瑞穂の細腕頑丈記 投稿者:MIO
 いやぁ・・・こんなのも書いてたコト、忘れてました(爆)
 というわけで、えらく間が開いてしまったため、前回までのあらすじと合わせ
てドウゾ!
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前回までのあらすじ

 藍原瑞穂は雫商事に入社した・・・
 若き侵入社員である瑞穂は、希望と喜びと、ちょっとした野心に燃えていた。
 仕事で成功して、かっこいい大人になりたいな・・・その程度だ。
 だが、社会の荒波は、予想以上に厳しかったのである。
 襲いかかる数々の難問奇問珍問の嵐!
瑠璃子「くすくすくすっ・・・みずピー解るかな?」
 そして、同僚からのイジメ!!
沙織「オホホホホホッ! ダメダメね、みずピーッ!」
 数々の苦難を、緑の血を流して耐える瑞穂・・・
瑞穂「がおおぉぉぉーーーーっ!」
 だが、彼女は取り返しのつかないミスを犯してしまった!
瑠璃子「塗り絵・・・塗り間違ってるよ」
 瑞穂っ! 瑞穂っ! 瑞穂っ!
瑞穂「会社・・・辞めようかな」
 負けるな瑞穂! 立ち上がれ瑞穂!
 君の敗北は―――
 正義の敗北だっ!

【決戦は、月曜日から金曜日にかけて】

「香奈子ちゃん・・・わたし、会社辞めたい」
「・・・」
「何も言ってくれないんだね」
「瑞穂、あんたね・・・」
「え?」
「たまには、自分で決めなさい」


 香奈子ちゃんに教えられちゃった・・・
 そうだよ、私、もう社会人なんだもの!
 もう落ち込まない! もう悩まない!
 次の日、私は元気に出社しました!
「おはようございます、受付の祐介さん!」
「えっ!? 僕、受付だったのっ!?」
 祐介さんは今日もカッコイイです。
「おはようございます、河島はるかさんのお兄さん!」
 人間じゃなくて、壁に付いた染みです!
 染みの模様が人の顔に見えたので、そう名付けちゃいました!
「おはようございます、掃除のおばさ―――いえ、月島部長!」
 私がビシリと指さすと、掃除のおばさんはクスクス笑い始めました。
 そして・・・
 ビリビリビリッ!
 おばさんのマスクが破かれ、仕事が出来て、格好良くて、夜中に一人でウロウロし
 ている月島瑠璃子部長の顔が現れたんです!
 その顔はとても綺麗で、その表情は、透明な優しさに満ちていました。
 とっても美しいです月島部長・・・
「よく見破ったね」
 そう言って、月島部長はクスクス笑いました。
 心の奥の方をくすぐるような、素敵な笑い声です。
「月島部長、今日もお元気そうで」
「そうだね」
「私も元気です」
「そうかもしれないね」
 月島部長は、少しだけ目を細めて、幽かに笑います。
「そっか・・・、部長は、全部お見通しなんですね?」
「寒いけどいい天気だよ」
「そうですね」
「こんな日には、音が聞こえるよ、遠くから聞こえるよ―――」

 いしや〜きイモ〜 おイモっ!

「―――ね?」
「はぁ」
 月島部長と話していたら、いつまで経っても先に進まないわっ!
 私は、思い切って月島部長に言いました。

「わたし、会社を辞めます!」

 やっと言えた・・・
「あの、辞表は後で伝書鳩で送ります・・・・、さようならっ!」
 さようなら社会の荒波っ! さようなら・・・私の情熱!
 さようなら、社内結婚の野望!!!
 私は、走って会社を飛び出しました・・・
 ああ、とりあえず・・・部屋に帰って、飯喰って寝っか!

 
「瑠璃・・・月島部長? その鳩、何ですか?」
「伝書鳩、手紙を取ったら鳩時計」
「はぁ・・・、で? 仕事上の書類なんですか?」
「・・・」
「わかった、来栖川重工から依頼されてた、あかりカイザーの―――」
「違うよ。みずピーの辞表だよ」
「・・・」
「・・・」
「えええええええぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!?」
「みずピーの辞表だよ。くすくすくす・・・」
「辞めっ! やめやめやめやめやめやめやめやめやめっ」
「八女茶」
「辞めたんですかっ!?」
(あんなに希望に燃えていたみずピーがなぜ!?)
 深い困惑に、眉根を寄せる祐介であった・・・

つづく(マジで!?)

 会社を辞めたみずピーに襲い掛かるプー軍団!(うそ)
 瑞穂の貞操は、最大の危機を迎える!!(うそ)
 がんばれ、みずピー!! メガネっ娘パワーで立ち向かえ!(うそ)
 その時! 雷鳴と共に、謎の電波仮面が登場する!!!(うそ)
「負けちゃダメだ、みずピーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」(うそ)
「貴方は一体誰なの・・・、まさか!?」(うそ)
 戦え、負けるな、勝利をつかめ!(うそ)
 君こそ、真のLeaf王だっ!!!(大うそ)

次回【部長と社員と瑞穂の誤算】!!

 ご期待下さい