初めまして。kuramaと申します。「文章を書く」事を教わったので、自分なりに
書いてみようと思いました。独特な書き方&表現力不足ですが、読んで頂ければ幸いです。
※記号について
−−:おおざっぱな場所等を指しています。場面切り替えでも使っています。
■(&1文字空白):登場人物や物事の動きを説明しています。TVの副音声のような感じです。
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『俺のディナーを返せぇ!!』
−−背景
舞台は来栖川邸。今回来栖川邸で「Leafキャラクター」を集めてパーティーを
開くこととなった。
その中で一人遅刻してくる者がいた。それが事件の始まりだったのである・・・。
−−来栖川邸
■耕一、走りながら来栖川の門をくぐり、中庭を抜け、玄関の呼び鈴を押す。
しばらくすると扉が開き、綾香が家の奥から出てくる。
綾香「遅い遅い。みんなもう来ているぞ。」
耕一「スンマセン、電車が遅れてしまって・・・」
■耕一、綾香について廊下を歩く。
−−食堂
■グラスを持った志保がいる。
志保「久しぶり〜。耕一さん。」
耕一「やぁ、志保ちゃん、久しぶり。・・・ところで俺のディナーは何処か知らない?」
志保「え〜と、あっちかな?」
■奥のテーブルを指差す志保。だがテーブルには空の皿が置かれているだけである。
耕一「・・・って料理が無いんだけど・・・」
志保「えっ? おかしいわねぇ・・・コーンスープにフライドチキン、更にはフルーツ
盛り合わせがあったはずなんだけど・・・」
耕一「・・・やたら詳しくないか?」
志保「えっ!? あ・・・ホラ・・・わ、私も同じ物食べたから・・・それに、おいしいから
印象に残っていたのよ。」
耕一「・・・・・・」
志保「そ、それよりもさっきまでここにいた人にも話を聞いた方がいいんじゃない?」
耕一「・・・それで、誰がいた?」
志保「えぇっとねぇ・・・梓さんと、あかりと、マルチに新城(沙織)さん・・・それに、
来栖川先輩がいたわ。」
耕一「じゃ、聞いてみるか・・・」
■梓、あかり、マルチ、沙織、芹香が食堂に集まる。
耕一「(この中に俺のメシを持っていったのがいるのか・・・)」
−−柏木 梓の証言
梓 「言っとくけど、私じゃないからな!」
握りこぶしを作って言う梓。
梓 「だいたいね、こういう時に女の子を疑うのがおかしいでしょ!? こういう時
に怪しいのは男なんだから、男に聞いてみなよ!」
耕一「ボソッ(・・・男に近いじゃねーか・・・)」
梓 「ん? 何か言った?」
梓、眉をひそめながら耕一をにらむ。
耕一「は? な、何でもねぇよ(なんちゅう地獄耳だ・・・)。」
梓 「そもそも耕一、遅れてくるのが悪い。そんな人に食べさせるものなんてないん
だから。」
耕一「しょうがないじゃないか! こっちにもこっちの事情があるんだ。」
梓 「ふん、どんな事情だか。」
鼻で軽く笑う。それを見て、
耕一「お前が食ったのはわかってるんだ。早く白状したらどうだ?」
それを聞いて声を張り上げ、
梓 「と、とにかく私じゃないよ! 変な濡れ衣着せないでくれる?」
そう言うなりイスに腰を下ろし、窓に目をやる。
梓 「たまには、私じゃなくてこんなことやりそうもない人、疑えばいいじゃない・・・。」
外を見ながらつぶやく梓。
−−新城沙織の証言
頬を膨らませる沙織。
沙織「ひどいな。耕一さん。私を疑うなんて・・・。」
少し焦る耕一。
耕一「い、いや、別にそういう訳じゃないんだが・・・。」
その耕一をじっと見つめて、
沙織「嘘! 耕一さんは私がバレー部に所属してるの知ってるから、食欲は普通の女の子
よりも食べるだろうと思ってるんでしょう? 私は知らないわよ!」
耕一、焦りまくり。
耕一「あぁ、ごめんごめん、疑ったりして。」
その横から瑠璃子が、
瑠璃子「さっき、食べ足りないって言ってた・・・」
それを聞くなり、
沙織「(ギクゥ)!! ・・・と、とにかく! 私は人の食べ物には手は出さないから!」
と言って、ため息をつきながら窓の外を見る。
−−来栖川芹香の証言
耕一「芹香さんが人の分まで食べることなんてないですよね?」
芹香「・・・・・・・・・・・・」
耕一「えっ? 何の話をしているかって?」
芹香「(コクン)」
話を聞いていなかったフリをしているみたいでなんだかしらじらしいような感じが
する(・・・多分)。
耕一「(なんか怪しいような・・・)」
芹香「・・・・・・・・・・・・」
耕一「えっ? 私の占いで(犯人を)占ってみましょうかって?」
芹香「(コクン)」
そう言うなり、杖を取り出し、絨毯に魔法陣を描く。
それを見るなり全員が慌てる。
耕一「わぁ〜! いい! いいから! それだけは勘弁してくれ!」
それを聞いて魔法陣を描くのをやめる。
耕一「(フゥ・・・また訳のわからんもの出されたら洒落にならない・・・)」
−−HMX−12 マルチの証言
耕一がマルチに質問をしようとすると、
マルチ「ちょっとすみません。モップ置いてきますから、待っててください。」
マルチが食堂から出て行く。耕一、しょうがないので待つことにする。
そして数分経過・・・
耕一「・・・なんか遅くないか? どこまで置きにいったんだろ?」
心配になりながらも更に待つことに。
更に数分経過・・・
耕一「はぁ・・・いったいどこまで置きに行ったんだ・・・?」
耕一、我慢できずに食堂を出て物置の前まで行くが、何も気配がしない。
耕一「・・・仕方ない。少し探してみるか・・・」
数十分後・・・
耕一、空腹に勝てずにふらふらになりながら食堂に戻る。
そこにマルチが笑顔で出迎える。
マルチ「耕一さん、何処に行ってたんですか〜? なかなか戻ってこないから
心配したんですよ〜。」
耕一、硬直。
耕一「・・・(ま、いいか)・・・食べたのはマルチかい?」
マルチ「私は食べ物は食べられませんよ〜。アンドロイドですから、いつも
充電しています〜。」
耕一「あ・・・そうか・・・(いかん、空腹でまともに考えられなくなってる)」
−−神岸あかりの証言
耕一「ハァ・・・、後は神岸さんだけか・・・。」
耕一の空腹と諦めの入った目があかりに向けられる。しかし、その視線を梓が遮る。
梓 「ちょっと! 神岸さんを疑うわけ? 神岸さんがそんなことするわけないで
しょう?」
耕一「だって、残るは神岸さんだけじゃないか。他に誰がいるってんだ?」
梓 「そんなの知らないよ!」
そう言うなりあかりに向かって、
梓 「神岸さん、何も知らないよね?」
あかり、突然振られたことに驚き、
あかり「え? えぇ、何も・・・。」
梓 「ほら見なさい! 無実の人を疑わないでよね!」
耕一「じゃ、誰だって言うんだよ!」
梓 「知らないって言ってるでしょう!?」
耕一と梓が口論を始める。
そのやりとりに呆れた綾香が、
綾香「わかったわかった。もう一人前作ってもらうから、もう止めてちょうだい!」
それを聞いて、
耕一「あぁ・・・やっと・・・やっとメシにありつける・・・・・・」
力が抜けたのか、イスに倒れるように座り、テーブルにうつぶせになる。
しかし、真実は闇の中に葬られることになった。果たして、犯人は・・・?
???「(ごめんなさい・・・耕一さん・・・)」
−−END−−
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ん〜・・・皆さんのようにうまく書けませんね・・・。もっと修行しなければ・・・。
>皆様
ここにはちょくちょく来ようかと思っています。どうかお手柔らかにお願い
します。
>静耶さん
とりあえず、こんな感じです。