俺はいつも唐突だ。 「良太」 「おう」 「6+2−3はいくつだ?ちなみに、指は使うなよ」 良太は、小さな眉毛を寄せると 「うー」 と、唸った。 「んだよ、こんな簡単なのもわかんねーのか?」 そうだ。 理緒ちゃんの弟なら・・・・ 「6個のミカンが有ります、さらに2個のミカンを足した後、3個食べてしまいました。さて、ミカンはいくつだ」 「うー」 ・・・・・・ なんだ、これでも駄目なのか? その時、俺の後ろから理緒ちゃんが声をかけてきた。 「藤田君、そんなんじゃダメだよ」 理緒ちゃんは、苦笑しながらそう言う。 「結構イけてると思ったんだけどな・・・。それじゃあ、理緒ちゃんならどうするんだ?」 理緒ちゃんはにっこり笑うと、良太に向き直った。 「いい良太?それでは問題です」 「うん」 「ある所に、とても貧しい六人家族がいました。ある時、その家族に赤ちゃんが生まれましたが、 なんと赤ちゃんは双子でした」 理緒ちゃんは、そこで一息ついて、さらに続ける。 「新しい家族を養うため、病気がちのお父さんと長男は出稼ぎへ、おばあさんは・・・・、おばあさ んは、自ら姥捨て山へ行ってしまいました・・・。さ、良太・・・残された家族は何人?」 「5人!」 即答だった。 ・・・・・・・・・・・ 「ま、まさか・・・」 さっきの話――― 実話かっ!? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 友人「ガイアと守護月天」 MIO「ガイアと守護月天?」 友人「ガイアと守護月天」 MIO「・・・・・・・」 友人「・・・・・・・」 MIO「・・・・・・・」 友人「・・・・・・・」 MIO「・・・・・・・・・・・・・・・ガイア?」 友人「ええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」 いいんだよ。俺はそんなやつなんだから・・・ そういえば・・・・ 缶コーヒーのBOSSのCM、なんであんなに格好良いかな。