やあ、みんな! みんなの漢(アイドル)、矢島だ! 俺は、今日も神岸さんと愛を育むべく、学校へ向かっていた。 すると・・・ 「あの・・・矢島さん?」 「ん? 君は?」 まったく知らない女の子が話し掛けてきた。 髪の長い・・・・美少女だ。 「矢島さん・・・・私と・・・あの・・・」 おおっ!? 美少女が頬を染めてうつむく・・・、こ、この展開は! 「私と付き合ってください!」 愛の告白!! 俺は、もちろん 「OK!!」 ごめんよ神岸さん、俺は遠くの寿司より、近くのガリ・・・そういう男さ。 ガリにしちゃあ、レベル高いけどな! 「ほんとに付き合ってくれるんですか!?」 う〜ん、見れば見るほど可愛いなぁ・・・ ざまぁみろ、藤田め! 世の中には、貴様になびかない美少女もいるのだ! 「本当に付き合ってくれるんですね?」 「もちろんだよ!」 「私が男でも」 「もちろん男でも・・・・・」 はい? 俺が聞き返すヒマもなく、美少女は制服とカツラを脱ぎ捨てた! バッ!! 「僕だ!」 「おまえは佐藤!!」 「浩之に頼まれたのさ! 君を騙せってね!!」 お、おのれぇ!! 「さすがの矢島くんも、男があいてじゃどうにもならないだろ!」 「・・・」 「・・・」 「・・・」 「・・・」 「そうでもないぞ・・・」 「え?」 「佐藤ぉっ!!」 「うわぁっ!!」 雅史、人生最大のピンチ!! ==================================== 矢島も、ある意味でピンチだよな・・・