学校をズル休みした日、空は青かった。 笑ってしまうくらい、いい天気。 空は高く、どこまでも青く、吹く風は柔らかで、あたたかい。 なにやってるんだ僕は。 こんな天気のいい日に、布団を頭までかぶり、時間が過ぎるのを待っている。 その日、僕は数学の授業を受けたくなくって、風邪だと嘘をついた。 ズル休みなんて簡単だ。 両親が仕事に出たら、遊びに出かけよう。 そう思っていた。 だが! 僕は忘れていた! 数学の先生は、今日は出張だったのだ! 今日の数学の授業は自習・・・ あぁ、沙織ちゃんに教えられたときは、あんなに喜んだのに! 忘れるか、フツー!? さらに! 両親がそろって家にいる! 今日は仕事が休み!? これじゃ遊びに行けないじゃないかっ! 「・・・」 ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう・・・ なんだよぅ、神様は僕に恨みでもあるのかよぉ・・・ 僕は、とても悔しい気持ちになって、ますます深くベットに潜り込んだ。 「・・・」 目の前には、この毛布を洗濯する場合の、注意書きがある。 ホラ、白いナイロン製のアレだよ。ドライマークとかついてる・・・ その時の僕は、なぜかそこに目がいったんだ。 ”この毛布は、ドライクリーニングしてください(笑)” ・・・ ・・・ドライクリーニングしてください(笑)? ・・・クリーニングしてください(笑)? ・・・してください(笑)? ・・・(笑)? 「んだよ、かっこわらいってよぉぉぉぉぉーーーーっっ!!!!!」 ふざけんな! なにが、(笑)だぁぁぁぁっ!! くそっ! どいつもこいつも僕をバカにしやがって! カッコ笑いなんて・・・ 「はっ!?」 (笑)→ カッコ笑い → カッコワライ → カッコワルイ ・・・ カッコわるい!? 「うおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっっ!!!」 その日の空は、哀しいくらい青い空。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 彼はバタフライナイフ持っていそうで恐いです。 >AEさん メールをありがとうございました。 そうか、『辛気臭い話』ってのが、いかんかったのネ(笑) 「んだよ、その(笑)ってよぉぉぉぉっ!!!」