*この話は「痕」のトゥルーエンド後の話です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 目の前に一人の女性がいる。 千鶴さんだ! 千鶴さん、生きてたんだ! 俺は千鶴さんに手を振り、近寄って行った。 俺の方を向いて微笑む千鶴さん。 俺が千鶴さんの目の前に来たかと思うと、突然千鶴さんのお腹の中から鬼の手がでてくる。 そして、お腹から血を噴き出しながら千鶴さんは倒れる。 俺は千鶴さんを抱き起こそうとすると千鶴さんは塵のように消えてしまった! 「そ・・・そんな・・・千鶴さん・・・・嘘だろ・・・・」 そうつぶやいた時、俺の目から一粒の雫が流れ落ちた。 俺が泣きながら千鶴さんを捜していると、誰かが俺を見つめているような気がした。 誰だろう?と顔を上げると、目の前にひとりの少女がいる。 誰なんだろう? どこかで会ったような気がする。 俺は涙を拭って、 「君の名前は?」 と聞くと、少女はただ寂しく微笑むだけで何も答えようとしない。 しばらくの沈黙のあと、彼女は目を伏せ、小さく首を振り、 背を向けてそのまま歩いて行く。 俺は必死で追いかけたが二人の間は広まるばかり。 「待ってくれ!エ・・・・・・・」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 俺は勢いよく起き上がった。 「またあの夢か・・・・・」 そう思いながら布団から出ようとした。 あの夢・・・・ 千鶴さんが死んでから3日間ずっと見続けている夢だ。 だが、今日は少し違った。 最後に少女が出てくるところが・・・・。 しかし一体誰なんだろう? とても懐かしい気がしたが・・・・。 そんなことを考えている時、廊下の方から足音が聞こえてきた。 そして誰か入ってくる。 入ってきた人物を見て俺は驚いた。 当然、表情に出したりはしなかったが。 俺は彼女に向かって 「おはよう、楓ちゃん。今日もいい天気だね。」 と言った。 楓ちゃんは俺をじっと見つめて 「耕一さん、おはようございます。」 「しかし珍しいね、楓ちゃんが俺を呼びに来てくるなんて。何かあったの?」 楓ちゃんは俺の目をじっと見つめたまま 「朝ご飯の用意ができたので、梓姉さんに呼んでこいと言われましたから。」 「そう、じゃあ、すぐ行くよ。」 と言って立ち上がっても楓ちゃんは俺の顔を見つめたまま動こうとしない。 「楓ちゃん、どうかしたの?まだ何かあるの?」 と聞く。 しばらくの沈黙。 その後、楓ちゃんは意を決した表情で、 「耕一さん、食事が終わったら私といっしょについてきて欲しい場所があるのですが・・・」 俺は驚いた表情で 「えっ?俺といっしょに?」 「ええ。千鶴姉さんからの伝言を伝えるために。」 千鶴さんの伝言? でも、なぜ楓ちゃんに? 少し迷った後、楓ちゃんにつきあうことにした。 俺たちは食事を終え、外に出かけて行った。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− というわけで、随分お待たせしました。 「痕」真のヒロイン、楓ちゃんのお話です。 ようやくPrologueが仕上がりました。 次は何週間後かなぁ。(笑) それでは、 (謎の人)>ちょーっと待ったぁー! ぬ?誰だ? (謎の人)>誰が「痕」真のヒロインだって? げっ!あれは梓ファンの人たちが作り上げた最強のマシン、 アズエルΣでは? (別の人)>聞き捨てなりませんね、今の言葉・・・・ げげっ!こちらは千鶴ファンが作り上げた至高のマシン、 リズエルγでは? (更に別の人)>えっ?本当のヒロインって楓お姉ちゃんだったの? くっ!初音ファンの作った究極のマシンリネットπまでもっ! こちらも負けるな! 我が最強のマシン、エディフェルδよ!行け! (飛び去っていくエディフェルδ) ・・・・・・・・・・・・・・・・ さらばだっ!また会おう! (と言ってヨーク号Ωに乗って去っていくK) 三体>あっ!待ちやがれぇ〜! は〜っはっはっは!さらばだぁ〜! 三体>鬼神楽レーザー発射! なにぃ!? (ちゅど〜ん) リズエルγ>悪は滅んだわ! リネットπ>これで一件落着だね! アズエルΣ>あとは、誰が真のヒロインかを決めるだけね・・・ (争い続く)Endless