夏だ。 熱い。 ……もとい、暑い。 夏だから当然だ。 夏だもんな。 ってなわけで海行くぞひなた嫌とは言わせんオラさっさと用意しろぉぉぉぉぉぉぉ! 「ってゆーかどっから入って来たぁぁぁぁぁぁぁ!」 ふっ……甘いな、ひなた! びしぃっ!(意味もなく指さした音) 昨日からこの部屋に潜んでいたのだ! 「なお悪いわぼけぇぇぇぇぇぇ!」 そんなことはどーでもいい! 「いや、良くないって」 細かいことは気にするな! さあひなた、海に向かってレェェェッツ・コォォォ ンバァァァァイン! 「やーみぃ、そのネタ古すぎ……」 やぁぁぁぁぁぁぁってやるぜぇぇぇぇぇぇぇぇっ! 「だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」 がっしゃーん!(ガラスの割れた音)ひゅうううぅぅぅぅぅぅ……きらりんっ☆ ふっ……最初っから、素直に『行きたい』と言っていればいいものを…… 細かいツッコミは、この際なしだ。 てなわけで、海だ。 海はいい。 リ○ンの生み出した文化の…… 「……やーみぃ、やーみぃ」 なんだ? 人がせっかくモノローグに浸っているとゆーのに。 「これ、なんだと思う?」 ヘドロだな。 「………………」 ……………… 「こんなところで泳ぐのか?」 何を言うひなた! くわっ! この大いなる海を侮辱するのか!? そんなことは、例え海江田四郎が許しても、 この僕が許さん! 「いや、海江田艦長だって許さないと思うけど……」 ならば何も問題なぁし! 「あるって……大体、僕は受験生なのに……」 ひなたよ、そう悲観するものでもない。見ろ、あそこにさおりんが…… 「なにぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」 ……いるわけねーだろ、馬鹿。 「やーみぃ……」 ん? どーした、ひなた? 「いっぺん死ねぇぇぇぇぇぇ!」 GXバスタァァァァァァァ! すぱぁぁぁぁぁぁぁん! やったぜ、ダ・○ーン! 悪は滅びた。 ……ひなたよ、何を震えている? 「いきなり海に叩き込まれたら、誰でも震えるわいフツー……」 ふっ……こんな事もあろうかと! 「ホントか……?」 (無視)用意しておいた東鳩タオル(ビッグサイズ)! イラストはもちろん芹 香お嬢様だ! 「よこせぇぇぇぇぇぇぇ!」 しかし、ひなた! 困ったことに、これは高いのだ。 「……ほぉ?」 従って、このよーなことで使うわけにはいかぬ! 「……ほぉほぉ……」 とゆー訳で、こっちのあかりバージョンの方を使うのだ。 「値段が違うのか? どーでもいいけど……」 いや、全く同じだが。 「………………」 まあ、些細なことだ。 さあ、ひなた! この暑い夏を、謳歌しようではないか! 「受験勉強させろぉぉぉぉぉ!」 見苦しいぞ、ひなた! ほれ、そこの子供を見ろ! あんなに無邪気に、笑っておるではないか! 『うわー、変なタオルー』 と…… あれ? 「無邪気……か?」 ふっ…… 日輪の力を借りて、今! 必殺の! サン・アタァァァァァァァック! ダイ○ァァァァァン・クラァァァァァァァッシュ! 焼け野原だ。 夕日がまぶしい。 ひなた……夕日って、奇麗だなぁ…… 「一人で黄昏るなって」 いいじゃないか。 東鳩タオル(ビッグサイズ)を侮辱されて、僕は今ひじょーにブルーなんだ。 「あれだけやっといて、まだ言うか……」 ……そうか…… 「へ?」 リーンホースJrは、まだ健在だ! まだ、負けた訳じゃない! 「ウッソはいないぞ」 ……………… ひなた…… 「ん?」 人生って、なんだろうな…… 「僕が知るか……」 <完>