ToHeart if.『矢島の事情 〜 告白 〜 』第20話 投稿者:ARM 投稿日:8月6日(日)01時45分
○この創作小説は『ToHeart』(Leaf製品)の世界及びキャラクターを使用しています。
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【承前】

「……ふぅん」

 更衣室の入り口の横で、こっそりとあかりと由那の会話を聞いていた智子は、感心したふうに言った。

「……気になって様子見に来たら、そうきたか」
「本当、あかりって面白い娘よねぇ」
「何や、来栖川サン、藤田くんと話ししとったンやないのか?」

 自分の横で側耳を立てていた綾香に、智子は嫌味を込めて訊いた。ほんの少し前に、音もなく近寄っていた綾香に驚きはしたが、あかりと由那の会話の内容のほうが気になっていたのでそのまま無視していた智子だったが、お嬢様の割に下世話な面を知って少し呆れていた。

「浩之は、ほっとけー、って言ってたけどねぇ、どーにも気になっちゃって」
「まぁ、その気持ちはわからんでもないが――あ」

 と言ったその時、智子と綾香は、更衣室から制服に着替え終えて出てきた由那と鉢合わせになった。

「あ――智子、綾香」
「はろー(汗)」

 綾香は愛想笑いを浮かべて挨拶した。

「そ――その、ね…………ごめん!」

 そう言って綾香は両手を合わせ、由那に頭を下げた。突然、綾香に頭を下げられた由那は、面食らって戸惑った。

「由那の気持ちを踏みにじるようなコトしちゃって……」
「あ――う、ううん、綾香は悪くないって」

 由那は綾香が先ほどの勝負の件で詫びているのだと言うコトに気付き、苦笑してみせた。

「寿の気持ちを踏みにじったのは、他ならぬボクだよ」
「でも――」
「いいよ」

 由那は、にっ、と笑ってみせた。

「今は、寿に謝るコトが一番大切だから」
「「…………」」

 智子と綾香は、由那の笑顔の前にそれ以上なかった、――いや、言わなかった。二人が気にしていたコトに対する答えがそれであったから。

「……わかった。なら、急ぃや」
「うん!」

 元気良く応えた由那は、鞄を肩に担ぎ、走り去っていった。智子たちはすっかり、いつもの元気を取り戻した由那の背を、嬉しそうに見送っていった。

「あかり」
「?」

 由那の後から遅れて更衣室を出てきたあかりは、急に綾香に呼ばれてきょとんとした。

「……ありがとうね」
「……ん」

 微笑みながら礼を言う綾香に、あかりは頷いて見せた。
 そんな綾香を見て、ともこは、ふぅん、と感心してみせた。

「……何?」
「前言撤回や。――好かんトコは曲げんけど、嫌味な女やないな。――そう言う不器用さは、“うち”、嫌いやない」

 智子はそう言うと、一人でさっさと体育館のほうへ戻っていこうとした。

「……“うち”、だって」

 あかりはくすぐったそうに言って綾香の顔を見た。綾香がきょとんとすると、あかりは頷き、

「智子、ね。心から打ち解けた人相手には、一人称は“うち”を使うの、知っている?」「?そ、そうなの?」

 綾香は気恥ずかしそうに訊いた。そんな綾香を見て、あかりは意地悪そうに笑った。

「智子、綾香とは良い友達になれるかもね――ああ、智子、待ってよ!」

 慌てて智子の後を追いだしたあかりだったが、その横を綾香は早足ですり抜けた。

「そろそろ姉さんが来る頃だから、ここでお暇するわね、あかり」
「そ、そう?――じゃあ、また」
「うん、またね♪浩之に宜しく言っといて」

 綾香はあかりに手を振り、校庭のほうへ去っていった。
 西の空は、程良い朱色が滲み始めていた。間もなく綾香は、校門の手前で停車したリムジンを見つけ、手を振って見せた。

「綾香様、お待たせしました」
「お疲れ、セバス――姉さん、こんばんわー♪」

 綾香はリムジンの車内に芹香の姿を見つけて挨拶し、リムジンに乗り込んだ。

「ねぇ、セバス、電話、良い?」
「電話、ですか?」

 セパスが不思議そうに訊いたのは、綾香も携帯電話を持っているハズだったからである。

「ああ、これ?」

 綾香は、腰に下げていたポーチから携帯電話を取り出して見せ、

「こっちに金城さんの電話番号は登録してなくてね」
「金城?」
「ほら、来栖川建設の――」
「ああ、あの方ですか。なら、こちらの短縮をお使い下さい」

 そう言ってセバスは、懐から取り出した、頑丈そうな携帯電話を綾香に差し出した。

「63番です」
「わかったわ――ほいっ、と」

 綾香は携帯の短縮番号をきれいな指先で打ち、金城と呼ばれる人物を呼び出した。

「――――あ、もしもし?金城さん?わたし――ええ、綾香です、この間はごちそうさまでした――いえいえ、良いんですよ。お仕事中電話して済みませんが――はい、この間聞いた矢島寿――ええ、彼です。さっき、彼と会うコトが出来ましてね。……で、実は、面白いお話が。彼、実は――――」


 時間は少し前に戻る。
 小中学生時代の母校に寄った矢島は、一度家に戻っていた。由那が家に帰ってきているものと思ったのだ。

「由那姉ちゃんなら、さっき由那姉ちゃんのおじさんとおばさんと話していたけど、直ぐにどこか行っちゃったよ。その後、おじさんたちも出て行っちゃったから隣、誰も居ないハズ」

 よそ行きの格好をして玄関に立っていた栞にそう言われ、矢島は戸惑ったが、それは栞の返答にではなかった。。

「……母さん、どこか行くのか?」
「さっき、初美の会社から電話があってね。良一兄ちゃんが新宿で焼き肉おごってくれるってゆってた」

 良一兄ちゃん、とは、矢島の姉である初美の懐妊の相手である、渡瀬という高校の教師である。また籍も入れていないのだが、栞はすっかりその気で兄呼ばわりしていた。あの豪快な初美と付き合っているだけあって、矢島は始め、かなりの物好きか変わり者と思っていたのだが、いざ会ってみたらかなり気さくな印象を抱いた。恐らくは、初美が栄養をつけたいと言い出し、そこから家族みんなで喰おうと話を持っていったのであろう。渡瀬が断らなかったのは、彼の両親は大学在学中に、矢島の父親と同じように交通事故で無くして独りぼっちだったコトにも関係があるだろう。初美との交際を申し込み、矢島の母親から快諾された時に浮かべた彼の満面の笑みは、今も矢島は思い出すととてもくすぐったい。

「寿も来なさいよ」
「……母さん、俺が部活から早く帰ってこなかったら置いてきぼりにするつもりだったな(汗)」
「そんなの、居ないのが悪いー♪」

 栞は満面の笑みを浮かべて言ってのけた。小悪魔の笑みである。

「急だったから……寿も急いで着替えて――」
「……俺、パスする」
「えー?焼き肉だよー?タン、ミノ、カルビが焼き放題ーだよ?」

 栞は少し前に流行ったコミックソングのリズムに合わせて、不思議そうに訊いた。
 すると矢島は、暫し考え込み、うーん、と一回唸ってから頷いた。

「……なんか今日は色々あって、脂っこいもの喰う気しないんだ。昨日のカレーがあったろ?俺、あれ平らげとくわ。一晩寝かしたカレーは焼き肉より美味ぇし」
「そう……?」

 矢島の母親は戸惑いげに息子の顔を見た。そんなふうには見えないなぁ、と言いたげな顔をしたが、やがて、息子の顔から何かを悟ったのか、ふっ、と笑みをこぼし、

「……なら、留守番お願いね」
「あいよ」

 矢島はそう答えて暫し黙り込み、

「…………その前にちょっと、外で用済ませとくわ」


 矢島が母親に返事してからちょうど15分後、その矢島家の玄関の前に、学校から戻ってきた由那が佇んでいた。

「……あれ?何で寿ン家も誰も居ないの?」


 同時刻、矢島は駅へ向かう路上の途にあった。学校から戻ってきた由那とは、ちょうど学校の坂道の下にある十字路で、ギリギリにすれ違ってしまったようであった。
 そんなコトとはつゆ知らず、由那は無人の家の前で一人苛立ち始めた。

「……人がせっかく謝ろうとしてやってるのに、どこ行ってンだよ、あいつ?――よぉし!こーなったら探し出してやろうじゃないかっ!こちとら、寿の行きそうな場所には見当がついているんだからな!」


 そう恨みがましく言ってから10分後、由那は小中学生時代の母校の校門の前に立っていた。

「……居ない」

 次に、高校の校舎へ向かったが、

「…………居ない」

 次は、駅前。

「………………居ない」

 しかし遅すぎた。矢島は既に改札をくぐり抜けていた後だった。
 次は、近所の公園。子供の頃は良くこの公園で、二人して、ブランコでどこまで高く上がれるか、やれ滑り台を何回時間内に降りられるか、やれジャングルジムをどちらが先に昇れるか、遊戯具を使って何度も競争したものであった。
 その次は、学校近くの土手。家とは反対の金森のほうまで歩いていったのは、昔、二人してどこまで土手の上を歩いていけるか競争したことがあったからだった。
 その次は、また家のほうへ戻ってみた。帰ってきているものと思ったらしいが、まだ矢島は帰宅していなかった。
 続いて、市営球場。小学生の頃、二人で、ここで高校野球の予選を観覧しに通い詰めたコトがあった。
 次は森野の都営団地。夏の暑い日は、この辺りに来るアイスキャンディー屋を探して二人で良く彷徨いていた。
 散々歩き回った由那は、相模原のほうまで足を伸ばそうかと思ったが、あまり矢島と行った憶えもなかったので、暗くなってきたコトもあり、それは諦めた。
 もう、かれこれ2時間は歩き回ったであろうか。由那はへとへとになっていた。

「…………何で寿の野郎、居ないんだよぉ」

 愚痴をこぼす由那だったが、そもそもそんな昔の思い出の場所に足を運んでいるとは限らないコトは承知していた。
 そして何故、自分はそんなところばかりに足を運んでいたのか、由那には判らなくなっていた。何でそこに行っていると思ってしまったのだろう、と。
 幼稚園の子供ではあるまいし、今や二人は思春期まっだだなかの若者である。そんなノスタルジーに浸るほど老け込んではいないハズだった。
 だが今の由那を突き動かしているのは、ノスタルジー以外の何物でもなかった。そう、矢島と過ごした子供の頃の想い出ばかり。

 由那はやがて、また駅前のほうに足を運んでいた。
 駅前には、余り矢島との想い出はない。ここへやって来たのは、何となく、であった。
 ほとんど、疲労感から無意識に切符を買っていた。行き先は隣町。
 矢島に謝りたいという気分ではなくなっていた。
 とにかく、憂さを晴らしたかった。そこで隣町にある、3on3のレンタルコートへ行って、気が済むまでシュートしようかと考えた。


 矢島は、3on3のレンタルコートで、シュートを続けていた。
 由那のコトを考えていた。
 このレンタルコートへやって来たのは、以前、由那が矢島と喧嘩して学校をサボった時、ここに通い詰めていたコトを思い出したからであった。もしかすると由那はここに来ているかも知れないと考えたのだが、肝心の幼なじみは、町内をノスタルジーに任せて流離っていた。
 矢島は、昔、今回と似たようなコトで由那を怯え泣かせてしまったコトを思い出した。あの時は、バスケットに夢中になり始めた頃で、折角、バスケ好きの上級生たちの中で仲間にしてもらえたばかりだった。そこへ由那が現れ、自分のポジションを由那に奪われたコトに酷くショックを受け、由那を罵ってしまった為であった。
 思い出せば、由那とは子供の頃からずうっと競い合ってきた中で、遊びと言えば、いつも勝負ばかりだった。女の子のクセに男の子たちに混じって騒ぐのが好きで、特に、矢島とはベッタリな状態であった。矢島が何かを始めれば、由那は負けじと同じコトを始める。果たして由那は矢島のライバル的存在となり、良い勝負をする二人を見て、周囲は良く煽ったものである。
 しかし矢島も、小学生の時ならともかく、体格的な差が顕著になる中学生時代からは、由那が相変わらず挑んでくる勝負事にはほとんど応じなくなっていた。
 女だから、と言う考えもあった。
 むしろ、「由那だから」という感が強かった。
 佳いライバルだと思っていた。
 しかし心のどこかで、それを認めたくないという想いが、成長するにつれて大きくなってきたのも事実だった。
 だから、避けてきたが、それでも由那は自分に挑んできた。
 一年前にバスケのスタイルのコトを指摘したのは、そんな煩わしさが限界にあった為なのだろう。
 あの一件以来、由那は矢島に勝負を挑んでこなくなった。お陰で矢島もバスケに専念できるようになり、由那も高校生の中でトップクラスの選手と賞賛されるようになった。
 はっきり言って、自分への挑戦はお互いに何のメリットもなかったのだ。矢島はそう確信したかった。
 それでも矢島は、判らないコトがあった。
 どうして由那は、自分に挑戦したがっていたのだろうか。由那は挑戦を挑んでくるが、その結果に一度として満足した様子は無いのだ。
 むしろ、自分との挑戦をしている間が、とても楽しそうに見えてならなかった。その疑念が、由那からの挑戦を、矢島に戸惑わせる理由の一つとなっていた。
 いったい由那は、自分に挑戦するコトで、何を見出していたのであろうか。

 今の矢島にはもう判っていた。

 判っていながら、それを認めて良いものかどうか迷っていた。

 由那は、自分と一緒に居たいだけなのだ、と。
 そしてそのコトに気付かないでいたから、由那はずうっと自分に勝負を挑んできたのではないか、と。
 勝つ為ではなく、気付かせる為に。
 その為に、由那はどれだけ自分というものを犠牲にしてきたのであろうか。
 そう思った時、矢島はボールにいつも以上の重みを感じた。無論、錯覚である。

 浩之は以前、あかりのコトで矢島にこう洩らしたコトがある。

 どうしてもっと早く、あかりの気持ちに気付いてやれなかったのか。
 ――多分、いつも一緒にいるのが当たり前すぎてしまった為だろうな。

 矢島は確実に、自分は浩之の轍を踏んでいるコトを感じていた。

「俺は――――」

 矢島は、酷く重く感じるボールが煩わしくなって、ゴールめがけて放った。ボールは綺麗な放物線を描いてリングに吸い込まれていった。

「――由那と一緒にいるのが当たり前のように感じていたんだろうか?それとも――」

 リングから落ちてきたボールが、バウンドしながら矢島のほうへ転がり戻ってきた。そしてボールは矢島の足元に吸い付くように止まった。

「――あいつとぬるま湯のような関係で居る方が良いって、本気で思っていたのか?だとしたら――――」

 そう呟き自問自答していた矢島はボールを拾い上げた。

 他の女の子と女の子らしい遊びもせず、男の子たちに混じって泥だらけになり。
 自分を“ボク”と、好んで男言葉を使って、女のコという現実を意識させまいと気をつけ。
 怒らせ、嫌われるコトを酷く恐れ。
 しかしそれを承知で、彼の為に尽くす。

 矢島は我慢しきれなくなって、手にしていたボールを思いっきり床に叩き付けた。

「…………なんて残酷な野郎なんだよ、俺は」

 叩き付けられ、大きく放物線を描いたボールは、矢島の後方へと飛んでいったが、矢島はそれを気にする様子はなかった。
 ところが、聞き覚えのある、驚きの声を背後に耳にした途端、矢島は慌てて振り返った。
 そこには、いつの間にかコートに入っていた、少しやつれ気味の由那が、突如上から振ってきたバスケットボールを頭に受けてしまい、痛がっている姿があった。

「由那――お前――?!」
「……見つけたぁ」

 唖然となる矢島を、由那は指さしてから深い溜息を吐いた。

「……まさか、こんなところに居たとは思わなかったよ」
「由那、どうしてここに――」
「それはこっちのセリフだっ!」

 由那は突然怒りだした。

「人が散々、寿に謝ろうと歩き回ったのに、ちっともみつからなくってさ、――2時間もだぞ!2時間も、ぐるぐると、街中を――」

 文句を言う由那に矢島は呆れ気味に黙って聞いていたが、やがてその声が震え始めたコトに気付き、戸惑った。

「……街中を…………寿とさ、子供の頃よく遊びに行ったポイントばかり……本当に…………嫌ンなるくらいたくさんあってさ…………何で…………何で、そんなところばかり――お前が居ると思ったから――――違う、違うさ、そんなの、ボクの勝手な思い込みだとは判っているけどさ――――でもさ、神岸さんや智子がゆうんだよ、もっと素直になれ、って!」
「――――」

 矢島は、ドキッ、とした。

「……みんなが、そんなふうに言うからさ…………ボクだって判っているさ、無理しているってコトぐらい!――――でもさ、…………でもね、ボクはそれでも良いと思ったんだ。こうやって、寿と遊び回った所ばかり楽しくて記憶に残ってて、――寿と一緒にいる時がとても楽しいから、無理して寿に合わせて――――あれ、ヤダな、ボク、無理だなんて思っていないのに――――」
「…………」

 矢島は、由那の気が動転している事に気付いた。話からして由那は、どうやら自分を捜して色んな所を探し回ったらしい。そしてようやく、予想もしなかったここで見つけられたコトで、安心感から混乱を招いてしまったのであろうと理解した。
 そう理解出来た途端、矢島は、由那のほうへ一歩前に出た。しかし由那はそんな矢島の動きに気付かず、話を続けていた。

「無理じゃないよ――だって、ボク、寿が一緒だったから――楽しいかったから、だから――――?!」

 そこまで言った時、矢島は由那の頭を抱きしめていた。

「良いから、――落ち着け」
「だって――だって――」

 応える由那の声は、ほとんどすすり泣きのようであった。

「だって、ボクは、寿のコトが――――」
「ゆうな」

 びくっ!矢島が穏やかな口調でそう言った途端、由那は少し顔を青ざめて戦慄いた。まるで叱られた子供のようであった。
 しかし矢島は、叱ったワケではなかった。

「……それ以上、由那からいわせていい言葉じゃない」
「――――」

 戸惑う由那だったが、やがて矢島が自分の短い髪を優しく撫で始めると、由那を支配していた混乱が収まり始めていた。

「だって――由那はずうっと俺にそう言ってきたんだから」
「…………?!」
「――だから、応えなきゃいけないんだ、それを」

 矢島はそう言うと、胸で抱えている由那の頭を強く抱きしめた。
 そして仰ぎ、深呼吸してから抱きしめている由那の頭から手を離し、その両肩を掴んで由那の顔を真っ直ぐ見て、ついにそれを口にした。

「…………お前が好きだ」

       第21話へ つづく

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