新婚さんっ 投稿者:HIROKI
  トントントントントン

台所から来るリズミカルな包丁の音が聞こえて来る。

   ルンルルルンルンルンルンルルルル♪

楽しそうな鼻歌まで聞こえて来る。

「本当に俺の奥さんになったんだな・・・あかり」

料理の手を止めないように、そぉっと玄関から入った俺は、台所を覗き込んで、
しばらく、エプロン姿のあかりの背中を見つめた後、しみじみと語り掛けた。

「わっ、びっくりした。もう、おどかさないでよ」
「お、おぉ、ただいま、あかり。そんなにびっくりしたか?」

「そりゃそーだよ。誰も居ないはずなのに、突然、後ろから浩之ちゃんの声が
きこえるんだもん・・・うふふっ、お・か・え・り・浩之ちゃん」

   チュッ

あかりは、ちょっと抗議した後、照れたように頬を染めてつま先立って・・・
俺も少し照れながら・・・

「エプロン、似合うな。あかり」
「え?う、うん。ありがとう、浩之ちゃん」

あかりのエプロン姿。高校の時から見慣れた姿のはずなのに・・・
そんな想いを思わず口に出した俺は、やはり照れながら、そして、照れ隠しに、
あかりから視線をはずし、料理の方を覗き込む。

「どれどれ?何、作ってたんだ?」
「うん、浩之ちゃんの大好物だよ」

「ほう、どれどれ・・・」

と、いいながら、俺は・・・

   もみもみ

「確かに俺の好物だな、あかり」

   ぷにぷに

「も、もう、浩之ちゃんったらぁ〜」

   むにゅむにゅ

「そ、そんなにしたら・・・また大きくなっちゃうよぉ〜」
「いいんだよ、それで。俺は大きい方がいいんだから」

   もにゅもにゅ

「もう、浩之ちゃんったらぁ〜、結構、重いんだからね、これ」
「まあ、そこは、俺のために、頑張れ」

   ぺちぺち

「しょうがないなぁ〜、浩之ちゃんはぁ・・・」
「まっ、そういうなって、あかりも俺を喜ばせたいだろ?」

「ホントっ、しょうがないなぁ、浩之ちゃんは。うふふっ」

   もみもみ、ぷにゅぷにゅ・・・

   ・・・・・・

   ・・・・・・

   ・・・・・・チン

「ほら、出来たよ。ハンバーグっ!」
「おいっ、大きい方が俺のだからな!」

「わかってるよ。そんなことぉ〜」

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あとがき

はいどうも、HIROKIです。
こないだは、ONEモノを投稿したんですが、
なんだかとってもシリアスだったので、欲求不満がのこりまして(笑)
今度は、ToHeartで一発ギャグです(爆)

え?どこらへんがギャグ?・・・(--;
・・・勘弁して下さい<(_ _)>

しかし、書いてみてから思うんですけど・・・
はじめて、あかりちゃん描いたんだけど・・・
・・・なんか、長森が混ざってる(自爆)

「あかりもだよもん星人だったのだ!!!」・・(A^-^;;

で、レス

To: 貸借天様
感想ありがとうございます。
ONEモノだからなのか、作品自体がアレなのか・・・
とにかく、唯一の感想、とっても、嬉しいです!(涙涙)
>浩平が現実世界に戻ったあと、チビ長森はどうなるのかなんて考えたことなかっ
>たなぁ……。
うん、現実に戻ったところで消滅ってのが通常の認識だと思うね。
でも、それじゃあ、お話にならないから(笑)
チビ長森ちゃんにも愛の手を!(><)8
>そういえば、茜の初恋の人もやっぱり、チビ長森に連れ去られたん
>だろうか……って、ぜったい違うな(笑)
あはは
彼女はね、誰のココロにも棲んでいる悪魔なんだよ。
だから、人にあわせて姿を変えて現れるんだ。
ほら、君の後ろで君を見てるヒトがそうかもしれないね(にこり)
連れ去られないように気をつけなくちゃ!(笑)
・・・でもね、悪魔って、きっと、孤独なんだと思うね。可哀相(T-T)

では、
また、どこかでお会いいたしましょう。

HIROKI
BYA11133@nifty.ne.jp
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