四畳半ほどの部屋には、一切の光がない。 暗闇の中では、時間の経過が分からず、 今日が何月何日なのか、 今が夜なのか昼なのか、 まるで分からなかった。 やがて、暗い部屋に一筋の光が射す。 スポットライトに照らされたのは、椅子に縛り付けられた矢島。 うなだれた矢島の頬はこけ、無精ヒゲだらけ。 「俺は、神岸さんが好きだ・・・」 よく見ると、矢島の前には二人の女性が立っていた。 神岸あかりと、 松原葵だ。 神岸あかりは言う。 「矢島君、あなたは誰が好きなの?」 「神岸さん!」 あかりは、チッ! と舌打ちすると、 「葵ちゃん」 「はいっ!」 びしばしっ! 「おぶおぶうっ!」 「矢島君、あなたが好きなのは?」 「神岸さん!」 「・・・葵ちゃん」 「てりゃああっ!」 ごす、べき、めきゃ 「ぐは、おげぇっ!」 ぐったりとなった矢島に、あかりは水をかけて無理矢理起こす。 「いいなさい、矢島君の好きな女の子は?」 「・・・・か、神岸あかり・・・」 「チッ! 意外にしつこい・・・、葵ちゃん!」 「たぁりゃああああっ!!」 拷問は朝まで続いた。 ==========================================−== いいかげんにしよう。 矢島いじめは、これで完結。 飽きてきたし、ちょっと、かわいそうになってきたぞ。 ※矢島のお話は、いかに矢島をいじめるか・・・という話では全然なく、 いつになったら、MIOに良心が生まれるかという実験です。 たぶん。