ベットの上の香奈子ちゃんは・・・ 美人と評判だったその顔を、包帯でぐるぐる巻きにして、横たわっている。 痛々しい。 でも、その包帯の下には、もっと痛々しい傷痕が縦横に刻まれている。 傷ついたのは顔だけじゃない。 香奈子ちゃんの瞳は、もう二度と私を見てくれないんだ。 そう、もう二度と・・・二度と話しかけて――― 「・・・ず・・・ほ」 「香奈子ちゃん!?」 「み・・・みずほ」 あ・・・あぁ! 香奈子ちゃんが! 香奈子ちゃんが私の名前を読んでる! 帰ってきてくれた! 香奈子ちゃんが帰ってきてくれたんだ! 「みずほ・・・」 私は、香奈子ちゃんが伸ばした手を、キュッと握り締めました。 「香奈子ちゃん! お帰り香奈子ちゃん!」 「・・・みずほ・・・だ、だい・・・」 「な、なに? なにか私に言いたいんだね? 香奈子ちゃん!」 小さく頷いた香奈子ちゃんの口元に、私は耳を寄せます。 香奈子ちゃん! やっと帰ってきてくれた香奈子ちゃん・・・ 「私は・・・私は・・・」 「みずほ・・・」 香奈子ちゃんは、私の涙を拭うと、そっと囁きました。 「ダ○エー行って、くつした買ってこい」 ------------------------------------------------------------------ >日々野 英次様 うっ!? め、迷惑ですか!? そんなことないっス! 大丈夫です! 平気ですから、どんどん軽率に!(笑) もぉ、是非!(爆) http://www.interq.or.jp/black/chemical/