「・・・好きです」
ある冬の夕焼け空の下、オレたちは、いつものように並んで歩いていた。
今日こそは、いかにしてでも、手をつないでやろうという野望に燃えて、
様々に思考をめぐらせていたオレに、真っ直ぐ前を向いたまま背を正して
隣を歩くオサゲ髪の少女の口から、予期せぬ呟きが届く。
でも・・・甘い物が、とか、練乳が、とか、ワッフルがとか・・・
・・・あるいは、"甘い練乳のかかったワッフルが"などというオチが、どうせ・・・
「耕平がです」
突然の予期せぬ告白。
聞き違いというわけではないようだ。
オレは、なに事かと、確かめるように、隣を歩く茜を覗き込む。茜は、
相変わらず、真っ直ぐ前を見て、何事もないように歩く。
・・・でも、どうせ、だから、ワッフルを一緒に食べましょうとか・・・
「いいえ、何も要りません」
うっ・・・茜っても、もしかして、テレパス?
「・・・違います」
「あの・・・もしもし、茜さん?」
オレは、もう一度、茜を覗き込むようにして、確認する。
ほんの少し頬を赤く染めながら、それでも何事もなかったように、茜は歩き続ける。
夕陽の赤に頬の火照りを誤魔化しながら、少年と少女は、互いに手をとり、
ゆっくりと歩き続ける。
<< 完 >>
-----
うーん、意味不明(笑)
「わかりますよ。耕平の考えることですから」
と、
「確認なんて、要らなかったんだな・・・」
っていうセリフを入れたかったんだけど・・・(^^;
(バラしてどうする!(笑) )
にしても、短いなぁ・・・やっぱ、即興では限界があるかなぁ・・
次は、もうちょっと、長いのを書いてみたいな。
でも、今時、茜ちゃんモノなんて、誰もかかんのだろうか?私、好きなのに(爆)
では、また。
HIROKI
BYA11133@nifty.ne.jp
http://member.nifty.ne.jp/HIROKI/suki/