一方その頃! 投稿者:MIO
 いやぁ、もう9月だっつーのに、なんだよ、この暑さはよ!
 暑い。
 ちょお暑いぜ!
「暑いね浩之」
 隣を歩いていた雅史が、まるで俺の心を読んだかのように言う。
 読んだのかもしれない。
「読むなよ」
「なにが?」

 
 一方その頃!
 浩之の幼馴染、神岸あかりは・・・

 パカラッ、パカラッ、パカラッ!!!!
 ひひぃ〜んっ!!!
「ひ、浩之ちゃ〜ん!!」
 振り落とされまいと、必死にしがみついていた!!

 暴れ馬に!

「暑いよなぁ・・・ホントに今9月かよぉ!?」
「まぁ、9月も始まったばかりだしね」
 かぁー、だりぃな・・・
「しゃーねー」
 何がしょうがないのか知らんが。
「ヤック行こうぜ、雅史」
「いいね」
 ってーか、おまえ、汗かけよ。


 一方その頃!
 浩之の幼馴染、神岸あかりは・・・
 
「いたぞ、こっちだっ!」
「威嚇射撃などいらん! 問答無用で射殺しろ!」
「絶対生きてかえすなぁっ!!!」
 
「ひ、浩之ちゃ〜ん!!」
 見つかるまいと、必死に隠れていた!! 追われていたのだ!

 マシンガンを持った兵士たちに!


「うわ、込んでるな〜」
 ちっ、みんな考えることは一緒か・・・
「みんな考えることは一緒だね」
「読むなよ」
「なにが?」


 一方その頃!
 浩之の幼馴染、神岸あかりは・・・

「我々は、地球人代表にキミを選んだのだ」
「さぁ、答えたまえ」
「上岸あかり、キミは、我々にメフィラス同盟に、人類を含む地球の全資産を、
無条件で譲渡するかね?」
「さぁ、答えるのだ! 神岸あかり!!」

「ひ、浩之ちゃ〜ん!!!」


 
「あぁ〜あ、暑いなぁ」
「暑いね」
「暑いが、平和だよな」
「平和だよね」


 一方その頃ぉっっっっ!!