浩之、あかりに負ける。 投稿者: MIO
 ―――雨が、ざあざあと降っている。

 学校帰りに雨に降られた俺とあかりは、雨宿りをしていた。
 雨は、いっこうに止む気配が無かった。

「困ったね」
「だな・・・」

 制服が湿って気持ちが悪い。
 見上げた空は暗かった。
 雨は―――やはり、止む気配が無い。

「ねえ、浩之ちゃん・・・」
「あん?」
 俺は振り向かない。
 あかりの制服は、雨に濡れて透けている。
「ごめんね・・・」
「・・・・そうだな。お前についてって、遠回りしなけりゃ、こんなに濡れる事もなかった」
「うん・・・」
「・・・・やっぱりお前は馬鹿だ。話もロクにしたこと無いヤツのために、プリント届けるか?フツー」
「でも、あのこ、近くに友達住んでなくて・・・、私、暇だったし・・・・」
「・・・・・」
「ずっと前に、あのこに消しゴム借りたことあったし・・・、だから・・・」
「ったく。お前はどこまでいっても、神岸あかりだな・・・」
「う、うん・・・」

 そのまま、俺は黙った。
 はっきり言って、虫の居所が悪い。

「ごめんね・・・」
「別に、もういい」
「でも・・・」

 俺はますます不機嫌になる。

「そういえば・・・」
「なんだよ」
「今日は、どうしてついてきてくれたの?」
「なに?」
「だって浩之ちゃん・・・、今朝、見たいドラマの再放送があるから、早く帰るって・・・」

 そういや、そんなこともあったな・・・ 
 俺は、ますます不機嫌モード。

「どうして、ついてきてくれたの?」
「そりゃあ―――」 

 ―――雨は今も、ざあざあと降り続けている。

「―――惚れた弱み、ってやつだろ・・・・」

「え?」

 俺は、やはり不機嫌だ。

「・・・・・」
「ごめん浩之ちゃん、私」
「・・・・」

「―――よく聞こえなかったんだけど」

 雨のノイズが増大した。
 俺は、すさまじく不機嫌になった。

「オイ、あかり」
「なに?」

 ぽかり

「きゃっ!?」
 あかりは、涙目で俺を見る。
 当然だが、なぜ自分が叩かれたのか、ぜんぜんわかっていない。

「あかり、痛かったか?」
「う、うん」
「だろうな。痛くしたからな」
「・・・・?」
 
 俺は、とても不機嫌だ。


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 友人に、たまにはラヴラヴなのを書いてみろと言われたが・・・・・
 どうも、才能が無いようである。
 照れてしまってダメだ!
 かゆい!
 やはり俺は、普段どおりが良かろう!
 うん!絶対そうだ!
 でも、書いたのはもったいないから投稿だ!
 ひゃっほー!

 そうそう、『縁側』を書いたニャンヒデとか言うのは、MIOの友人であります。
 まさか、あの顔で、あんな話を書くなんて・・・
 ショックだ!
 しかも、隣にいるなんて!
 恐い!

 悪くないんじゃないかな?とか思っても、書いたやつが、良く知ったヤツだと・・・
 どーもねえ・・・・やりづらいっス。 
 あんなタイプの小説書くヤツとは、ぜんぜん知らなかったから、余計にね・・・

 だって、普段、ぜんぜんそんな感じじゃないもんで・・・

 でも、いい話ですよね?ネ?