居間でテレビを見ていた私は、廊下を歩く楓お姉ちゃんを見つけた。 どうやら、玄関の方へ行くみたい。 お出かけかなぁ? 「楓お姉ちゃん、どこに行くの?」 「公園・・・とか」 「とか?」 「外・・・ぶらぶら」 え、えっと、それはいいんだけど・・・ 「包丁を持って出かけるの?」 お姉ちゃんは、コクンと頷いた。 「ど、どうして?」 「・・・」 「・・・」 「春・・・だし」 「うぅ・・・」 「・・・」 「うわぁ〜〜〜〜ん! か、か、楓お姉ちゃんが、壊れちゃったよぉ〜〜〜!!」 「行ってきます・・・・」 「うぇ〜〜〜ん!!」