ToHeart if……?『世界の奇祭・町田編』 投稿者:ARM(ひとでなし。) 投稿日:3月10日(土)00時15分
【警告】この創作小説はPC版ならびにPS版『ToHeart』(Leaf製品)の世界及び雛山理緒シナリオを悪よげふんげふん使用したは良いがすっかり正味切れな上に、多分やり尽くされているネタだろうし、被っているだろうから、下手するとパクリとかA(以下、不穏な発言に付き削除)。
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『雛祭り』

 それは、東京都町田市内のある民家で、毎年3月3日に行われる、東洋の祭りの中でも屈指に入る盛大な祭りのコトを指す。

 毎年、3月3日0時になった瞬間、問題の民家の敷地内に用意された3万発の花火が打ち上げられ、続いて家の屋根に登った住人の手によって、紙包みにされたお札や硬貨、お菓子などがバラまかれる。

 更に、その民家の住人の家に代々伝わる金無垢の山車が町内を練り歩き、またもやそこでも山車の上に登った住人の手によって紙包みがバラまかれる。

 夜を徹して行われる祭りは、明け方がクライマックスで、締めを飾るべく、八尺球の打ち上げ花火が、長女の歳の数だけ打ち上げられ、極上の食材と金箔が散りばめられたちらし寿司が近隣の人々に振る舞われるのである。そのちらし寿司を食した者は、その年、豪運が唸り、爆運が炸裂し、猛運が荒れ狂う、観音菩薩も驚愕の激功徳、阿修羅級に霊験あらたかな一年が過ごせるという。

 その豪勢な祭りは、世界祭り愉快痛快奇々怪々協会会長として著名な長瀬源零郎をして「西の尾張の結婚式、東の町田の雛祭り」と賞賛されている程であるが、その祭りにかかる費用も、派手な尾張の結婚式同様に、大変な額を必要とされる。その為、祭りを主宰する民家の住人は、一年に一度の祭りのためにその生活は窮乏を強いられ、一年の殆どを、身を粉にして働いているという。


          民明書房刊 「世界の奇祭」第7章・「日本国内の奇祭」より抜粋


「…………理緒ちゃん、あのぅ…………(汗)」
「藤田さん、これからがクライマックスなんですよ!我が家に代々伝わる『雛祭り』の、10年に一度の儀式、『流し雛』が今年あるんです!前回はお父さんを川に流したんですが、今年は弟の良太を――」


                      尾張。

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