志保ちゃんと温泉旅行へ行こう!! 投稿者: hyde


「大きい旅館だなあ〜〜。」
浩之はおどろいて旅館を見上げた。
木造建ての古い建築物だそうだが、古さをまったく感じさせず
むしろ、旅館より『ホテル』という感じが強かった。
…こんな所に宿泊できるなんて夢みたいだぜ・・・

「ちょっと、なに自分の世界にはいってんのよ。」
ふと横を見るとこの旅行の「おまけ」たる物が立っていた。
「何がおまけよ!」
「あれ、聞こえちゃった?」
俺は志保をからかうような視線で見る。
「あんたの顔がそうものわたっているわよ!!」
「お前いつ読心術ならったんだ?」
志保は「くっ」と不覚をとったような顔をし、ますます悔しい顔をした。
「やっぱりあんたなんか連れてくるんじゃなかったわ。」
「くじ引きで1等当てたのは俺なんだぜ?おまけがなに言ってやがる。」
俺はさらりと言った。
…さて志保ちゃんはどうでてくるかな?

「何言ってるのよ!!買い物してくじ引きの券もらったのは私よ!?あんたがどうして
も引きたいって言うからしかたな〜〜く引かしてしてあげたんじゃない。」
…一番痛い所をついて突いてきやがった。まあ確かに買い物をして券をもらったの
は志保だ。
だが!!くじ引きというのは日頃の行いというのがポイントになってくる(はずだ)!!
したがってあいつが引くという事は「ティッシュくださ〜い、テヘ」と言う事と
同じになるはず…いや同じになる!!
だから俺はボランティア精神として、「俺が引いてやろうか?」と聞いたんだ。

ふと視線を感じたので隣を見ると、膨れた顔で俺を見る志保の姿があった。
「・・・・・」
「・・何だ?」
「・・・・・」
志保はまだ黙っている。
…この顔もなかなかかわいいかも・・・。
「・・・・・」
「また読心術か?」
すると志保は
「ふん、もういいわよ。」
と言って顔をちょっと赤らめながら旅館のロビーに向かって歩きだした。
…さっき考えてた事も読心されたのか…?
そんな事を考えながら俺もロビーへ向かった。

_____________________________________

皆様明けましておめでとうこざいます&始めまして。
正月早々見苦しい文章をよんでいただいて、ありがとうございます(^^;
また暇があれば書こと思うのでよろしくです。
…これって続くのだろうか(^^;

P.S
私は「ティッシュ」と文中に書いていましたが
本当は「ティシュー」なんですね。どうでもいいですけど(^^;