お買い物の帰り、商店街を歩いていると、向こうから見知った顔が・・・ 「浩之ちゃん」 「よぉ、あかり。・・・なにやってんだ? って・・・ああ、買い物か」 「うん」 「トイレットペーパー?」 「あ、切れちゃってたの忘れてて・・・」 「それで、慌てて買ってきたってワケか?」 「う、うん」 「・・・」 「・・・」 「・・・」 「あ、あの・・・浩之ちゃん?」 「なんだ?」 「あの・・・どうしてさっきから、トイレットペーパーをじぃっと見るの?」 「・・・」 「・・・」 「別に・・・」 「・・・」 「・・・」 「あ、あの・・・?」 「うるさいな、集中できないだろ」 「し、集中って!?」 「・・・」 「・・・」 浩之ちゃん、本気の目してる・・・ 「・・・」 「浩之ちゃん」 「・・・」 「これ、お父さんも使うんだよ?」 浩之ちゃんは、驚いた顔で私見る。 「・・・」 私も見つめ返す。 「・・・」 やがて、浩之ちゃんは、顔をプイッとそむけて、 「じゃあな」 行ってしまった。 バイバイ・・・わたしのセクハラ・ボーイ