To Heart史上最大の危機 投稿者:MIO
 セリオの体内には、半径6km四方を完全に吹き飛ばす、超強力な自爆装置が内蔵され
ていた!!!
 それを知っているのは、セリオ本人と、長瀬主任だけである!!!!


 その日、綾香お嬢様に買い物を頼まれた私は、

 ―――ねぇセリオ、『月刊 殴る拳』買ってきてくれないかなぁ。
 ―――かしこまりました。
 ―――悪いわね。
 ―――いえ

 途中で、浩之さんに呼び止められました。
「よぉ、セリオじゃねぇか」
「こんにちは、浩之さん」
 浩之さんは、私に興味を持ってるのようなので、話をする機会が多いのです。
 このようにかまってもらえるのは、大変光栄なことだと認識しています。
「セリオ、おまえさぁ、冗談とか言えねーの?」
 以前にも、綾香お嬢様に同じ事を言われました。
 わたしは、その時とまったく同じように答えます。
「主人との円滑な信頼関係を築くため、冗談を言うことは出来ます。サービスに登録されている、
小話や笑い話は1000を越え―――」
「いや、そんなんじゃなくてだな・・・」
 やがて浩之さんは、冗談のなんたるか・・・というものを私に教え始めました。
 が、私には良く分りません。
 わたしがそう言うと、浩之さんは実践を始めました。
「よっしゃ、この俺が、真のジョークを教えてやるっ!」
「ありがとうございます」
「んじゃ、いくぜ! まずは基本のダジャレからだ! 笑いすぎてショートするなよ!」
「気をつけます」

「ダジャレを言ったのは―――誰じゃっ!!!」

「・・・」



 しつこいようだがっ!!!
 セリオの体内には、半径6km四方を完全に吹き飛ばす、超強力な自爆装置が内蔵され
ているのだ!!!