もしもマルチがキ*ヤシだったら  投稿者:ESP


 「いやあああああああああああああああ!宮内洋はいやああああああああああ!」
 「ビッグワン・・・」

              最終話 はっちゃけあかりさん

 前前回、クルスガワグループの圧倒的な権力の元にその人権をねじ伏せられてしまった浩之。
 「くっ、先輩!あんたがこんな事するなんて思ってもみなかった!」
 何もかも失い、堕落する浩之。
 「おらあ!酒持ってこーい!」
 「うう、浩之ちゃん・・・もう、お金ないよ・・・」
 「なあにい?お前のそのくまのぬいぐるみ売ったらいいじゃねえかよ」
 「こ、これはだめ!」
 「うるせえ!」
 バシッ!
 「あう!」
 酒に溺れ最愛の妻あかりにまで暴力をふるってしまう。
 「けっ、どうせおいらあライダーマンさ」
 そんな折、一通の手紙が浩之の元へと届く。
 「・・・キングオブファイターズ?」
 優勝すれば莫大な賞金と名誉が手に入ると言う格闘技大会。
 「・・・俺のライダーマンとしての力を使えば」
 しかし参加条件として三人一組でなければならない。
 そこで浩之は旧友のもとを尋ねる。
 「雅史!久しぶりだな」
 「そうだね、もう十年ぶりかな」
 まず一人目は幼馴染の雅史。
 そして、二人目には。
 「本当にいいんだな、今ならまだ引き返せるぞ」
 「いいえ、いいんです浩之さんのお力になれたらそれだけで」
 「・・・マルチ」
 あまりにも巨大企業となってしまったクルスガワ。
 その非道ぶりは目に覆うものがあった。
 そんなクルスガワに反旗を翻すことをマルチは決心したのだった。
 「わたしなんかがどこまでお役に立てるか分かりませんが・・・」
 こうしてメンバーは決まった。
 しかしまだ浩之の辛く苦しい旅は始まったばかりだった・・・

 「宮内洋はV3でしょ、ライダーマンは違うわよ」
 と、唐突に志保。
 「お前なあ、今いいとこだったのに」
 「でも良かったじゃない、洗脳されなくて」
 「うむ危なかった」
 あの事件から一日が経った。
 何とか俺は無事に学校に来ている。 
 「でさ、どうやって抜け出してきたの?引田天候みたいな魔術とか」
 「今、思い出しても恐ろしい・・・」
 「ど、どうやったの?」
 「定時」
 「は?」
 「5時になってさ、みんな帰ったんだよ」
 「どこが恐ろしいのよ・・・」
 「ライダーマンの格好のまま掃除のおばちゃんに助けてもらったんだぜ、いやあ恥ずかしかった」
 「・・・何だかなあ」
 ちなみにビッグワンも宮内洋なので違う事になる。
 「ライダーマンって誰だっけ」
 「さあ」
 と、そのとき!
 「ふははははは!グッ!モーニン!浩之君!」
 「ああ!なんだか知らないけどヘリの上から長瀬のおっさんが身を乗り出してる!」
 「いや、今風に言うとプッチモニかな?ぞなもし」
 「しかも、何か間違ってるわよ!」
 「。。。。。」
 「いやあああ!そんなのいやあ!」
 「し、しっかりしろ志保!」
 「。。。。。」
 「グ、グフッ」
 「と、吐血・・・おそるべしプッチモニ・・・」
 精神破壊にゃもってこいだ。
 なんて言ってる場合じゃねえ!
 どうすれば、どうすればいいんだ・・・
 「おとなしく洗脳されるんだ浩之君、往生際が悪いぞ!」
 「何の権利があってそんな事!」
 「地球の人間は粛清せねばならんのだ!」
 「エゴだよそれは!」
 
                         〜次回予告〜
 クルスガワの魔の手から逃れた浩之。
 しかしそこへ第一の刺客としてマルチが送り込まれてくる。
 しかも改造され原子炉を内蔵していた。
 むやみに攻撃しては臨海を引き起こしてしまう。
 果たして浩之は勝つ事ができるのか、そしてマルチを元の体に戻せるのか!?
 次回、男色!幼馴染男。
 ご期待ください。
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 最初に・・・本当に申し訳ありません。
 尻切れとんぼですがこの話はこれで終わりです。
 なんか自分勝手な話で読む人の事を考えなかったと反省しています。
 とりあえず終わらせなければと言う気持ちが先行した話でした。
 最後に、このようなSSに二度も感想をくださった久々野 彰さん本当にありがとうございました。
 それでは今度はきちんとしたお話で。
 ESPでした。