「おや、あれは藤田殿のお知り合いの・・・・・・あかり殿ぉぉぉぉぉぉぉっ!」 「はい、って、・・・もしかして、セバスチャンさん!?」 「はっ、セバスチャンにございます。どうか、『さん』など付けず、『セバスチャン』と、お呼びください」 「い、い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!こんなのセバスチャンさんじゃないぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」 「あかり殿ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!なぜ逃げるのでございますかぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 「うるさいわよ、セバス。なに騒いでるのっ!」 「はっ、綾香様。いま、あかりどのが・・」 「どこにもいないじゃないの。ほら、早くこっちいらっしゃい。ほら、こんなのどう?」 「い、いや、私めには、そんな小さなTシャツは、どうも・・・」 「なに言ってるの、あんた、もう年なんだから、私服ぐらい若向きな方がいいのよ。ほら、きっとそのジー ンズにも似合うわよ」 「しかし、この年で、半ズボンというのも・・・」 「いいって、いいって、私服ぐらい。年がら年中黒い服ばっかりじゃ、老け込むわよ」 「はあ・・・」 「次は足元ね。・・・スニーカーかな、それともサンダルにしようかしら。時計も買わなくちゃね。Gショック とかどう?えーと、それから・・・・」 ___________________________________