「と言うわけで・・・・」 「どういうわけよ」 「太田さん、ゆーくんいじめないで」 「へいへい」 ・・・・ と、とにかく! 僕らは放課後集まっていた。 「タイトルを見てもらえば明白なんだけど・・・」 「銭湯行くんですか?」 「唐突ね」 「書き手が今さっき思い付いたんだもの。ネッ、ゆーくん!」 「うん、それに太田さん、こういうのはいつものことだよ」 「それ、頭悪すぎ」 「と言うわけで銭湯に!」 「ていうか、途中の展開はしょりすぎ」 「・・・・」 太田さんの辛辣な言葉はともかく、僕らは皆で銭湯に行くことになった。 「じゃあ、僕は瑠璃子さんを呼んで・・・」 「え?」 沙織ちゃんが驚いて僕の顔を見る。 「な、なに?」 「月島さんはやめとこうよ」 「でも、仲間はずれは可哀相だよ」 「だって、月島さんは水に溶けちゃうでしょ」 「は?」 「ネッ、みずピー」 「そうですね、溶けますね」 な、何を言ってるんだ? 「太田さん、二人に何とかか言ってやって・・・」 僕は良くも悪くも常識人な太田さんに助けを求めた・・・が 「あの娘は溶けるわよ〜。そうなったら迷惑でしょ?」 お、太田さんまで? 「何かの拍子に男湯に溶け出たら大変でしょうが」 「い、いくら瑠璃子さんでも、水に溶けたりするわけないよ!」 「でも実際、ねぇ?」 「はい、良く溶けますよ」 「そんな馬鹿な!」 「仕方ないわね・・・」 太田さんはそう言うと、教室の隅からバケツをもってきた。 「太田さん、まさか瑠璃子さんに水をかける気!?」 「違うわよ」 そう言って、太田さんは僕にバケツを渡す。 渡された僕は、バケツの中身を・・・ 「長瀬ちゃん・・・」 「うわああっ!?」 「すごいよね、ゆーくん」 「溶けるのよねえ、これが」 「香奈子ちゃん、もっと丁寧に扱わないと・・・」 「大丈夫、溶けてりゃ何やったって痛くも痒くもないわよ」 「そうなの?」 溶けてる! マジで溶けてるっス! 「ふん、やっとオチなの?」 「か、香奈子ちゃん、そういう書き手を糾弾するようなことは・・・」 「どうでもいいの、そういうことは。それより瑞穂、帰ろ」 「う、うん」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ども、MIOっス。 『矢島の死』がひどく不評なので、ここらで謝罪の意を表明したいと思います(保身) 確かにあれは、矢島が可哀相だ!(建前) 私は深く深く反省しておるのです!(嘘) すまぬ、矢島!すまぬ、全国一億人の矢島ファン!すまない!(偽善) ・・・・・・・・・ ちょっとやりすぎたかなぁ・・・(本心)