彩とユニットを組んでからというもの、毎日が楽しい。 特別な事がなくても、彼女が側にいるってだけで満たされてしまう。 いいなぁ、こういうの・・・ そして、俺は今日も、彩と一緒に漫画を書いていた。 カリカリ・・・ 「・・・」 「・・・」 シャッシャッ・・・ 「そういやさぁ・・・」 「?」 俺の突然の問いかけに、彩は顔を上げた。 俺はペンを進めながら話を続ける。 「『一杯のかけそば』って、どんな話しだっけ?」 「・・・」 「どうも思い出せないんだよなぁ」 「・・・」 「彩、知ってる?」 「・・・」 「なあ?」 「・・・」 「彩?」 「・・・」 あまりにも反応が無さ過ぎる。 さすがに気になった俺は、顔を上げて・・・ 「どうかしたのか、って―――わぁぁっ!?」 泣いてる! 彩が泣いてる!? なんで、どうして!? 「ご、ごめん! 俺、なんかヒドイこと言ったかな!?」 ふるる・・・ 「え? 違う?」 コクコク 彩は、涙をポロポロとこぼしながら頷いた。 「じゃ、どうして・・・」 俺の問いに、彩は鼻に掛かった、小さく震える涙声でこう答えた。 「そばが・・・一杯だけなの・・・」 わけわからん。 ------------------------------------------------------------------ 『むじなのはなし』・・・ってタイトル打ってる最中に、なぜか・・・ な、なぜ書きこまれるんだ!? 電子頭脳の反乱か!? 殺る気か!? ・・・・ うぅ・・・『むじなの』って、タイトルになってないっ! ・・・まあ、いいけど。 まともなタイトルなんて、普段からつけないし。(爆) >いち様 俺も京極氏の影響をうけたクチです。 『隆山事件簿 〜呪詛の棲む匣〜』前後編ともに、楽しませてもらいました。 >闘魂秋吉さま 矢島いじめ仲間ですねっ♪ (な、なんか嫌な括り方だなぁ・・・我ながら)