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今度こそ貸借天さんに怒られるような気がする……。
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私はまだ朝靄の残る街の中を急いで歩いていた。
コツコツと石畳を踏む音だけがあたりに響いていた。
私の名は森川由綺。
今朝まではこの王国の第一王女だった。
だけど、その称号は今朝王宮を抜け出すときに捨ててきた。
これからは一人の女性として、愛する人と一緒に生きていくつもりだ。
私は愛する人との待ち合わせ場所に向かいながら、これまでの人生を振り返った。
今から二十一年前、父はこの国の第二王子だった。
そして、母は城下随一の美声を謳われた吟遊詩人だった。
二人は父がお忍びで出かけた城下の酒場で出会い、恋に落ちた。
二人は愛し合い、やがて母は私を身ごもった。
ここまでは、身分の高い王族や貴族と下町の娘の間でたまにある話だった。
だが、この先の父のとった行動はそういった話とは違っていた。
母の妊娠を知ると、父は身分を明かした上で結婚を申し込んだ。
妃に迎えたいと言ったのだ。
これは当時も今も異例のことだった。
この結婚申し込みに母は仰天し、最初は断ろうとしたそうだ。
父の周囲にいた者もこぞってこの結婚に反対したそうだ。
だが、最後には父の熱意が勝り、二人は結婚することとなった。
そして、私が生まれた。
だが、父と母の結婚生活も長くは続かなかった。
私が一歳になるころ、王位を継ぐはずだった第一王子が亡くなった。
第一王子には子が無かったため、父が王位を継ぐことが決まった。
そして、それが決まった直後、母は死んだ。
原因不明の病と公にはいわれていたが、出自の卑しい母を王妃に戴くことを快く思わない一派による毒殺だったという噂もある。
それからの数年間は私の身の回りの警護は厳重を極めた。
そのおかげだろうか、私は病にも毒にも縁の無いまま生きることができた。
母が亡くなってから一年が過ぎた時、父は王位を継いだ。
そして、王位を継いだ直後、新しい王妃を迎えると発表した。
新しい王妃は隣国の第三王女だった。
王となった父にとっては結婚も一種の外交上の問題であった。
だが、幼い私はそんな事など解らず、ずいぶんと父に酷い事を言ったものだ。
王族の結婚、特に王位を継ぐ者の結婚は、その人物一人の問題ではないのだ。
私は、自分がそういった立場になった最近になって、嫌というほどそのことを思い知らされた。
だからこそ、私はそういったものを捨てる決心をした。
これからの人生は一人の女性として、愛する人と一緒に生きていくつもりだ。
王位を継ぐ者については心配していなかった。
私には腹違いの妹が二人いる。
父と新しい王妃との結婚は政略から決まった事であったが、王妃のやさしい人柄と子宝に恵まれた事により、幸せな家庭を築いていた。
私は妹たちなら女王として王位を継いでも大丈夫だと思っていた。
姉は魔術、妹は武術とそれそれ得意とする分野は違っていたが、共に幼いころから教官役の大人を唸らせるような才能を発揮していた。
それに対して、私の取り柄は母譲りの歌声ぐらいだった。
そして、城下でも私より妹たちのほうが王位を継ぐにふさわしいと噂されていた。
私自身もそう思っていたので、その噂を聞いたときは苦笑するしかなかった。
そんな状況だったので王位を継ぐ者についての心配はしていなかった。
父や母、妹たちに別れの挨拶ができなかったこと、これだけが心残りだった。
私は一心に愛する人の事を想いながら、待ち合わせ場所に向かっていた。
私は朝靄の中に見え隠れする人影を追っていた。
もちろん、盛大な足音を立てるような歩き方はしていない。
静かに目的の人物を追っていた。
私の名は篠塚弥生。
この王国の第一王女である由綺姫の家庭教師兼護衛役である。
そんな私がなぜこんな所にいるのか?
私はその理由を溜息と共に思い出した。
三日前、私は陛下に謁見し、由綺姫の最近の様子を報告した。
由綺姫が駆落ちを企てていますと……。
側に仕えてきた数年間の経験から、私には姫が駆落ちの準備を始めた事が解かった。
一応、姫は隠しているつもりのようだったが……。
私には駆落ちの相手の見当もついていた。
以前からお忍びで城下へ出かけた際に会っている青年、姫が駆落ちを考えるような相手はその人物だけだった。
一応、姫は護衛役でもある私を撒いてから、会っているつもりのようだったが……。
だが、予想外の命令が陛下から下された。
私は「姫の駆落ちを阻止せよ」という命令が下るものとばかり思っていた。
だから、最初の陛下の言葉が信じられず、思わず聞き返していた。
陛下は笑いながら、
「氷の魔女と恐れられたそなたを驚かせることができるとはな……」
そう前置きしてから、もう一度命じた。
「篠塚弥生。そなたに由綺姫の旅に同行し護衛を勤めることを命ずる」
私は二度目の言葉でその意味は解った。
だが、その意図が解らなかった。
多分その思いが表情に出ていたのだろう、私の顔を見ながら陛下は言葉を続けた。
「しばらくの間は由綺の好きなようにさせてみるつもりだ」
「し、しかし……」
「相手の男のことか。まあ、悪い男ではないな」
陛下はそう言ってから、傍らに立つ近衛騎士隊長を見た。
「はっ。私もこの目で確認しております」
私は呆れていた。
陛下は娘の駆落ちの相手の事まで既に知っていたのだ。
「しかし、若さゆえの過ちと言うこともある。そういった事にならぬよう、二人の監視役も勤めてほしいのだが」
「ご、ご命令とあれば……」
私はそれだけを言うのがやっとだった。
私は溜息をつきながらも、姫の姿を見失わぬよう歩き続けた。
俺はまだ朝靄の残る街の中を急いで歩いていた。
コツコツと石畳を踏む音だけがあたりに響く。
その音を聞くたび、俺は不安になった。
彼女は来てくれるのだろうか。
俺の名は藤井冬弥。
待ち合わせの相手は森川由綺。
この王国の第一王女だ。
だけど、彼女はその名を捨て、これからは名も無い一人の女性として、愛する人と一緒に生きていくといってくれた。
ちなみに彼女の言う愛する人とは俺のことだ。
俺は彼女との待ち合わせ場所に向かいながら、彼女と出会ってからの出来事を振り返った。
俺が彼女と出会ったのは、この城下町で一番と評判の楽器屋の前だった。
買ったばかりらしい荷物を両手に持って、フラフラしながら店から出てきた挙句、通行人にぶつかってその荷物を路上にばらまいてしまったのだ。
周りにいた人は路上に荷物をばらまいた彼女を迷惑そうに見るばかりで、荷物を拾うのを手伝おうとする者はいなかった。
俺はそんな様子を見かねて荷物を拾うのを手伝ってあげた。
それが、俺と由綺の出会いだった。
俺は楽器職人の息子として生まれた。
小さいときから親父の仕事を見てきたせいか、楽器作りの修業をはじめて五年目の今ではそれなりのものが作れるようになったと、自分では思っている。
だが、俺はこのまま親父の跡を継ぐつもりはなかった。
俺はこの王都以外の世界を見てみたいと思っていた。
俺はこの都で生まれ、育った。
このまま親父の後を継いだなら、この都を出ることなくここで結婚し、子を育て、死んでいく、そんな一生を送ることになりそうだった。
俺はそれがいやだった。
子供じみているかもしれないが、とにかくこの場所を離れ、外の世界を見てみたかった。
俺が漠然とそんなことを考えていたときだった、俺と由綺が出会ったのは……。
初めて会って以来、由綺と過ごす一時は俺にとってかけがえの無い物になっていった。
由綺と会っている時間は、外の世界を見てみたいと思うこともなかった。
最初、俺は彼女を吟遊詩人にあこがれるどこか貴族か大商人の令嬢かと思っていた。
その物腰などからただの町娘ではないと思っていたが、まさか第一王女とは思ってもみなかった。
なにせ、王女や大貴族の令嬢、いわゆる深窓の令嬢は結婚前にはめったに人前に出てこないのが習わしだった。
後から聞いた話では、王宮で大きな式典等があるときは彼女たちも出席するそうだが、俺のような者はそんな式典など噂話でちらりとそういう事があったと聞く程度のものだ。
女王や王妃、大貴族の夫人となると祭りの際に我々国民の前に現れることもあったが、第一王女については噂を聞いたことはあったが、その姿については何も知らなかったのだ。
そういった訳だったので、俺たちがお互いの想いを確かめ合った後、彼女が自分の身分を明かしたときは驚いた。
そして、不安になった。
いくら二人の想いが強くとも、住む世界が違いがいつか二人の仲を裂くのではないかと……。
そう考えた俺は、こっそり剣術の稽古を始めた。
剣術を修め、立派な騎士になれれば、多少なりとも彼女とのつりあいが取れるのでないかと考えたのだ。
しかし、その考えは甘かった。
剣術というものは一朝一夕に身につくようなものではないという事が解かったからだ。
しかも、俺たちには時間がなかった。
最近、城下で由綺姫は近々婚約するという噂が流れたことがあった。
本人がはっきり否定していたので、どうやら根も葉もない噂だったようだ。
だが、問題なのはその噂が示すように、由綺がそろそろ結婚してもおかしくない年頃だということだった。
俺はますます不安になっていった。
だが、三日前に彼女は驚くべきことを言った。
王宮を出て一人の女性として俺と一緒に暮らすというのだ。
もちろん、そんな事が許されるはずがない。
つまり、彼女はこっそり王宮を抜け出して、俺と駆落ちするというのだ。
その意味がわかった時、俺はただただ驚くばかりだった。
だが、彼女がすべてを捨てても俺と一緒になりたいと言ってくれたことは嬉しかった。
俺は悩んだ末、由綺とともに駆落ちすることを決めた。
ただ、心配なのは由綺が無事に王宮を抜け出し、待ち合わせ場所に来ることが出来るかだった。
そして、今……。
俺は待ち合わせの場所に向かっている。
胸の内の不安と闘いながら……。
ここが待ち合わせの場所だったな。
まだ誰も来ていない事を確認した俺は、広場にある噴水の辺に腰を下ろした。
連れの者も傍らに腰を下ろした。
「さて、予定通りにいくかな……」
俺の名は緒方英二。
妹の理奈とともに諸国を放浪している。
職業は一応は吟遊詩人というところだ。
そんな俺たちが朝っぱらから、こんな場所で人を待っているのには訳があった。
三日前だった。
俺たち兄妹の前に王宮からの使者が現れた。
その使者は丁寧な口調で直ちに王宮に来て頂きたいと告げた。
俺たちのような吟遊詩人でも、王族の気紛れから王宮に招かれることもある。
現にここまでの旅の間にも何度かそういった招待を受けたことがあった。
正直なところ、俺は王宮というものを嫌っていた。
王宮とは王族という人々を捕らえておく檻だと思っていた。
世間には王宮に入りたいと願う者もいるようだが、俺はそんな奴らの気が知れなかった。
だが、彼らがこの国で一番の権力者であるということも確かだった。
むやみに招待を断るのは得策ではなかった。
今回もそう思い招待を受けたのだが、それはとんでもない間違いだった。
王と王妃の前で歌を披露した後、俺たちは晩餐に招待された。
客に気に入られた場合、こういった招待を受けることはあった。
ただ、今までそうしたことをしたのは地方貴族とか大商人といった連中だけだった。
王宮でこのような誘いを受けたことはなかった。
何かがおかしかった。
俺はこの招待を受けたことを後悔した。
王宮に出向くと言って使者を油断させておいてから、逃げ出すという方法も取れたのだ。
だが、こうなった以上は招待を受けるしかなかった。
俺も妹も剣の腕には自信があったが、王宮に入る際に剣は取り上げられていた。
たとえ剣があったとしても、王宮の奥深くにあるこの場所から無事に逃げ出せるとは思えなかったが……。
「私には娘がいるのだが……」
国王が突然そんなことを言ったのは、食事も終わり、給仕の者を下がらせて酒を飲み始めたときだった。
「ああ、お噂はかねがね伺っております」
さらに言葉を続けようとした俺を国王は片手を挙げて制した。
「実は娘……、第一王女の由綺の事で、あなたたちを見込んでお願いしたいことがあるのだが」
「我々のような吟遊詩人に出来ることは、歌うことぐらいですが……」
「いやいや、謙遜なさることはないでしょう。諸国を巡り歩いたあなたたちでなければ、お願いできないことなのですよ」
「はて、私にはなんのことやら見当がつきませんが……」
「まあ、聞いてください。実にお恥ずかしい話なのですが……」
そう前置きして国王が話し始めたのは、第一王女である由綺姫の駆落ちの計画だった。
俺はなんとか平静を装いながらその話を聞いていた。
だが、隣に座っていた理奈はその話を聞いた途端、顔色を変えていた。
国王は駆落ちの計画についての説明を終えた後で、俺たち二人に言った。
「お二人の旅に由綺とその青年を同行させてほしいのですが」
「……姫とその青年の駆落ちを認めるということですか」
「あまりおおっぴらには言えませんがそういうことになります。その青年は私が調べたところでは悪い人物ではないようですから、外の世界で見聞を広めるというのも良いでしょう。それに、なんと言っても二人は若い、無理に止めようとしたなら、どうなるやら解かりませんからな……」
国王はそう言ってから、にやりと笑った。
その笑いを見た瞬間、この国王は俺たちの正体を知った上で、ここに招待したことを理解した。
「どうして私たちにそのようなことを言うのですか?」
だが、理奈は最後まで知らない振りを通そうとしてそんな事を聞いた。
「あなた方なら同じ境遇ですから、解かっていただけると思ったのですが……」
国王のその言葉を聞いてしまうと、理奈も沈黙するしかなかった。
我々兄妹は東方の王国の王子と王女だった。
だが、王宮での暮らしにウンザリしていたころ、俺は暗殺者に襲われた。
俺の腕をなめきっていた暗殺者はあっさりと返り討ちにできた。
暗殺者は口を割らなかったものの、雇い主は俺の腹違いの弟たちかその母親である現在の王妃であると見当がついた。
王宮、いや権力というものは人を腐らせるものだと解かっていたつもりだったが、改めてその醜さを見せ付けられた。
そして、今後もこんな奴らが次々と現れるかと思うと王位継承者というものがいやになった。
翌日、俺は理奈を連れて王宮を飛び出し、旅に出た。
俺がいなくなれば次に狙われるのは理奈だと解かっている以上、理奈を放っておくことはできなかった。
俺たちを生んだ母、先代の王妃が死んでからは俺たち兄妹が信頼できるのはお互いだけだった。
国王である父は現王妃の言いなりで、まったく頼りにならなかった。
理奈には将来のために見聞を広めるための旅だと言ってある。
本当ののことを言っても、心配を掛けるだけだろうから……。
だが、俺はあの国に二度と戻るつもりはなかった。
そして、あれから西へ西へと旅を続け、この国までやってきたのだ。
王宮にいたころから、俺たちの歌は評判だったので、旅に出てからは吟遊詩人として暮らしていた。
今の俺の願いは、理奈がどこかで愛する人とめぐり合い、平凡だが幸せな家庭を築いてくれることだった。
「由綺はあなた方と違い剣も使えず、世間のことも解かっておりません。だから、あなた方……」
「解かりました。引き受けましょう」
このままこの国王を放っておいたら、俺たちの本名まで言い出しそうなので、俺はすばやく返事をして話を打ち切った。
「兄さん……」
理奈は何か裏がないか心配しているようだった。
だが、俺はその心配はないと思っていた。
正体を見破られた俺たちがこの王宮までのこのこ出てきた時点で、俺たちの負けが決まっていたのだ。
相手がその気なら、俺たちはとっくに死んでいただろう。
「だが、ひとつ問題がある。このあたりの辺境には魔獣の徘徊する土地もあると聞く。我々だけでは戦力不足だが……」
「ああ、そのことですか。由綺の駆落ち相手の青年の知合いに精霊使いの女性と僧侶がいるのですよ。彼らにも同行してもらいましょう」
「しかし、彼らが素直に旅に同行するのか?」
「大丈夫でしょう。精霊使いの女性は由綺の正体を知っていますから、事情を知らせれば同行してくれるでしょう。僧侶は、精霊使いの女性が旅に出るなら、きっと一緒に行くといってくれるでしょう」
要するに、その僧侶は精霊使いの女性に惚れているという事か……。
「魔術師については、由綺の護衛役であった者に同行を命じてあります。これでよろしいですか?」
俺は頷いた。文句の付けようのないメンバーだった。ひょっとしたら由綺姫の駆落ちの相手もこの国王が手配したのではないかと疑った程だ。
「では、最後に聞いておくが、由綺姫がこの国に戻ってこなくても良いのか?」
「由綺が幸せならそれでも良いでしょう。しかし、私は由綺が必ずこの国に戻ってくると信じています」
国王はきっぱりと言いきった。
俺たちには約束を反故にして、姿をくらますという選択肢もあった。
だが、俺はあの型破りな国王の娘なら、会ってみる価値もあるかと思っていた。
権力は人を腐らせるものだとばかり思っていたが、何事にも例外はあるものだと思い直していた。
どうやら、理奈も同じように思っているようだ。
そういう訳で、俺たちはここで人を待っている。
これから共に旅することになるはずの人を……。
「さて、予定通りにいくかな……」
俺はこの日何度目かのつぶやきを漏らした。
その朝、彼ら七人は王都を旅立った。
彼らは気付いていなかった。
彼らの前途に幾多の冒険が待ち受けていることに……。
彼らは知らなかった。
彼らの冒険が後に幾多の吟遊詩人に歌われ伝説となることを……。
この朝が後に王国中興の祖と呼ばれる女王森川由綺の伝説の始まりだった。
<終>
今回の「貸借天さんのLF98を読んで思いついたこと」は拡大版でお送りしました……なんて書いてる場合じゃないか(大汗)。
今回の話は見てのとおり貸借天さんのLF98から多くの設定を拝借したとんでもない話です。
冒頭にも書いたとおり、今度こそ貸借天さんに怒られるような気がしますが、私としては貸借天さんのLF98に敬意をあらわした、オマージュのつもりです(当然のことながら、LF98が無ければこの話も無かったわけですし)。
LF98はこのコーナーでは珍しい西洋風ファンタジー(私の中では鬼の登場するような話は和風ファンタジーに分類されています(笑))の話なので、毎回楽しみに読ませてもらってます。
今回の文章の書き方は「湖岸の国の魔法戦士」のマネです。本当は旅立つ七人分を書くべきなのでしょうが、挫折しました。名前の出てこなかった精霊使いは美咲さん、僧侶は彰という設定です。しかも、ラスト近くを書くまで、マナとはるかのことはすっかり忘れていました(結局登場させられなかった)。
権力(玉座)が人を変えるという話については「デルフィニア戦記」を参考にしました。それと、国王の性格もその影響だと思います。
最後に書いた「後に・・となった」とかいう文章は、「銀英伝」を読んでから一度自分でも書いてみたかったので、やってしまいました(笑)。
いんちきデータ・セクション(笑)
私が今回勝手に考えた設定(技能の後の括弧内の文字は大体のレベルです)
森川由綺 バード(中) プリンセス(高)
藤井冬弥 ファイター(低) クラフトマン(中)
緒方英二 ファイター(高) バード(高) セージ(高)
緒方理奈 ファイター(中) バード(高) セージ(中)
篠塚弥生 ソーサラー(高) ファイター(低) セージ(高)
澤倉美咲 シャーマン(中) セージ(中)
七瀬 彰 プリースト・知識の神(中) セージ(中) シーフ(低)
緒方兄妹は力よりも技とスピードで勝負する戦闘スタイル。
弥生さんのモデルは上記の魔法戦士ものに登場するあの人でした(笑)。
美咲さんがシャーマンなのは花とかが好きそうだから、精霊を使えるかと……。
彰のプリースト技能については戦闘向きじゃないと思ったのことが理由です(あとパーティー内のバランスも)。シーフ技能は遺跡を調べたいために身につけた擬似盗賊技能で罠解除や鍵開け関係のみ(戦闘や軽業はできない)です。