「あー、映画面白かったわねえ」

「そうか？なんかイマイチだったような気もするけどなあ・・・・」

「そう？  結構面白かったと思うけどなあ」

「ほら、主人公の相棒がやたら早口で喋るだろ。字幕が追いつかない感じでさ、どうも集
中できなかったような・・・」

「ふふふ・・・あたしは英語バッチシだからね・・・」

「・・・そうだろうな・・・」

「あ、なに、ひょっとして、気、悪くしたとか？」

「いや、そうじゃないけどよ・・・」

「もう、拗ねなくたっていいのに・・・こんど、教えたげよっか？」

「え！？」

「ブロークンでよければだけどね。どう？」

「あ、ああ、そうだな」

「あ、言っとくけど、あたしの教え方、きびしいわよ」

「そうなのか？」

「そ。覚悟してらっしゃい」

「・・・・・」

「だってさ、同じものを一緒に見ててくんないと、やっぱ、つまんないしね・・・ね、あそこ行こ」

「えっ！？」

「ほら、前行った、あのラーメン屋」

「あ、ああ、あそこか・・・」

「なに、イヤ？」

「い、いや、別にいいけどな」

「じゃ、決まりね。今日は何頼もっかな〜」

「あ、あのな・・・」

「ん、何？」

「英語のレッスンって、どこでやるんだ？」

「え？  そりゃ、もちろん、浩之の・・・あ、ひょっとして、変な事考えてないでしょーね」

「い、いや、そうじゃなくて、そ、掃除とか・・・」

「いーって、どうせ散らかしてんでしょ、手伝ったげるから」

「い、いや・・・」

「そんなに凄いの！！   あ、もしかして、見せられないものとかいっぱいあるとか？」

「違うって」

「ん。じゃあ、今度、行くからね」

「・・・・・」

「あ、そうだ」

「ん？」

「・・・ちゃんと・・・」

「・・・ちゃんと？」

「シャワーくらい・・・浴びといてよ」

「・・・・・」

「ほら、早く行こ。お腹すいちゃった」

「あ、ああ・・・」


「ほら、ボサっとしてると、置いてくわよ！！」





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


しまった。突発的に書いてしまった