落ちるということ 投稿者: MIO
 俺、藤田浩之は、なんかいろいろあって、高度6千メートルから落下中だった。
 スカイダイビングではないので、パラシュートはない。

「うわああぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」

 死ぬ!たぶん絶対死ぬ!
 その時、俺の上に影がさした
「浩之さん」
 その声は・・・
「セリオ!?」
「はい」
 セリオが、俺の後を追うように落ちてきた!
「そうか!助けに来てくれたんだな!?」 
「はい」
 どんな時でも冷静沈着なセリオなら、きっとこの危機から俺を救い出してくれる!
「浩之さんを助けろと命令されてきました」
「おおっ!」
 いいぞ、セリオ!!
「パラシュートだセリオ!さあ!早く!早くパラシュートを!!」
「了解しました」
「早く!」
「はい。今から、飛行機の方に取りに戻りますので、少々お待ちください」
「お、おい!まさか、今パラシュート持ってないのか!?」
「ですから、取りに戻ります」
「戻るって・・・、どうやってだよ!」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」

「―――さあ?」

 いやーん