でんぱしょうじょ 投稿者: dust
天気予報は晴れのち曇り時々雨。

これから天気は下り坂なんて思えない快晴。雲一つない。

平日の昼下がり、公園に人影は殆ど無い。

「あれは…はるか、か? 何やってんだ芝生の真ん中でぼーっと突っ立って。」

「おーい、はるかー」

…。反応はない。

「? はるか…だよな」

違ってたら恥ずかしいなと思いつつ、近づく。

宙を見つめるその人間は未だ微動だにしない。

「河島はるかさーん?」

「やっぱりはるかじゃないか、おいっはるか!」

耳の遠くなったらしい幼馴染の肩を掴んでぐらぐら揺らす。

「…あ、冬弥」

反応はいつもと変わらない。

「あ、じゃねーよさっきから呼んでんのに」

「そう」

「棒みたいに突っ立って、何やってたんだよ」

はるかは再び視点を宙に戻して言った。

「電波の受信」

「はぁ?」

少し微笑んで

「電波の受信してたんだよ、     」

急に吹いた風で草がざわめく。

遠くの空はいつのまにか曇り、暗くなりはじめていた。


―つづく


「次回
 予告」


学園祭を包み込むなにか

光を失う美咲

その光景を目の当たりにした彰は


■◇■

はじめまして!dustと申します。…しかし
ベッタベタ、自分(笑)

dust*1*981012

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