意味はあまりないです。 === うわさ === 「ねぇ、ちょっとちょっとぉ、あかりぃ、聞いた?」 「え、なに? 志保?」 「いよいよToHeartがPS化されるんだってぇ。いよいよあたし達もメジャー デビューねっ☆」 「ふーん、そうなんだ。あっ、でも……」 「なに? 嬉しくないの?」 「私のシナリオってどうなるんだろう?」 「さぁねぇ? なんとかなるんじゃない?」 --- 「ねぇ、浩之ちゃん。ToHeartがPS化されるって聞いた?」 「ああ、なんかそーみてーだな。最初に志保から聞いた時はどーせガセだと思った けど、ほんとみてーだな」 「私、大丈夫かな?」 「? 何が?」 「私、シナリオがシナリオだからほとんど書き換えじゃなきゃダメでしょ? そう すると、そのままメインヒロイン降板されちゃったりしないかな?」 「しょーがねーなー。そんな事あるわけねーだろ」 「うん、浩之ちゃんがそう言うなら大丈夫だね」 --- 「よお、雅史」 「やあ、浩之。ToHeartが……」 「なんだよ、みんなしてその話だな」 「あ、なんだ。知ってたの」 「まったく。みんなして噂してっから、あかりが変な心配しちまうんだよな」 「なに? あかりちゃんがどうしたの?」 「いや、あかりの奴、自分のシナリオがシナリオだからって、今度はメインヒロイ ン降ろされるんじゃないかなんて心配してやがんだよ」 「なんだ。あかりちゃんも心配性なんだから」 「まったくだよ。あいつももっとずうずうしくなった方がいいんだよ」 「でも、そうなったら浩之もあかりちゃんの尻にしかれる事にならない?」 「……(恐い考えになってしまった)」 --- 「……」 「あれ、美加香どうしたの? 考え事なんかあなたらしくないわよ?」 「あ、あのね。さっき、ちらっと聞いたんだけど、なんか今度のPS化であかり先 輩が降ろされちゃったら、メインヒロインが雅史先輩になるんじゃないかって心配 になっちゃって」 「……」 「ああっ、そんな事になったら私の雅史先輩がっ!」 「……」 --- ・ ・ ・ --- 「ちょっとちょっと、ヒロっ! あんた、なにそんなにのんびりしてるのよっ」 「なんだよ志保、うるせーな。用件があるならさっさと言え」 「まったく、ぜんっぜん状況把握してないわね、この男は。いい、あんた今度、主 役降ろされるかもしれないのよ」 「なにぃっ! 馬鹿な事言ってんじゃねぇ」 「今度のPS化ではメインヒロインが雅史になって、主人公がセバスチャンに。で もってセバスチャンがあんたや橋本先輩やらを食いまくるって話があるのよ」 「……どこをどーやったら、そーゆー話になるんだよ、おい」 「……藤田殿」 「セ、セバスチャンっ!!」 「わたくしめはこの時は待っておりました。ささ、藤田殿。一緒にまいりましょう」 「ちょっと待てぃっ! 落ちはそれかぃっ!」 ちゃんちゃん 「終わらせるなぁーーーっ」 === 了 === うっわっさぁをぉぉ、しんじちゃ、いっけっないっ、よっ(音符) てなわけで、最近の掲示板を見てて思った事。 別に横から見てるぶんには楽しくていいんですけどね。 こーゆーところに書き込まれる話ってのは願望や憶測を含む事が多いんですが、そ れがいつのまにか真実として語られてしまうという例はあまりにも多い、というか、 必然なんですね。 この情報過多の時代、真実を見極めるのはまったくもって難しいもんです、はい。 === おまけ === 「ねぇ琴音、聞いた? ほんとは今度のメインヒロインは理緒さんになるって話」 「……」 --- すこけっ 「ふぇ〜ん。最近やたらこけるのはなぜぇ〜〜」 === 了 === というわけで、安心してくれたまえ浩之君。本当の落ちはこっちだ。