八塚様への回答   投稿者: NTTT
八塚様より、「なぜ琴音ちゃんの娘が、『あおい』という名前なのか」という質問を頂きました。
さて、御質問の件ですが、僕個人としては、論理的結論として、琴音ちゃんの娘の名前は、
「あおい」が第一候補になります。以下、SSをお読み下さい。




「琴音、ほら、おかゆができたよ」
「すいません。・・・こ、こんな時、お、おとっつあんが・・・くすっ」
「だめだよ、ちゃんと言わないと、食べさせてあげないよ」
「だって、おかしくて・・・」
「しょうがないなあ、ほら、口開けて」
「ごめんなさい。熱なんか出して・・」
「いいって。風邪くらい、誰でもひくさ。ほら、あーんして」
「はい、昔と、逆ですね」
「そういえば、そんなこともあったなあ」
「はい、あなたの頭に、水、かけちゃって」
「椅子の足が折れるんだもんなあ・・」
「ほんとに、すいません」
「今度、お返しするからね」
「えっ!」
「冗談だよ。ほら、もう一口、あーん」
「そういえば、あのお花・・・」
「ああ、葵ちゃんが来たんだよ。ちょうど、琴音は薬を飲んで寝たとこだったから、花だけ置いて帰っ
ちゃった」
「起こしてくれればよかったのに・・」
「だめだめ、元気になったらいつでも会えるんだから。安静にしてなくちゃ」
「・・・そうですね・・・私一人の体じゃないんだし・・・」
「えっ!?」
「病院で言われました。3ヶ月を過ぎてるそうです」
「な、なんで、話してくれなかったの!」
「・・・驚かせたくて・・・」
「あ、ああ、確かに、驚いた・・・そうか・・・俺・・・父親なんだ・・・あっ!それで、男?女?」
「女の子です、絶対」
「絶対?」
「はい、調べてはいませんが、わかるんです。女の子です。名前も、決めました」
「そ、そういう事は・・もっと・・・早く・・・ちょっとは・・・俺に・・・」
「『あおい』とつけようと思うんです」
「『あおい』?」
「はい、葵ちゃんみたいに、健康で、元気で、強い女の子に育って欲しくて・・・」
「『藤田・・・あおい』・・・かぁ・・・うーん・・・」
「私、あなたに会うまでは、悩んでばかりの、弱い女の子だったから・・・」
「もう、『女の子』って年じゃないよ」
「・・・もう、いじわるですね・・・」
「黙ってたお返しだよ」
「それに・・・」
「それに?」
「知ってました?葵ちゃんって、あなたのことがずっと好きだったんですよ」
「ええっ!?嘘だろ!!」
「くすっ・・・冗談ですよ」
「もう、一日にそう何度もびっくりさせないでくれよ」
「でも、もう一つあるんですよ」
「え!?」
「でも、これはまだないしょです」
「何なんだよ?」
「まだ、だめです。・・・生まれてきたら、すぐにわかることですし・・・」
「なんだか、頭がくらくらしてきた」
「ふふっ・・・早く生まれていらっしゃい、あおい。あなたには、私みたいな思いは、絶対、させないか
ら・・・」

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てなわけで、生まれてくる子供への不安と共に、自分の肉体と精神に潜在的なコンプレックスを持って
いるであろう琴音ちゃんは、女の子の名前をつける際、自分の知人、友人の中から、最も健康で、元
気で、強い(様に見える)人の名前にあやかるであろうというのが、結論。特に、子供が『能力』を持っ
ているかもしれなければ、なおさらではないでしょうか。


>仮面慎太郎  様

お誉め頂き、光栄にございます。以後、よろしく、お願いいたします

>まさた  様

お初にお目にかかります。以後、よろしくお願いいたします
ひょっとして、PAPA  TOLD  ME???