戦士 投稿者:MIO
 あれは・・・中学の入学式の時だ。

「ふはははははははっ! 吾輩が入学した以上、この中学も只では済むまい! 三年で三
倍だ! この中学におけるオタク総人口を三倍にハネ上げてくれる! 三倍になったあか
つきには、暁だけに、校舎を真っ赤に染め抜いて、将校専用のツノをつけてくれるわっ! 
ふははっ! ふははははははははははははははっ!!!」

「あのヒト、和樹君のお友達?」
「・・・」
「お友達?」
「・・・」
「お友達?」
 なぜだ和樹!? なぜ『ええ、僕の友達です』と言えない!? 大志は友達だろう!? 
幼なじみだろう!? なぜだ! お前の友情とはそんなものなのか!? そりゃあ、あい
つは変なやつさ! でも、だからって、友情を偽る理由になんかなるもんかっ!
「ねぇ、和樹君のお友達なんでしょ?」
「・・・」
 どうした!? 和樹! あいつは友達のはずだ! 同じ時間を共有した仲間だ! 大切
な友達のはずだ! 言うんだよ和樹! 友達ですって、一言、たったそれだけのことだ! 
 言うんだよ!!!!
「あいつは・・・」
「お友達?」
「・・・」
「・・・あ、ああ、あ、あいつは、お、お、俺の・・・」
「?」
 いいぞ! さあ、言え! あいつとの友情は本物だと証明しろっ!!
「あいつは俺の!」
「うんうん」
「ともっ―――!」
「とも?」

「はぁーーーーはっはっはっ!!! 世界征服への第一歩! それは、市街征服ぅぅぅ
ぅ! ウリリリリィィィッ!!!! 日本のオタクはっ! 世界一ぃぃぃぃぃぃっ!!」

「お友達?」
「あ・・・あか・・・の、他人・・・です」
「・・・」
「・・・」
「・・・どうして・・・泣くの?」
「・・・」

 いいんだ、和樹・・・お前は、良くやったよ・・・

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 結局、目をつぶって手を伸ばすしかないんだな、俺は。
 ダメなやつ。

 って言うか・・・こみパ 未だクリアならずっ!