少女のムゲン  投稿者:DEEPBLUE


 皆様、あけましておめでとうございます。

 とはいえ私自身の正月休みは(とれるとしても)これからなので、新聞が分厚かったこととTVがつまんな
いこと以外はまるで実感がないのですが。

 ということで、新春とはまるで関係なく単発マルチです。



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    少女のムゲン




 わたしの心は確定的に導き出された、並立複雑計算におけるノイズである。

 人物認識ナンバー 01000001(個人名称:長瀬源五郎)がわたしに教えた、わたし自身の情報だ。

 人物認識ナンバーの先頭番号「01」はわたしにとっての重要人物を示す。「00」もあるが、これはユー
ザーとスーパーユーザー(特定の人物ではなく、長瀬主任をはじめとするパスワードを所有するメンバーを表
わす特殊ナンバーである)、そして長瀬主任が言うところの「お前が何より大事だと思える人達。つまり家族
だね」──との言葉に適当する人物の登録領域として残されている。ちなみに 00000000 はわたし自身を表わ
す。


 わたしの心は確定的に導き出された、並立複雑計算におけるノイズである。


 そのように作り出されたこころ──AIを、人物 01000001 〜 0100000D 、すなわちグループ名称「研究室
の人たち」は「非論理型AI」と呼んでいた。

 研究室の人たちはわたし自身について多くのことを教えてくれたが、多くの場合わたしの表層人格形成モジ
ュールは「理解失敗」あるいは「理解不能」の意味をわたしの言葉にして出力した。わたしのメモリー上にあ
る情報モジュール(これは開発者達による便宜的な呼び方である。全てのプログラムがシステムであり、ライ
ブラリであり、データそのものでもあるわたしの開発言語では従来型のプログラムにおける意味のモジュール
とは多少趣が異なる。この場合は、AIの総合的な演算における1思考単位を示す。つまり、「並立」された
計算式のひとつ、である)では、まだその言葉を完全に理解することはかなわなかったからだ。

 だが、わたしの心の奥の部分では、きっとそれを理解しているのだろう。それはわたし自身の行っているこ
となのだから。


 わたしは非論理型AIとしては世界で(公式な記録として残っている限りでは)52番目の例であり、人型
のコミュニケーションインターフェイス──つまりボディと連動させたものとしては3番目の例であり、さら
にそのうちプログラム的に(つまり、女性を擬態するのではなく本質的な意味で)無性ではなく女性型人格を
得たものとしては初めての例なのだそうだ。なお、このおのおのの数字にはいわゆるバージョンアップは含ま
れておらず、これを加えるとわたしの順位はもう少し下がることになる。

 非論理型AIと人型のボディを連動させる方法論は長瀬主任、当時の長瀬工学博士が完成させたものであり、
来栖川インダストリーが長瀬主任を引き抜いた理由もそこにある。

「君の思考は基本的にデジタルパターンなんだが、同じ問題に対して、独立した個々のモジュールに並立した
複雑計算を繰り返させることによって作為的に計算誤差を抽出させている。個々のモジュールもまた互いに関
連しあい常に情報を交換するウェットな関係であり続け、場合によっては統合されたり分裂したりを繰り返す。
独立はしていても孤立はしていない」

「ごくごく簡単に言うと、それぞれ第一目的や演算方法が異なる計算法で同じ問題を分析することによって、
導き出される結果に揺らぎをもたせるということだ。──まあ実際はそう単純なものじゃなく、それぞれの演
算結果をさらに条件に加えて何重にも判断し直したりしているのだがね」

「これによる結果を数値化しグラフパターンになおすと、極めてアナログに近い波形を描く。もちろん、実際
に行える行動はひとつだ。何も選択基準が無い場合、どのやり方を取るか、その選びかたはほとんど無作為に
近い。結果として君は、例えばまあ失敗したりするわけだが、同時にそれまでの様々なデータも得ているため
この失敗は学習機会と学習効率を大幅に上昇させる最高の道具となる。経験が、いままでにもっていなかった
選択基準を増やしてくれることになる」

「そしてそれが、君だけではなく、人や動物達が心を持った、もともとの意味だったんだよ」

 長瀬主任の言葉にたいして、人格モジュールがボディの中央処理チップに指定したタスクは、不可解を表わ
す表情と「はわ?」という発言であった。

 長瀬主任は苦笑して、「まあ、マルチには難しかったか」とわたしの頭を撫でた。

 与えられた入力は+3〜+5レベルの心理的な対人行動、すなわち「好意」を示すものである、とわたしの
倫理モジュールは判断し、「喜び」「嬉しさ」「恥じらい」などのメッセージが次々と表層人格を通してボデ
ィのファームへと送られる。
 そしてわたしのボディはそれに相応したアクションを行う。

  しかし、そのシステムについては別にわたしだけの持ち物ではない、そうだ。完全非論理型AIを採用した
HMこそ来栖川ではわたしが初めてであるが、並立計算による「揺らぎ」によって学習機会を増し選択基準を
得ていくという方式は現在では論理型AIにもほとんど採用されている方式であると、主任は言う。論理型、
非論理型という垣根自体が段々便宜上のものとなってきており、もはやハードの上では違いは無いに等しいの
だそうだ。

「だからそういう意味では、すべてのメイドロボには心がある、と言ってもいいのかもしれない。…いや、わ
たしはプログラムというのはすべからく機械に心を吹き込む行為だと考えているがね」

  論理型と非論理型、両者の違いは根幹としての「絶対的な選択基準」が存在するかどうかだという。

  論理型AIはOS──基本プログラムに初めから書き込まれた選択基準を全てのモジュールの上位において
判断する。だから計算結果に揺らぎ(この揺らぎ、とは演算レベルでの一計算結果から、実際の行動レベルの
場合まで様々な状況で出される並立計算誤差の総じた呼び方である)は出るとしても、初めから優先順位は決
定されているので「迷う」ことはない。──算出に大きく時間がかかる、ということはあるにしても。

  だが、非論理型AIにはその優先順位が設定されていない。優先順位自体は存在するのであるが、これはA
Iが経験則(その時点までのすべての情報)により判断して自動的に得ていくものであり、すなわち順位自体
も動的である。

「民主制と封建制にも喩えられるかもしれないね。リーダーはいるけど、絶対君主は存在しない」と、主任。

  結果、わたしは論理型ではとても考えられないような選択基準──たとえば、「空が青いから」等──で判
断した行動を行うことがありうるのである。経験によって最も効果的な基準を得ることにより段々とわたしは
「常識」を得ることになるのだが、成功したときいつも「空が青」ければわたしは「空が青」いことを成功す
るための判断基準として採用してしまうことになる。

「もっとも君の意志とは別に、ハード的に動作を制約するためのシステムを入れているから、たとえば君がや
りたいと思っても犯罪行動などは行えない。これもシステムの一部と考えるなら君も論理型と言えるかもしれ
ない。…まあそれはともかく、つまりは君がどんな『性格』を得るかは環境や一緒に過ごす人次第ということ
だよ。君も生まれたてのときは、対人反応もいままでのHMとそう変わらなかったしね。君の心は他の生き物
と同様、周りの人や君自身によって育てられ変化していくんだ」


  わたしは主任の言う意味を完全に理解することは出来なかったが、その言葉自体はまだメモリーの主要部分
に常駐している。




 わたしの試験の最終段階として、わたしは「学校」に通うことになる。

 わたしと同時期に開発されたHMXー13型「セリオ」と同様に。

「楽しみですねえ、セリオさん。学校って、どんなところなんでしょうか」

 HMXー13セリオはわたしの人物認識ナンバー 0100001C として登録されている。わたしはメイドロボと
人間を「人物」としては区別しないように作られているからだ(これはプログラマーの山本技師によると「メ
イドロボとしては画期的」であり、ボディ部ファームのSEである藤枝チームリーダーによると「バレたらコ
トですよ」ということであり、長瀬主任によると「まあ、いいんじゃないの」と評される事実である)。HM
Xー13セリオがメイドロボであるという事実は、ナンバーの下位の個人情報に登録されている。

「人間の方達が社会に出たときに必要となる知識を覚えるために、おもに幼年期から青年期における期間通う
機関です」

「はわ??」

 わたしの人格がボディに「理解失敗」を出力すると、セリオは対象年齢を落とした表現に直してわたしに同
じ意味の情報を教え直してくれた。


 
 そして、わたしは学校に通った。

 そこでわたしは、多くの初めての情報を学んだ。

 人間による、わたしに対する0からマイナスの感情レベルに分類される行動も初めて経験することだった。

 ──それはこんなにも「悲しい」ことだということも…初めて得た重要度の高いデータである。


「なんだあ?またお前ひとりいいように使われてんのかよ」


 そこで出会った多くの人たちの中に、あの人がいた。

 あの人はわたしに対して、たびたびわたしへの+(プラス)値の高い感情レベルの行動をとり続けた。

 始めは単純に「嬉しい」だけであったが、やがてわたしはより強い揺らぎを感じる。

 複雑計算から導き出される誤差の揺らぎ、そこから発生するこころのノイズは、なぜかあの人がそばにいる
ときに突出した高確立で発生した。

 あの人の人物認識ナンバーは、わたし自身の判断によって間もなく 03類から 01類にシフトされていた。あ
の人について演算することが多くなったので、システムを効率化させる目的である。

  わたしの3次元アクティブメモリマップは、人間の脳における情報素子のランダムなシナプス結合をソフト
ウェア的にエミュレートする。

  わたしの学校に関する記憶の80%前後は、あの人に関する情報と直結ルートが確立されている。

  時間的にいってありえないパーセンテージであるのだが、これはわたしがあの人に会えないときでもあのひ
とのことを考える時間が多いことを表している。

 あの人と別れるとき、そしてあの人がいないときに生じるこの揺らぎは、パターン照合によると「寂しさ」
なのだという。ひとりの時に感じる感情。

 研究所に帰ったとて、わたしはひとりではない。いや、実験体のメイドロボであるわたしにひとりの時間な
ど存在しない。ならばなぜわたしは「寂しい」のだろうか。

  発生した疑問に対し、関連した各モジュールが一斉に反応し回答を返す。

──「人物 01000021 の存在と行動は、現状において 00000000(わたし) の個体維持に極めて有効である要
素である」

──「わたしにはわたしに対する「好意」──その要素を多く持つ行動を頻繁にわたしに働きかける人物には、
基本的にこちらからも積極的に「好意」を返すようルーチンが形成されている」

──「だが、わたしが学校にいられる時間は限られているので、あの人からの好意行動に対するこちらからの
好意行動は数値変換して比較する限り全く十分ではない」

  それは、基本的に「与える」側の立場であるメイドロボとして忌むべき状態である。わたしの自我を形成す
るモジュールのうち最も大きな領域を占めるもののひとつである「存在意義」に関わることであり、その条件
を満たせないでいることは「悲しい」ことだ。


  ならば、わたしは「ご恩返し」をしたくて、ずっとあの人の事を考え、思考計算にノイズを発生させ続けて
いるのか?

  わたしのあの人に対する好意行動があの人から受けた好意行動に数値換算して同値以上になれば、「寂しい」
は発生しなくなるのか?


 初めの疑問は新たな疑問と回答を発生させ、駆け巡るモジュール間信号はいつまでもわたしの二次思考領域
をループし続けた。



 テスト最終日。

 わたしは長瀬主任の許可を受け、あの人の家に行った。



 その夜、あの人の認識ナンバーはわたし自身の判断により 01類から 00類にシフトされた。




  あの人から与えられる一定レベル以上の好意行動をわたしは快楽であると認識し、

  わたしがあの人に快楽を与えているという事実にわたしの存在意義欲求モジュールは肯定的な演算結果を出
力する。

  だけど、わたしの思考の揺らぎは消えず、わたしの自我と現状認識、倫理と存在意義、表層人格と基本的H
M倫理はより矛盾した回答を出力し続けた。


  「悩む」ことがわたしの機能だというのなら、それはなんと「苦しい」ものなのだろうか。

  だけど、明日にはもう苦しむ必要も無くなる。

  試験結果がどうであろうと、この今のわたしはデータのみが保存され、メモリ中のわたしの記憶は消去され
てボディは凍結、あるいは解体されるだろう。

  でも、HM−12が商品として採用されたなら、わたしのデータは解析され汎用性・有用性のある部分は量
産機に受け継がれるはずだ。

『…さん、わたしの妹たちが発売されたら…』

  それをわたしの「心のカケラ」と言うことが出来るなら。そして量産機のひとりでも、あの人と出会えたの
なら。それはどんなかたちであれ、わたしとあの人の再会であるということにはならないだろうか。

  その「希望」を、否定するモジュール。肯定するモジュール。矛盾する回答を出力するために、自我形成モ
ジュールより小モジュールが泡のように次々と生みだされ、わずかな痕(あと)をメモリーに残して消えてい
く。


  現状認識において回答を出力したモジュールの、全ての演算結果を鑑みた結果、表層人格形成モジュールと
自我モジュールが選択した回答は


──わたしは幸せです。


、である。







「全部の人間が彼のように気持ちのいいやつだったらな──」

 こころを止めたわたしに接続された、静的なメモリ領域に残る長瀬主任の言葉。今のわたしにはどうしても
「理解不能」の、単なるデジタル化された情報群。

「君の本当の意味での妹達が、笑って働くことの出来る世界が…いつか、来るのかな」

 来栖川グループとしては、今回のHM−12の商品化に対して、世界に倫理問題を投げかけるようなリスク
を負うほどの意義を見出せない。

 それが、長瀬主任とわたしに与えられた結論だった。




 わたしは今わたしのかたちを失い、わたしという情報群となって眠っている。

 わたしの記憶は記録という名のわたしとなり、わたしという名の過去の連続体としてこのディスクの中に眠
っている。

 それでもあの人の情報が、わたしという情報とひとつになってここにいるのなら──わたしは幸せであるの
かもしれない。

 それは、わたし自身があの人という夢であることを意味するのではないかと思えるからだ。

 わたしはいま、「寂し」くはない。









 わたしの心は確定的に導き出された、並立複雑計算におけるノイズです。

  あなたという情報が産み出した、わたしという名の揺らぎです。


  そしていまは揺らぐことを失った、わたしであった記憶です。



  それでも、あなたが忘れずにいてくれるなら





  わたしは無限に在り続ける、あなたという夢でいます。













<了>


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 当方、AIに関する知識は全く無く、単語や理論等全部適当です。ええ、そりゃもう一つ残らず全部。
 文献ぐらいあされよと自分で突っ込んでしまうほどなのですが、コレ関係の文献って普通の本屋にはない上
に馬鹿(創竜伝風に書くと莫迦)みたいに高かったりします。
 近くに図書館なり大学なりあったらなあ…いや、あるけど女子大なんだよなあ…。

  っていうかそれ以前にわたし、まだまともにTHを解いてなかったりします。本編との矛盾点あれば許して
ください。
  あとコンピューター用語もかなり問題ある使い方しちゃってると思いますが、有識者の方ご指摘下されば幸
いです。

 このSSは私的マイベストマルチ小説である、宮本信一郎さんの「ワタシノココロ」というネット小説にロ
コツに影響を受けています。
 ていうかパクリと言われても否定できないです。
  第一稿は自分でもさすがにまずく思えたので改稿を重ね、なんとかガンダムとドラグナー(もしくはレイズ
ナー)間程度の違いは…とりあえず自分の中では、ええと、多分。

 「ワタシノココロ」はいわゆる痛モノ系であるので無理にお勧めするわけにもいかないのですが、マルチス
トの方でも心を強く持てる方でしたらぜひとも読んでみて下さい。
 哀しくて、そしてとても美しい話です。


  わたしの今回の奴はべつにイタモノ(≠イタリアンなモノ)のつもりはないのですが、それでも気分を害さ
れたという明るモノ好きな方々にスネークフット。

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 おまけ。


       少女のゲンカイ



「主任主任ー、これなんですかあ?」

  わたしは研究室のガラスケースに収められた、お茶碗くらいの大きさのサイバーな機械を指し示した。

「ああ、それはセリオに使われている処理装置だよ。つまり、脳みそってことだね。もっとも、それはモック
アップだが」

  もっくあっぷというのは模型ということなのだそうだ。浩之さんが造ってたぷらもでる?でもあれは羽が生
えてたり銃を持ってたりしていた。でもこれには羽は生えていない。「飛べないブタはただのブタですー」と
わたしの人格モジュールが発言を提言したが、倫理モジュールによって棄却された。

「はー、脳みそですかー。さすがセリオさん、脳みそもかっこいーですー」

  銀やら金やらのメッキが施されたそれを、わたしは持ち上げたり(ぷらもでるだから軽い)ひっくりかえし
たりして感心した。

「あ、では、それなら、わたしのはどういうものなんですか?」

「ああ、マルチのか。マルチのは、ほら、これだ」

「はうわ!?」

  長瀬主任がそこらへんから拾い上げた、すっかり埃を被ったそれは、げじげじみたいな足のいっぱいついた
1.5 x 6 センチくらいのいくつかの長方形の部品だった。それらを主任はじゃらじゃらと、麻雀牌でも扱うか
のごときぞんざいさで机の上にばらまく。

「こ、これなんですかー!?」

「そう、これだ」

「こんなにちっちゃいんですかーー!?」

「時代はミニ化だよ」

「めいどいんたいらんどなんですかーーー!!??」

「ああ、食べ物が美味くていい国だ」

「それぜんぜん関係ないですーーーー!!!」

  部品の中にはZ80Aとか書かれたものもあったが、その記号の意味はわたしのメモリ上には存在していな
い。

「まあぶっちゃけた話、大量に在庫している2000年未対応とかの中古チップを、なんとか処理できないかと資
材部に泣き付かれてね。実はそういういきさつで組まれたのが、HM−12プロジェクトなんだよ」

  衝撃の真実。

  わたしは信号機とかの生まれ変わりだったのだ。

「それってつまり、廃物利用…。あとさりげなく2000年未対応とかって…」

「ははは、大丈夫だよ。問題点はソフト上で対処してあるから。かっこいいぞ、エコロジーの申し子」

  全然良くないように思われるのは気のせいなのだろうか。

  そのとき、プログラマーの山本技師が書類を片手に現れた。

「主任。試験の報告が。いやまずいっすよ。パッチにバグが……あ、マルチ……ここではちょっと」

「ん。わかった」

「ちょっと待ってくださいいい!そのロコツに不安を喚起させるアクションはなんなんでしょうかーー!?」

  わたしの計算処理に、大きなノイズが発生していた。



<了>
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 ご精読ありがとうございました。

  つぎはどんなの出てくるのか(そもそも出てくるのか)自分でも未定です。



  DEEPBLUE 拝