迷う女 投稿者: NTTT

「あの、ちょっとお伺いしたいのですが・・・」

「えっ!?えっ!?ア、アイキャンノットスピーク・・・」

「日本語でいいんですよ」

「・・・ひょっとして、レミィちゃんの?」

「姉です。レミィを御存知なんですか?」

「は、はい。神岸、あかりといいます」

「シンディ、宮内と申します。神岸さんの事は、レミィからもよく聞いてますよ」

「そ、そうなんですか・・・」

「大丈夫ですよ。とってもいい人だって、言ってましたよ」

「そ、そんな事・・・」

「お友達にもお弁当を作ってあげる、とってもいい人だって」

「・・・・」

「そのお友達からは、いつも叩かれてるのに、それでもヘラヘラ・・・いえ、ニコニコしてついていく、とっても
いい人だって・・・」

「・・・・」

「その上、そのお友達から犬扱いされても、ヘラ・・・いえ、ニコニコしている、とってもいい人だって・・・」

「・・・・」

「あげくの果てに、目覚し代わりに使われても、文句一つ言わない、とってもいい人だって・・・」

「・・・・」

「確か、味付けがちょっとまず・・・いえ、ユニークだけど、料理を一生懸命作っているとも聞きましたよ」

「・・・・」

「あと・・・そう、クマおた・・・いえ、クマが、とっても、好きなんですってね」

「・・・何か、聞きたい事が、あったんじゃ・・・」

「そうでした。職員室の場所を聞きたかったんですよ」

「職員室なら、この先を・・・・・・」







「・・・おかしいわね。迷ったのかしら?あの、ちょっと、お伺いしたいのですが・・・」


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