「あら、葵じゃない。どうしたの？珍しい」

「坂下先輩、お久しぶりです」

「今日は、あのバカは一緒じゃないのね」

「・・・・」

「にらむ事ないでしょ！いったい、何しに来たのよ！」

「それが、その・・・」

「はっきりしなさいよ！まさか、またうちに戻ってきたいの？そうなの、そうなのね、葵！」

「い、いえ、エクストリームは、ずっと続けていくつもりですから・・・」

「じゃあ、なんなのよ！こっちも暇じゃないのよ！！」

「あ、あの・・・相談したい事が、あって・・・」

「じゃあ、さっさと話しなさい。聞いてあげるから」

「じつは・・・」

「じつは？」

「藤田先輩の事なんです・・・」

「あのバカがどうかしたの」

「あ、あの、前に試合した日が、ありましたよね・・・先輩が私に負けた・・・」

「・・・あんた、ケンカ売ってるの・・・」

「い、いえ、そんなつもりじゃなくて、そういう話じゃなくて・・・」

「なんなのよ、一体」

「あ、あの日から、私たち、どんどん・・・親しく・・・なって、それで、この前・・・」

「この前？キスでもしたの？」

「い、いえ、いや、しし、した事は、したんですけど、それだけじゃなくて、あ、あ、あの・・・」

「あいつになんかされたの？何されたのよ！！」

「い、いえ、されたんじゃなくて、一緒にしたというか・・・ふ、二人で、お、お互いに・・・」

「しししし、しちゃったの？」

「ええ、・・・それで、初めてだったから、とっても痛くて、でも、それだけじゃなくって・・・先輩、私、変なんで
しょうか？」





「帰んなさい」

「え？」

「いいから、帰んなさい」

「で、でも先輩、目から・・・血が・・・」

「帰れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇっ！！」






「やっほー、好恵、元気してた？近くまで寄ったから、遊びに来たわよ、って、あんた、どうしたのよ、いきな
り人の腕をそんなきつく掴まないでよ。痛い、痛いって」

「綾香ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁっ！！私たち、友達よねぇぇぇぇぇぇぇぇぇええぇぇぇぇぇぇぇっ！！いつま
でも、いつまでも、友達よねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええぇぇぇぇえぇぇぇぇぇっ！！！」

「ちょっと、なに言って、痛い、痛い、マジに痛いのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉ！！」

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