ある日突然、マルチが大量発生。人類に挑戦してきた。 キラーマルチ軍団の攻撃! やつらの武器は3つ! 「驚き」 「恐怖」 「冷酷」 「法王への忠誠」 この4つだ! ・・・・・間違えた(法王?) ---------------やり直し--------------- ある日突然、マルチが大量発生。人類に挑戦してきた。 キラーマルチ軍団の攻撃! やつらの武器は3つ! 「走る」 「すべる」 「見事に」 「ころぶ」 この4つだ! 人々は街中ですっこんで泣きじゃくるマルチをあやすのにおおわらわだった。 「・・・・・かくかくしかじかで、うちの所員も全員出払っててんてこまいって訳だ」 「ふ〜ん。長瀬のおっさんもいろいろと大変なんだねぇ」 耳クソほじりながら聞いていた。 「しかるにやつらは排除しても排除しても出て来てしまう・・・・・出て来てしまうのだよ藤田くん」 「あーそー」 お、でっかい耳クソ。 「1体発見すると30体はどこかに潜んでいるのだよ藤田くん」 ゴキブリ? 「藤田くん、真面目に聞きたまえ。この国体の危機を救えるのは君しかいないのだよ藤田くん!」 長瀬のおっさんは突如として、蒼天航路の登場人物のようなポーズを決めながら俺に向かって 叫んできた。 寧言絶つべし!とかそんな感じで。 「HMコマせたら三国一の君なら!ロボ事師と呼ばれた君なら! 『治世の能臣、乱世の奸雄』と呼ばれた君なら!必ずや策を示せるであろう藤田くん!」 いったい誰の話しなんだおい。 「頼む、藤田く〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!」 そんな、血涙流して頼まれてもなあ。 「そりゃ・・・・・志保のカラオケあたりじゃないのか?」 てきとーに思い付いたことを言った。 「そ、そうか!うむ!!!スケベだけが取り柄の大タワケ者と思っていたが、 これだから藤田浩之という男は捨ておけぬのだ」 おい。 「早速準備にとりかかるぞー!わーい」 マジ? ・ ・ ・ ・ ・ 「なんなのよー一体!ったくもー!」 志保がお台場公園特設ステージ(20万人収容予定・雨天決行)の上で叫んでいる。 「ごちゃごちゃぬかすな。ほれ、イントロ始まってるぞ」 ♪ちゃちゃちゃ・ちゃちゃちゃ・ちゃちゃちゃ♪ 長瀬主任がキューを出す。志保がマイクを取る。 ♪ちゃちゃちゃららららら・ちゃーんちゃーんちゃーん♪ 「ボエ〜〜〜〜♪」 ジャイアンかい。 「はぅぅぅ〜」「もうだめです〜」 なんか効いてるし。 ---次回予告--- 「---次は私の番ですね」 ついに奴が立ち上がる! 「カララが男であったならー!男であったならー!」 慟哭するアジバ提督! 人々の魂はついに因果地平を飛び越える。 次回。最終回。 「キリコの飲むウドのコーヒーは苦い」 お楽しみに。 http://www.asahi-net.or.jp/~cc6t-kmkr/