宮内さんのおはなし その二十八(VER1.01) 投稿者:AIAUS 投稿日:5月3日(水)16時04分
セイ! ヤア! ハッ!

一通りの型を終え、私は新しく入ってきた空手部の部員達に向き直った。
「以上が基本的な型。これがきちんとできないと話にならないからね。高校から空手
を始める人もいると思うけど、基本をバカにしないこと。どんな達人だって、結局は
基本にかえるんだから」
私の言葉を、緊張した顔で聞いている新入部員達。
「よしっ! それでは練習、始め!」
「押忍っ!」
まだ言い慣れていない、それでも一生懸命に出した声が私に答えた。

学校の帰り道。
「あー、今日は疲れちゃったわ」
珍しく疲れてしまった私は、公園のベンチに座っていた。
自分一人で練習している時はいい。無心に子供の頃から繰り返していた練習を続ける
だけだ。しかし、まだ空手を習い始めたばかりの人間にものを教えるというのは難しい
のだ。怪我をさせないように、やる気を失わせないように、遊び気分にならないように、
いちいち気を使わなくてはならない。

「むいてないんだよね、私。指導とか」

私は空手一筋に生きてきた。だから、人に話を合わせたり、気をつかったりという
ことがとても苦手だ。
その意味では、後輩の葵は私に似ている。不器用でまっすぐ。人に違うと思われても
自分の好きな道を歩く。

「指導とか手伝ってもらえると思ったんだけど・・・」

つまらない愚痴だ。
葵と試合をして負けたのは私なのだから。彼女は空手を続けることよりも、綾香の
始めたエクストリームという総合格闘技の道を選んだ。
腕ずくでも止めようとしたけど、葵の情熱を自分は打ち破ることは出来なかった。
それでも、葵が空手部に入ってくれたら、と思うことはある。
試合でこそ成績がふるわない子だったが、空手にかける情熱は誰にも負けなかった。
きっと、自分をうまくサポートしてくれただろう。

「よお、坂下。珍しいな、こんなところで」

公園のベンチで声をかけてきたのは、コンビニの袋を右手に下げた藤田だった。


「ふーん。結構、気ぃ使ってんだな」
藤田は呑気そのものといった様子で、私の話を聞いていた。
「あんたにこんな話したってしようがないんだけね。知らない人間に一からものを
教えるのは難しい、ってだけのこと」
「その意味じゃ、葵ちゃんも大変だったろうな。俺、格闘技なんてテレビで見ている
だけだったから」
そうか。藤田も葵から技を指導してもらっていたはずだ。

「藤田。あなた、今から型をやってみなさいよ」

私のいきなりの提案に、藤田は面食らった顔をしていた。

私に強く言われて、渋々と型を始める藤田。
手順や細かい手足の動きにはチェックを入れなければならないが、よく伸びていて
きれいな型だ。ついこの間、格闘技を始めたばかりの素人にしては上手すぎる。
「・・・どっかで何か習った経験がある?」
「いや、別に。授業で柔道をやったくらいかな」
そう言いながらも、藤田の型は続く。葵の指導がよほどよかったのか、それとも藤田
に才能というものがあるのか。それほどきれいな型だった。
「でも、随分ときれいな型よ。そこまでいくにはよっぽど練習しないと」
「なんか、葵ちゃんも同じようなことを言っていたな」
藤田の打ち出した正拳が風を切る。拳の形もきちんとしていた。
「・・・才能あるんだね、藤田」
「坂下に言われると、本当にあるような気がしてくるな」
一通りの型を終え、藤田は足を広げて礼をする。私や綾香、葵が通っていた道場の
方式だ。なんだかおかしい。
「なんだよ、やっぱり冗談なんじゃねえか。ひでえな、坂下」
「違うよ。笑ったのは別のこと」
藤田は少し離れて私の隣りに座ると、私の目を見て言った。
「ほら、次は坂下がやってみてくれよ」

一通りの型を終える。
目を丸くして私を見ている藤田。
「どうしたのよ、鳩が豆鉄砲食らったような顔して」
「・・・やっぱ、すげえよな。坂下は」
そんなにあらたまって言われると照れる。
「なんか力強さの中にも速さと正確さがあって、きれいなんだよな」
「バカ。そんなに誉めるな」
照れている私を見て、なぜかにやけている藤田。
「いや、やっぱ坂下はすげえよ。おまえはエクストリームはやんねえの? 綾香を
ぶっ倒すチャンスだぜ」
気軽に言う男だ。ぶっ倒せるものならとっくの昔に倒している。私が長年追い続けて
どうしても届かなかった相手。それが来栖川綾香なのだから。
「俺はいつもぶっ倒される側なんだけどさ」
「あんた、綾香と試合したことがあるの?」
私は驚いていた。葵と同じ同好会に入っているということは藤田もエクストリームを
目指しているということだ。それでも、綾香は格闘技を始めたばかりの素人が相手に
できるような人間ではない。
「いんや。綾香にもまれているだけ。いっつも河原端の原っぱでバタンキュー」
おどけたように倒れた演技をする藤田。
「・・・そうでしょうね。まともに相手になるわけがないもの」
真面目に返した私に、藤田は不服そうに言った。
「それでも、この間は一発当てたんだぜ・・・いや、かすっただけなんだけど」
それでも大したものだ。綾香の足さばきは天性のもの。あの完璧なディフエンスが
あるからこそ、エクストリームのチャンピオンになれたのだろうから。
「私もあいつの速さには手こずったのよ。本当に猫みたいに素早くてね。全然、こっち
の攻撃が当たらないの」
「坂下でもそうなのか。やっぱ、綾香って強いんだな」
当たり前だ。何を言っているのか。
「いや、坂下にしろ綾香にしろ、普通に見たら女の子してるだろ? だから、あんまり
実感わかねえんだよ。空手やエクストリームで強いっていうのが」
「なっ・・・いきなり、変なこと言わないでよ」
ちょっと顔が赤くなる。私が女の子している?
「変じゃねえって! さっき、ハイキックを出した時に見えた白なんか・・・」

白?

しまった、という顔で口を押さえている藤田。
なるほど。目を皿のようにして私の型を見つめていた訳はそれか。
「あの・・・やっぱりパンチですか?」
私の返答の正拳突きで、藤田は空を舞っていた。


「それでね、藤田の奴は私のパンツをしっかり見てたの。葵も気をつけなさいよ。
あれでも男なんだから」
私が食堂で六杯目の天丼を食べながら言うと、葵は不満そうな顔で私を見ていた。
「なによ、そのジト目は?」
「だって・・・好恵さんが藤田先輩と仲良くしているから」
はっきりものを言うようになったわね、葵も。やっぱり好きな相手のことだと事情が
違うのかしら?
「仲良くなんかしてないってば。葵こそ藤田とはどうなっているのよ?」
「パンツは見せていませんよ」
あっちの方を見ながらボソリと言う葵。
ううっ、なんか性格が陰険になっている?
「それに・・・私なんか藤田先輩につり合わないし」
なんだ、やっぱり葵は葵だ。
「私みたいにスカートで型の練習でもしたら? あいつ、葵に夢中になるかもよ」
「なっ! ・・・私、そんな趣味ないです」
私だってない。
「そもそも、葵は藤田を大げさに見ているのよ。あいつ、どう見てもただのボンヤリ
した男子にしか見えないけどね」

「そんなことないです! 私に藤田先輩がいなかったら、好恵さんに勝てなかったです」

叫んでから、しまったという顔で私の顔を見る葵。
別に私に試合で勝ったのは事実なのだから、すまなそうな顔をする必要はないのに。
こういう謙虚さは葵のいいところなのかもしれないが、格闘家としてはマイナスに
しかならない。綾香ぐらい図々しいと逆に問題もあるが。
「・・・あの、すみません。私、好恵さんよりも強くなったなんて思っていませんから」
消え入りそうな声で言う葵。

「葵。エクストリームってどんな大会なの?」

私に全然違う話題を振られ、ビックリする葵。
「どっ、どんなって・・・全国規模の総合格闘技の大会で、アマチュア格闘家の私達
にとってはまさに夢の舞台です。全国から様々な流派の人たちが集まって・・・」
語り始めた葵を、私は手で制する。
「その中には、私より強い人もいるわけよね」
「・・・はい」
「なら、自分を貶めるような言い方は止めなさい。出会い頭のカウンターの一撃でも、
あなたは私を倒したのよ。そのことを自信にしないでどうするの」
葵はしばらく考え込んだ後、少し潤んだ目で私を見た。
「私、好恵さんが先輩で幸せです!」
この直球が藤田に当たれば、あのボンクラも一撃なのにね。


精神的に疲労がたまる新入部員の指導が終わり、私はまた公園のベンチに座っていた。
「よお、坂下。よく会うな」
またコンビニの袋を下げている藤田。
「たまには自炊しなさいよ」
あきれたように言う私に、藤田はため息をついた。
「わかってねえな。自分でうまいものが作れれば、誰がコンビニ弁当なんか食べるかよ」
「いばらないの」
葵がどうして、こんなボンヤリした男にそこまで気を使うのかがわからない。確かに
つきあいやすくて性根が真っ直ぐな男だとは思うが・・・。
「それじゃあさ、また俺の型を見てくれよ。昨日はぶっ飛ばされたから、どこがおかしい
か聞けなかったからさ」
「言っておくけど、私はやらないからね」
私の文句に苦笑すると、藤田は昨日と同じように型を始めた。

空手に限らずどんな格闘技にも基本となる技というものがあり、それを連続して行う
ものを一般的に「型」と呼ぶ。それは攻撃に限らず、防御、足さばき、体重移動、
全ての要素を含んだ大切なものだ。だが、型を学ぶ一番重要な意味は、自分の体が
どのように動いているか、ということを意識することにある。
私達は普段、自分の体を自由に動かしていると思っているが、実際はそうではない。
動け!、と思っただけでは手は動いてくれないし、走れ!、と思っただけで体が前
に動き始めるわけでもない。実際にその動きをして、どこまで自分の手足は動くのか、
いつまで自分の手足は動くのか、ということを認識しておかなければならないのだ。
格闘というものが肉体のぶつかり合いである以上、まず自分の肉体の限界というもの
を把握しておかなければならない。それを越えて二度と戦えなくなってしまった人は
数え切れないのだから。

「・・・どうだ、坂下?」
一通りの型を終えた藤田が、ボンヤリしていた私に聞いてきた。
いけない、ちょっと違うことを考えていたみたいだ。
「そうね・・・私ならここはこうした方がいいと思う」
実際に藤田がやってみせた型のなおした方がいいと思うところをやってみせると、
藤田はなぜか笑っている。
「なんだよ、結局は坂下も型をやってるじゃねえか」
「言われてみれば、そうだよね」
いつの間にか、私も藤田と笑っていた。


藤田に気がついた点を注意して、私は公園を去った。
家への帰り道。
なにかさっきから嫌な気配がする。

「私に何か用?」

私を取り囲むようにして隠れていたのは、この近くの男子校の不良どもだった。
前にうちの学校の女子を恐喝しようとしていたセコい連中だ。
私に一にらみされ、軽くたじろぐ連中。
「しっ、知っているんだぜ。おまえが負けたって話」
不良達の一人が私に向かって言う。どうやら、食堂での葵とのやりとりが噂として
流れたらしい。携帯電話っていうのは便利かもしれないけど、時として考えものだ。
「一年生の弱そうな女に負けたってな」
「空手女子チャンピオンもただの見かけ倒しか?」
調子に乗っている連中。私は無視して進むことにした。
「まっ、待てよ・・・グエッ!」
後ろから私につかみかかろうとした不良の一人が、そのまま走ってきた方向と逆の
方向へ飛んでいく。エビの真似でもしているのだろうか?
「やっ、やりやがったな・・・ガハッ!」
横にいた男が左の頬を押さえて崩れ落ちる。虫歯にでもなったのか?
「クッ、このアマ・・・!!!」
声もなく崩れ落ちる正面の男。女子の前で股間を押さえてうずくまるなんて、破廉恥
な奴もいたものだ。

「「「「・・・・・・」」」」

私は家に帰っていただけ。不良達は勝手に倒れただけ。
それだけのことだ。私には関係ない。
遠巻きに私を見ている不良達の目は、負け犬のそれに他ならなかった。



「たっ、大変です。坂下部長!」
部員の一人があわてて部室に駆け込んできた。
どうしたというのだろうか?
「凄い数の怖い人達が来て、部長を呼んで来いって・・・」
あいつら・・・よりによって学校で事を起こすつもりなんて。
「坂下。なにかあったのか?」
「いえ。ちょっと個人的な相談で・・・」
顧問の先生が怪訝そうな顔をしてたずねてきたのを、私はうまく誤魔化した。
暴力沙汰が学校に知られるのはまずい。
私だけではなくて、クラブや他の生徒達に迷惑がかかる。
「しょうがないか・・・」
私は顔が腫れ上がるのを覚悟して、不良達が待つ裏門に向かうことにした。

「この前はよくもやってくれたな、おまえ」
数は三十人ばかり。なるほど、数を頼みにする連中だけあってよく集まる。
「ここでやるつもり?」
警戒したような連中の顔。数で勝っているといっても、私が油断できない相手である
ことはわかっているのだろう。
「そっちがワビを入れれば勘弁してやるよ。駄目なら、覚悟するんだな」

「謝ることなんかない!」

私の一喝に、不良達の顔色が変わる。
「なんだと、この・・・」
挑発に乗ったことを確認すると、私はダッシュで学校から離れた。とにかく、連中を
学校から引き離さなくてはならない。
学校から離れた場所でなら、連中と闘うことができる。
・・・三十人か。顔が腫れ上がるだけじゃすまないかもね。

知らない道。知らない場所。
連中を誘導するつもりが、いつの間にか追いつめられていたらしい。
人通りのない高架下の空き地。
獲物を追いつめた犬達がするような表情で、連中は笑っている。
「ここまでだな、女番長」
ふざけた調子でリーダー格の男が言う。
「チッ!」
覚悟を決めた私は、舌打ちして構えた。

ドカッ!

突然、横から飛んできた石がリーダー格の男にぶち当たった。
もろにこめかみに当たり、声もなく横倒しになる男。
「誰だ!?」
叫ぶ不良達の前に現れたのは、学生服姿の藤田。

「おまえら、女の子一人にそんだけ数集めて、何考えて生きてんだよ?」

怒気がこもっているのがわかる。その姿は、いつものボンヤリした藤田ではない。
「くそっ、やっちまえっ!!」
それに答える不良達の怒声。
二対三十の乱戦はここに始まった。


死屍累々。
殴り疲れた。
百人組み手というのをやったら、こんな風になるのだろうか?
私の横には殴られまくって倒れている藤田。こいつが敵を引きつけておいてくれた
おかげで、私はほとんど怪我をしていない。
「生きてる?」
私の問いかけに、かろうじて手を動かして答える藤田。
「・・・ごめんね。つまんないトラブルに巻きこんじゃって」
藤田は倒れたままで首を横に振る。その顔はすでに腫れていて、痛々しい。
私が鞄の中に入っていた打ち身用の薬を塗ると、藤田は痛そうに顔をしかめた。
「イテテ・・・もうちょっと優しくやってくれ」
「こう?」
私は力を弱めて優しくなでるように塗る。
なにか、とても悪いことをしたような気になってきた。
「あいつら、うちの女子を恐喝しようとしてさ。許せなかったんだよ」
「わかってる。坂下は悪くねえよ」
優しく響く藤田の声。
「悪くない? だって、関係ない藤田を巻き込んじゃったよ」
「水くせえな。おまえだって、俺や葵ちゃんが同じ目に会ったら助太刀するだろ?」
空を見つめている藤田の目はまっすぐだ。
・・・私はその時、わかってしまった。

葵がどうして、こいつを好きになったのか。どうして、そんなに臆病になるのか。

自然に、私の顔が藤田の顔に近づく。
「おっ・・・おい。坂下?」
戸惑う藤田の声は、私の唇に塞がれていた。


「あー!! 好恵さん、ひどいっ!」
背後から響く葵の声。
「あんた・・・ちょっと外道すぎない?」
なんで綾香まで?
「Unbelievable!」
藤田の彼女の・・・宮内さん?
私がおそるおそる振り向くと、そこには顔を真っ赤にして怒っている葵と宮内さん。
そして、ジト目で私を見ている綾香。
「好恵さんがトラブルに巻き込まれているっていうから、あわてて飛んで来たのに!
なんで藤田先輩とチューしているんですか!」
グエッ! ギャッ! フゲェ!
足下に倒れている不良達には気づかずに詰め寄ってくる葵。
「ヒロユキ・・・私に手伝って欲しいことって、これですか?」
宮内さんの持っているのは・・・モデルガン、だよね?
「ちょ、ちょっと待て、レミィ。聞いてくれ!」

BANG! BANG! BANG!

倒れたまま器用に銃撃を避ける藤田。
ギャ! ヒィ! オカアサーン!
倒れている男達から何か聞こえたが、聞こえなかったことにしよう。

「「「じっくりと、聞かせてもらいましょうか!!」」」

三人を納得させるのに、一時間くらいかかってしまった。


学校の帰り道。
葵はまだ怒っている。
「ひどいですよ。私だって藤田先輩としたことないのに」
「だから、お礼のつもりだったんだってば。ねっ、葵、ゴメン」
両手を合わせる私の顔を、葵はチラリと見た。
「外国じゃ挨拶代わりにしてるじゃない? たいしたことないってば」
「・・・レミィさんは藤田先輩とはしたことがないそうです」
うっ、墓穴!
そんな私の顔を見て、葵は笑った。
「好恵さんもそんな顔するんですね?」
「悪い?」
「いいですよ、もう許してあげます・・・あっ、昨日の人達!」
葵が指さしたのは、校門に並んでいる包帯まみれの不良達だった。
まだ、やるつもりなの? こいつら。
私が警戒して近づくと、不良達は・・・。

「すいませんでしたぁ!!!」

私に向かって一斉に頭を下げた。
???
わけがわからないという顔の私に、不良達は震えた声で言う。

「坂下の姉御が住むようなバイオレンスな世界は俺達には荷が重すぎました! これ
からは更正して真面目に生きますから!」
「銃弾が飛び交うような世界に住む人とは知りませんでしたから!」
「どうか命だけはご勘弁を!」

銃弾?
・・・もしかして、昨日の宮内さんの?
遠巻きに私を見ている学校の生徒達。
葵・・・なんで、あなたまで怖がった目で私を見ているの?

「やっぱり、坂下ってバイオレンスだよな」
「極妻だぜ、極妻」
「怖ーい! 私の妹、空手部に入っちゃったのよ」

・・・・・・・・・。
「違うー!!!」
私の悲痛な叫びも、私から逃げ出したみんなには聞こえることがなかった。
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おまけ

「なあ、坂下っていつも白だよな」
「また見てたの、この助平」
「やっぱり、裏地には龍とか虎とか入ってんの?」
バキッ!
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チャンピオンなノリを目指して・・・かなり違う(笑)
まっすぐで激しい気性の坂下であれば、こういうトラブルに巻き込まれることもある
のではないか、ということで書きました。
坂下シナリオ・・・本家のを見てみたい気もしますね。

えー、私信で恐縮なのですが、同じSS作家で何かと私を励まして下さる犬丸さん
のデータが消えてしまったそうです。
どうやら、W2000がまずかったようで。
ビルに文句を言っても始まらないので、これまでに犬丸さんのSSに感想などを
送られた方はもう一度送って下さらないでしょうか?
非常におせっかいだとは思うのですが、ネット上で作品の発表を行っている人間
にとって自分の作品に送られてくる感想というものは宝物に等しい、大事なもの
なのです。
そういう宝物が、データクラッシュという事件で失われたままになる、というのは
非常に残念なことで、もしも犬丸さんの手に再びもどるものがあるならもどして
さしあげたい、と思ったわけです。

お手数だとは思うのですが、犬丸さんに感想を送って下さった方でまだ送信フォルダ
に残っているという方がおられましたら、再び犬丸さんに送ってさしあげて下さい。
お願いします。

それでは、感想、苦情、リクエストなどがありましたら、お気軽に
aiaus@urban.ne.jp
までお願いします。

ではでは。