遊びの時間は終わらない(「競作シリーズその弐NTTTVSその他大勢」「お題:会話文のみ」) 投稿者:NTTT 投稿日:5月17日(水)15時37分
「なんだか、ヒロ、遅いわねえ。雅史も、そう思わない?」
「一体、どうしたのかな?」
「何か、あったのかしらね…」
「寝坊したにしては、ちょっと遅すぎるよね」
「ね、電話、かけてみよっか?」
「かけてくれる、志保?」
「ほいきた。こういう時に備えて、いつもピッチ持ってきてんのよ」
「よく番号、確かめなよ。志保、結構、間違えそうだから」
「楽勝よ。ヒロん家の番号、間違えたりしないって。大体、登録にちゃんと入れてんのよ」
「よく、電話してるの?ひょっとして」
「て言うか、最近、毎日ね。そういえば」
「晩に電話するの、なるべくやめた方がいいよ」
「夜中の方が、料金安いんだから、仕方ないじゃない」
「言ってることはわかるけど、志保の電話って、結構長いからさ」
「30分くらいで終わらせるようには、してるって。でも、あかりとかと話してると、ちょっと長くなるとき
も、あるわね…」
「寝てるときにベル鳴らされると、ドキッとするよ、僕なんかはさ」
「最近、雅史には電話かけてないわね、そういえば。今度かけるから、楽しみにしてて」
「テスト期間中とかは、ホント、やめてよね。こっちは、大変なんだから」
「ラスト三日で勝負するのが、男でしょ!何泣きごと言ってんの!!」
「ノート、貸してあげてるのになあ…」
「あ、あれは、まあ、感謝はしてるのよ、ホント」
「当然でしょ。毎回貸してあげてるんだから」
「ら、ラッキーだとは、思ってんのよ。いい友達持ったなー、って」
「点をもっと取って欲しいよね。貸してる方としてはさ」
「さっきからさ、ちょっとイヤミじゃない、雅史?」
「志保、進級危なそうだから。心配してるんだよ、これでも」
「もう、言わないでよ。ホント、シャレになんないのよー!」
「夜中に電話ばかりしてないで、ちょっとは机に向かったほうがいいって、ホント」
「と、言われてもねえ…」
「英語とか、普段からやっとかないと、絶対、点とれないよ」
「夜中にコセコセ勉強かあ…ああ、なんか、憂鬱…」
「次のテストでも赤点とったら、危ないんじゃないの?」
「の、ノート、貸して!志保ちゃん、一生のお願い!」
「いいよ。だから、ちゃんと勉強しなよ」
「よーっく、わかりましたー、って、トホホ…」
「ホントは、志保、勉強ちゃんとすれば、できるような気がするんだけどなあ、僕」
「クイズゲームとかだったら、わりと、なんとかなるんだけどさ…」
「さっき通ったゲーセンに、確か、新しいクイズゲーム、入荷したって、この前浩之から聞いたけど…」
「どーして教えてくれないのよっ!!さ、行くわよ。おごったげるから、ついてらっしゃい、雅史!」
「志保、で、電話は…ああ、行っちゃった…もう、友達、やめようかな…」

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会話パターン9:?