「おおう！」
「な、なんですか耕一さん」
「千鶴さんは今日も綺麗だなあ」
「は、はぁ？」
「アメをあげよう！はい」
「ど、どうも・・・」


「むっ！楓ちゃん！！」
「えっ？」
「何か儚げな感じで、もう、スゴクいいっ！！最高！」
「あ、あの」
「はい、アメ！」
「・・・・・」


「は〜つ〜ね〜ちゃん！」
「？」
「初音ちゃんは、今日も可愛いなぁ！」
「ど、どうしたの耕一お兄ちゃん？」
「可愛いいぞチクショウ！ぎゅ〜って抱きしめたくなる！」
「は、恥ずかしいよ・・・」
「そんな初音ちゃんに、はい！アメ！」
「えっ？あ、ありがとう・・・」


「耕一・・・」
「ん？梓か」
「あの・・・・、あのさあ・・・、ええっと」
「ああ、アメが欲しいのか」
「え？ああ、まあ、どっちかっつーと・・・、その」
「・・・・」
「嫌なら別にいいんだけどさ、ホラ、私もアメもらって喜ぶような年じゃ・・・」
「よし、お前にやろう」
「本当か！？」
「ほれ、飴」
「・・・・」
「どうした？食え、ボリボリ食え、貪るように」
「・・・・」
「食えよう、飴。せっかくやったのに、飴。食わないのか、飴」
「アメじゃないのか？」
「お前には飴だ」


「梓お姉ちゃん？」
「何、初音」
「・・・あの、庭の木に耕一お兄ちゃんがぶら下がって・・・」
「・・・・・」
「な、何でもない・・・」