元ネタは「電脳なをさん」です。 本格的に下らないのでご注意下さい。 _________________________ 時は未来。所は宇宙。 光すら燃える太陽系に愛機*******(思いつかんわ)を駆るこの男。 太陽系最大の冒険家にして男色家、藤田浩之。 だが人は彼をキャプテン・ヒロトラと呼んだ! ピコーン。ピコーン。 古典的なSEを鳴らしながら漆黒の空間を旅する宇宙船が一隻。 宇宙パトロール隊の貨物船、ウマヅラナガセーノ号である。 その内部、薄暗い貨物室内をカツカツと靴音を鳴らしながら2人の若い女性、 アヤカ隊員とアオイ隊員が歩いていた。 「『同級生』『学園ソドム』『天使たちの午後』うわー『しあわせうさぎ』まである〜。 綾香さん、この船いっぱいにこんなエロゲーばっかり積んでいるんですか?」 「ふふっ、これはね、宇宙鉱山で無聊をかこっている男どもを慰める為に運んでいるのよ。 とても重要な任務ね」 「めちゃめちゃイカ臭い仕事ですね」 そんなたわいもない会話を交わしている二人の前に、謎の人影が現れた。 「ふっふっふっ・・・・・この船は既に乗っ取ったわ。ここの貨物はみんな私のものよ!」 宇宙海賊・サカシタ星人が襲撃してきたのだ。 ちなみにサカシタ星人は25年前の西条秀樹もかくやというブーツカット、いやベルボトム、 いやパンタロン、いやラッパズボンを着込んでいた。 バンデル星人のコスプレという意味らしい。 思わずアヤカ隊員の頭の中を「山下上等兵は死ぬまで進撃ラッパを手放しませんでした」 というフレーズが横切る。 「・・・・・うわ」 「・・・・・恥ずかしくないのかな?」 「・・・・・あ、あたしだって好きでやってんじゃないわよ!」 じゃあ何故?という疑問はこの際置いておこう。 サカシタ星人は泣いていた。血涙を流していた。 お約束だが男泣きだった。 「と、とにかく貨物はもらっていくわよ!このエロゲーの山は私の物よ!」 サカシタ星人がそう告げるが早いか彼女の部下が飛び出してくる。 「なんですって!?そんな事はさせないわ!!」 「綾香さん、放っておきましょうよこんな人」 アヤカ隊員の抵抗も空しく、二人はその辺の柱に縛り付けられた。 「 さ〜てどれからやろっかな〜♪」 サカシタ星人はいそいそと98ノートを取り出し、フロッピーから一枚一枚インストール してゆく。じわじわとフロッピーからじわじわとHDにじわじわとインストールする ジワジワ感がたまらないらしい。 男にまるで相手にされなかった十数年間の体の火照り、それを静める方法を彼女はエロゲー をする事しか思い付かなかったのだ。 せつないなあ。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 数十分後。 「すごいなあ・・・・・すごいなあ・・・・・」 サカシタ星人はモニターを一心不乱に見つめながらカチカチやっている。 アヤカ隊員はそれを必死の形相で睨み付けている。 アオイ隊員は呆れ果ててぐっすり寝ていた。 「・・・・・・・・・・」 サカシタ星人が突如沈黙に入る。 「・・・・・な、なんか嫌な予感がするわね・・・・・」 予感的中。サカシタ星人はアヤカ隊員に飛び掛かってきた。 「綾香綾香綾香〜!私はもう辛抱たまらないわ〜!」 「わーバカ!私は女よ!」 「そんなの人生において大きな違いにはならないわ〜〜〜 ああこのPS版で妙に大きくなった胸が〜〜〜胸が〜〜〜」 「ば、ばか変な所さわらないでよ!」 「ああこの岩男潤子声が〜〜〜岩男潤子声が〜〜〜」 「・・・・・人の睡眠時間のじゃまをしないでください」 くんずほずれつしている二人の前に怪しい人影が現れた。 「ははははははは!キャプテン・ヒロトラ参上!」 われらのヒーロー、キャプテン・ヒロトラが救援にやってきたのだ。 ヒロトラの両脇には彼の部下、ノンケのマサシとロボット・セリオが控えている。 「なによ!いい所なんだから邪魔しないでよ!」 そろそろ本格的な合体に入ろうかという所で止められたサカシタ星人が怒りの表情を ヒロトラに向ける。 「ふふふ、サカシタ星人。その程度のエロゲーで発情期に入ってしまうとは情けない奴だ。 これを試してみろ!」 ヒロトラは一枚のCD−ROMを取り出した。 「セリオ、頼む」 「---アイアイサー」 セリオの頭がトータルリコール風に割れ、現れたトレイにCD−ROMをセットする。 外した手首からビデオ端子を引っ張り出し、近くのモニターに取り付ける。 「さあサカシタ星人、レッツトライ!」 唖然とした表情のサカシタ星人がよろよろとモニターに近寄る。 そこに表示されたタイトルは。 「 衆道一直線 主演:キャプテン・ヒロトラ 」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ さらに数十分後。 「すごいなあ・・・・・すごいなあ・・・・・」 真っ赤になったサカシタ星人は鼻血をたらたら流しながらモニターを一心不乱に見詰めている。 満面の笑みを浮かべてそれを眺めるヒロトラ。 アヤカ・アオイ隊員の顔は反対に恐怖で真っ青だ。 「まだまだあるぞ。サカシタ星人」 ヒロトラが懐から何枚もCD−ROMを取り出す。 「ふんどしダンディー」 「男と男のラブゲーム」 「薔薇の花婿」 エトセトラ、エトセトラ。 タイトルだけで内容が想像つく。 しかもすべてのパッケージにヒロトラのあられもない姿が刷り込まれていた。 「ひ〜んごめんなさ〜い〜〜〜おかあさ〜〜〜ん〜〜〜」 サカシタ星人が涙と鼻血を垂れ流しながら逃げて行く。 彼女の部下がそれを追って行く。 またしてもヒロトラは、悪の宇宙人に正義の鉄槌を下したのだった。 「はっはっは、サカシタ星人は未通女だからな。この刺激には耐えられなかろう・・・・・ ・・・・・なあマサシ・・・・・マサシ?」 「---呆れて帰りました」 「じゃ、じゃあアヤカ隊員とアオイ隊員は?」 「---呆れて雅史さんと一緒に帰りました」 宇宙の平和と自らの性癖の為に! 行け!キャプテン・ヒロトラ! 戦え!キャプテン・ヒロトラ! http://www.asahi-net.or.jp/~cc6t-kmkr/