「静かだな…。」 満天の星空。 普段の街とは違う、澄み切った空気。 一人で居ると、自分がちっぽけな存在に思えてくる。 「ヒローッ!アンタがそんな所で黄昏たって似合わないわよ!」 ちっ!うるさい奴に見つかったぜ。 「あのなぁ…お前こそ雰囲気を大事にしろよな。」 「そう言うのはソレが似合う人がするべきなのよ。 明るく可愛い、この志保ちゃんにはそんな雰囲気は似合わないのっ!」 「……自分がやかましい事は自覚してるんだな。」 それ以上付き合う気もないので歩き出そうとも思ったが、どうせしつこいコイツ(志保)の事だ、 絶対追いかけて来るに違いない・・・そういう訳で、話題を変えてさっさと別れる事にした。 「何か用があったんじゃないのか?」 「あんたねぇ!人の事バカにして・・・ってそうそう、皆が待ってるから、って呼びに来たのよ。 アンタが戻って来ないから、食事も出来ないって。」 もうそんな時間なのか…もう少しこの感じを楽しんでみたかったんだが。 「ねぇヒロ、あんたいつも以上に変な感じがするけど…本物のヒロ?」 志保が突拍子も無い事を言い出した。 「本物って…偽者が居るのか?」 「いつもと思いっきり雰囲気が違うんだもん、ラルヴァがまた変身しているのかと思ったわよ。」 このまま話をするのも馬鹿らしいので、とりあえず宿に戻ることにした。 ☆★☆ 二度目の書き込みです 別口でやっていたものが完結したので、 自分の思いつくまま新シリーズ書き始めてしまいました(^^;; のんびりと仕上げていきますので、気になった方は気軽にご連絡ください あ、今回は志保ですが、彼女はヒロインではありません って言うより、たぶん初めしか出番が無いかも (気分で出てくるかもしれませんけど) ☆★☆