ワンリーフ =ONE LEAF= 投稿者:ARM 投稿日:7月2日(日)17時52分
○この創作小説は『ToHeart』『痕』『こみっくパーティ』『まじかる☆アンティーク』他(Leaf製品)の世界及びキャラクターを片っ端から悪よ(大宇宙の意志、発動)……を使用し、「ワンピース」(原作:尾田栄一郎、集英社刊)のパロディに見せかけた、悪質な嫌がらせ(大宇宙の意志、発動)
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 伝説の大海賊・アクアリーフが、死に際にはなった一言がきっかけだった。

「……イタミだ。この世のすべてをそこに置いてきた。……探せ!欲しいヤツがいたら全部くれてやる!」

 その一言に、人々は海へ乗り出した。目指すは、伝説の海路・グランドラインの果てにある幻のカイハツシツ、イタミ!ここに大海賊時代の幕が開かれたのであるっ!


主題歌「ありったけのぉ(以下略)」


 初心者海賊、つーか一度も海賊行為をしたコトがないのにね海賊を名乗る不届き千万旋盤工場な小僧が居た。
 その名は、フッキー・浩之。通称、「外道のヒロ」。彼は、悪魔の実を食べた、悪魔の実の能力者であった。
 浩之が食べた悪魔の実は「ふきふきの実」。浩之が憧れた凄腕の海賊、ナガセから譲り受けた、麦藁のタオルを握り締めた時、浩之の猛威が始まる。

「ふきふきのっ、バズーガっ!!」
「うっひゃあっー!汁が、汁がッ!」

 麦藁のタオルを握り締めると溢れ出る汁が浩之の武器だった。ふきふき攻撃を受けた者達は次々と再起不能に陥り、撃破されていった。まこともって悪魔のような小僧である。
 そんな浩之に同行する、奇特な少女が二人。
 浩之の幼なじみの、あかり。家事に長け、子供の頃から好んで浩之の身の回りの世話をしてきた美少女である。浩之曰く「忠犬」だが、周囲はそれを照れ隠しと揶揄している。
 そしてもう一人が、からくりメイドのマルチ。異界から流れ着いた遭難船で眠っていたそれを、浩之が「ふきふきの実の力」を我慢しきれずにヤらかしてしまい、果たして浩之を主人と認識して以来、浩之のメイドとして働いている。
 成長した(どこが、かは邪推してみよう)浩之は、二人を連れ、どうみても大海など渡れるハズもない小舟で、グランドラインを目指した。「そのうち何とかなるだろう」が座右の銘である浩之には、そんなコトは小事に過ぎなかった。

 その途中で、浩之たちは、一緒に海賊をしてくれる仲間を手に入れていく。

 最初の仲間は、坂下という女武闘家。『海賊狩りの恵子』と呼び恐れられていたが、横暴な海軍に反抗したため、海軍に捕まってしまった。そこへ浩之たちが現れ、海軍の隊長・ワクスゥ・メーディアを、共闘してうち破り、浩之たちの仲間になった。ここだけの話だが、本当は、『海賊狩りの好恵』が正しい二つ名で、ワクスゥ一派に名前を間違えられてしまったコトに腹を立てて海軍に反抗したのであるが、それは浩之たちにも内緒のコトだった。

「おーい、恵子」
「あたしは好恵だっ!」
「……面倒だなぁ、坂下って呼ぶコトにする」
「…………」

 必殺技は格闘全般。伝説の魔闘士・アーヤカを敗るべく、日々の鍛錬は欠かさない、ナイスガイだ。

「あたしは女だっ!」
「……面倒だなぁ、坂下って呼ぶコトにする」
「…………」

 次に、坂下と知り合った頃にであった仲間が、才女の智子。関西弁を操る、お下げ髪の眼鏡ッ娘だが、脱ぐと破壊的に凄く、前屈みしない男は居ない(笑)。必殺技は、クレーンゲームを分子レベルにまで粉砕する魔脚技・ベノムストライク。
 智子は、故郷の神戸に帰るコトを願っていた。その為、魚人三姉妹海賊、オカーダ、マーツモート、ヨッシィに渋々従い、火事場泥棒まがいのコトをして(エンコーはデマ)、故郷へ戻る金を稼いでいた。しかしそれが嘘であるコトを知り、途方に暮れていたところ、その心の隙を浩之に突かれてお風呂でハッスルしてしまい、協力して魚人三姉妹を蹴散らし、浩之たちの仲間になる。

「なーなーなー、お下げ解いて眼鏡外してー」
「……あかりがこっちにらんどるで」
「びくっ!?」

 三番目は、坂下と智子が同行するようになって最初に訪れた島に居た、オオカミ少女の志保。といってもワーウルフ(獣人・狼人)ではなく、嘘吐きのほう。

「海賊が来たわよー!」
「あーあ、また志保ちゃん情報だよ」

 すっかり嘘吐きであるコトが村人に知れ渡ってしまったばかりに、偶然知ってしまった、村の中に潜入していた卑怯な海賊・ヤーナガワーの陰謀に、たった一人で立ち向かう羽目になる。しかし同時に知り合いになった浩之たちの協力で、苦戦を強いられたが、その部下であるターカユーキらヤーナガワー海賊一味を全員撃退するコトが出来た。それがきっかけで、志保は浩之たちの仲間になり、念願の海賊になる。嘘吐きで不断は役に立たない(笑)が、そこそこ根性はあるし、歌は上手い。もっぱら宴会要員(爆)。

 そして四番目に知り合ったのが、海上レストラン「HONEY BEE」のチーフコック、結花。智子以上の魔脚使いである。腕はいいが素直じゃなく、船長であり幼なじみの健太郎とは口喧嘩ばかり。いつか、「リアルブルー」と呼ばれる海域に行って食材を集めるのが夢である。
 浩之たちが「HONEY BEE」を訪れた時、このレストランに奇妙な客が流れ着いた。
 結花に似ているその客は、鬼の強さを誇る海賊「ツルギヤ」の副長、「鬼のアズサ」の二つ名を持った梓であった。

「……料理を…………作らせて」
「駄目だ駄目だ!手前ぇみたいな鬼娘に料理なんか作らせねえよ!」

 料理人たちは梓の願いを断るが、結花だけは、梓に黙って料理を作らせた。結花に優しくされた梓は何度も礼を言うが、その梓が作った料理は、空腹で死にかけていた、彼女のボスである「マッドクック・ちーちゃん」こと千鶴の口に収まった。

「……ふっふっふっ。これでお腹イッパイ。さぁ、レストランを奪うわよ!」

 ツルギヤ一派が恐れられていたのは、海賊行為ではなく、相手の船に乗り込んで、この世ならぬレシピで作った「魔料理」を無理矢理相手に喰わせて斃してしまうコトにあった。この時はまだ魚人三姉妹の言いなりだった智子の逃亡、魔闘士アヤカの乱入で瀕死の重傷を負った坂下は、妹分である葵に連れられ、あかりとマルチを連れて智子の後を追う。残った浩之と結花は、千鶴の部下である楓と初音、そして千鶴に逆らえない梓たちと死闘を繰り広げた。しかし浩之に追い詰められた千鶴が放った「芳しき匂い料理」は、結花を庇った梓が食中毒を起こし。力尽きる。味方をも犠牲にする千鶴の偽善者ぶりに、ついに浩之はブチ切れ、ふきふきのマシンガン、ふきふきのバズーカそしてふきふきのトマホークと、脅威のふきふき技でついに千鶴を撃破した。

「……梓」
「……こんな偽善者でも、あたしの姉なんだよねぇ。世話になったね」
「船はやるよ。返しに来なくて良い。――返しに来る勇気があったらの話だがな」
「ははは。――じゃあね」

 撤退するツルギヤ一派を見送った後、結花はリアルブルーを目指し、健太郎に暫しの別れを告げて浩之たちの冒険に同行するコトになった。

 やがて、智子を本当の仲間に加え、グランドラインへ向かう。彼らの冒険はまだまだ続く。続くったら続く。


久品仏「……てな話が今年の夏コミで当たりそうな気がするのだよ、我が輩は」
猪名川「……ンナもん、とっくに誰かがやっとるわ(笑)」

                    おわり

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