『ミスマッチ』 深夜の生徒会室に、ガラスの風鈴の音を思わせる乾いた笑い声が響き渡る。 「くすくすくす…」 教壇の上に腰掛けた、腐った金魚のような瞳の美少女の見下ろすモノは、 淡い照明の下に蠢きもつれあう人型の肉塊。 祐介、耕一、浩之、冬弥、四人の男達が全裸でちちくり合っているのだ。 窓の外にはデバガメが一人。 「…す、すごいなぁ…すごいなぁ…」 さおりんだった(苦笑) 「くすくすくす…学校の次は、この街全部だよ。ただすれ違っただけの、見ず知らずの人 同士に、いきなり(ぴー)させたげる。親子だろうと、兄弟だろうと、男同士だろうと、 女同士だろうと、みんな(ぴー)を(ぴー)に(ぴー)させて、たとえ(ぴー)が(ぴー)になっても (ぴー)し続けるの…。ふふふ…(ぴー)だよ、(ぴー)。(ぴー)。(ぴー)、(ぴー)、(ぴー)、 (ぴー)、(ぴー)(ぴー)(ぴー)(ぴー)(ぴー)(ぴー)(ぴー)(ぴー)(ぴー)(ぴー)(ぴー)(ぴー) (ぴー)(ぴー)(ぴー)(ぴー)(ぴー)(ぴー)………………」 ガラガラッ! 薔薇色の臭気がたち込める非現実的空間に、突如現れた闖入者。 「お、お兄ちゃん!?」 「…瑠璃子!お前、何て事をしてるんだ!」 「お兄ちゃん……ち、違うの、これは…違うの…違うの…」 「瑠璃子!!」 「違うのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」 「待つんだ!瑠璃子ォ!」 頭を抱えたまま、ダッシュで逃げる月島瑠璃子、それを追う兄・拓也。 「……汚れちまった…汚れちまったよぉ…シクシク(泣)」 「…まだ…キスもした事なかったのに…(泣)」 そして、男たちのすすり泣く声だけがその場に残されたのであった。 兄に代わって畜生道に墜ちた瑠璃子に、明日はあるのか!? (了) ------------------------------------------------------------------------------ 『野獣死すべし』 「…だ、だからさっきから悪かったって言ってるじゃないか。それに、そんなに気にしなくてもいいって」 「あん?」 「…あ、あたしは…」 梓がちらりと上目づかいに俺を見る。 「別に気にしてないし…」 「お前、なに言ってんの?」 「…だ、だから、その…」 梓は自分の指と指を絡めながら、ごにょごにょと口ごもった。 「ばーか、お前、なに勘違いしてるんだ。俺はお前に見られたことなんか全然気にしてねーの。 千鶴さんのことを言ってんだよ」 「…えっ?」 「いいんだよ別に、お前は」 「……」 「いまさら照れる仲じゃあるまいし、お前に見られたところで恥ずかしくもなんともないぜ。 …なんなら、直に見せてやろうか?」 「ええっ!?」 梓は大きく目を見開いた。 ジーーーーーーーー…。 俺はズボンのジッパーを下ろした。 「…ちょ、ちょっと!」 梓の顔が一瞬で真っ赤に染まる。 「ほれ」 その瞬間、梓の呼吸が停止し、顔がひきつる。 2秒間の沈黙。 …そして、 「…んきゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああッーーー!!」 顔を両手で覆った梓が、耳の鼓膜を引き裂くような悲鳴をあげた。 「えっ? お、おい、きゃあーって、お前…!」 「いッ、いやああああああああああああああーーッ!こッ、耕一ッ、へんたーーーーーーーーーいッ!!」 「ばッ、ばかッ、指だ、指ッ! ほら、本物じゃないって! よーく見ろッ!」 「あ…」 梓は大きな瞳をぱちくりと瞬かせて、股間に顔を近づけジッパーから突き出た俺の『中指』を見た。 3秒間の沈黙。 …そして、 「…んぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああッーーー!!!!!!!! こんな、先っぽの割れた指が、あるかーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!(ToT)」 「うははははははは、 初歩的な手に引っ掛かったな梓。どうだ、まいったか(笑)」 「………………」 「ほれほれ(笑)」 「…………こ…ろ…ス」 「…ん?」 梓の足下の床が、ミシミシと軋むような音を立て始めた。 まるで梓の体重が、突然増加したかのようだった。 「…ぷっ殺ス!!!!!!!!」 次の瞬間、雷光のような蹴りが旋風をまとって股間を直撃した。 グシャァァッ!! 「ギャアアアアアアアアア〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ!!!!!!」 耕一、玉砕!(合掌)。さらば、耕一お兄ちゃん… …そして、こんにちは、耕一お姉ちゃん(苦笑) (了) ------------------------------------------------------------------------------ 『神岸家の食卓』 今日のお夜食何だろな〜♪ 「…浩之ちゃん(ぽっ)」 ・ ・ 「………」 「………」 ・ ・ 「もういいよ浩之ちゃん、ごちそうさま(がっかり)」 「……お粗末さまでした(涙)」 (了) ------------------------------------------------------------------------------ はふぅ。毎度お久しぶりのNoGodです。 リサイクル、引用、人様のネタのパクリ…。手抜きまくりです。 嗚呼、永遠の目標(?)である『クールなシモネタ』が更に遠くへ…