのか。
 しくしくしくしく……とりあえず、L6、アップする日付は木曜日になりそうです。
 あううううう〜(まるちっく)
 ちなみに、バイト先はセガのゲーセンです。どちくしょう(笑)。