鳩ゆうヤツが鳩じゃ・第22弾「逆襲の由綺」回答・ディレクターズカット風雲龍虎編。 投稿者: ARM(1475)
注:これは「鳩ゆうヤツが鳩じゃ・第22弾『逆襲の由綺』」の出題を元に、どこ
からか命令電波を受けたARM(31歳・独身・兼業ライター)が何となく書いた
回答から誕生した、熱き勇者の物語であるっ!(爆)

  @   湯川専務、ひと箱下さいな(謎)   @

ナレーション・矢島正雄(RED嘘)
「森川由綺は改造人間である(嘘)。恋人を、尊敬していた先輩に寝取られた(マ
ネージャーの陰謀説もあり)腹いせに何故かインドに旅立ち、そこで運命的に知り
合ったダイバ・ダッタに教えを請うて、芸術の域にまで達したスクリーントーンの
「重ね」と「削り」の技能を体得し、見事、<仮面の同人作家・Theユキ>へ、
”かれーなるせーちょー”を遂げたのだ。
 ユキは今日も、過酷な営業の合間を縫って、有明や池袋で、一週間も風呂に入ら
ない汗くさいヲタク相手に、冬哉受け×彰責めをメインにしたやをい本を売りまく
っているのであるっ!」

 ちゃらららら〜〜、某美少女漫画誌の編集者が現れたっ!

編集者「どうだい、プロの仕事しないかい?1ページ4千円でどう?」
ユキ 「安いっ!安いっ!!安すぎるわぃぃぃぃぃぃ!!!
               おとといきやがれぇぇっ!!(激怒)」


第1話:怪奇!刷毛水車男の巻(おわび:刷毛水車男は今回、忌引きで欠席です)

<前回のあらすじ>

 コミケに巣くう恐るべき敵「最強の大手・女子トイレ行列」の前に、主人公(名
前はまだない)が主宰する弱小同人サークルの主力作家、猪名川 由宇が敗れ去っ
た。頼みの綱である長谷部 彩は、その類い希な創作の才を、自信不足がゆえに発
揮できずにいて、しかも由宇が倒れたショックとプレッシャーで使いモノにならな
い状態にあった。
 そんなボロボロの状態にもかかわらず、主人公のサークルは冬コミでなんと壁際
の席が当たってしまう。折角のチャンスに、新刊の発行が危ぶまれるものの、幸い、
以前、地方の即売会で好評を得た本の増刷が間に合い、主人公たちはそれを出品し
た。しかしそこへ、隣の席になった、コミケでトップクラスの販売部数を誇る大手
サークル「The・いちびり(仮名)」の主宰者、大庭 詠美が意地悪そうな笑顔
で本を取り、

「あらぁ?壁際のサークルともあろうモノが、新刊一つ出せないなんて、ダサぁい、
サイテー!を〜〜ほっほっほっ!」

 実際に作品でこんなアレな性格になるかどうかは知らないが(笑)、とにかく詠美
は主人公たちにプレッシャーを仕掛けてきた。新刊が無いコトを指摘され、主人公
たちのブースから次第に客足が遠のき始め、大ピンチに陥った。――その時。
 どこからともなく、Gではなく、Yの字が彫り込まれた――さしずめ、Yペンと
呼ぶべきか――奇妙なペン先が、二つのサークルを分け隔てるように床に突き刺さ
った。
 そして、それを追うように、ホール内に高笑いがこだまし始めたのである。

「――はっはっはっ!大手も昔は弱小から始まったコトを忘れてはならない!傲れ
る者は久しからず、オゴレスはボコスカウォーズの敵ボスキャラ!それ程度の作品
で大手サークルを気取るとは、笑止なりっ!」

 一同は、声が聞こえる方向をみた。するとなんと、ホール入り口に、ピンクハウ
スの衣装に身を包んだ森川由綺が立っていたのである。

??「あらかじめ言っておくが、わたしは森川由綺ではないっ!」
主人公「……どこから見ても森川由綺ぢゃん」
高瀬 瑞希「……少し前、彼氏に振られて自暴自棄になったって週刊誌に書かれて
いたけど、あの噂は本当だったのね(汗)」
芳賀 玲子「人間、ああなったらダメよねぇ(しみじみ)」
??「えーいっ!黙れっ、黙れっ!」

 由綺が顔を真っ赤にして叱咤するや、懐から取り出した、仮面の忍者赤影(若い
衆には「マスク・ザ・レッド」とゆったほうがよかろう)のあのマスクを顔に当て
たのである。

仮面の同人作家・Theユキ「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶっ!弱小サークル守れと
わたしを呼ぶっ!仮面の同人作家、Theユキ、ここに見参っ!!さぁ、主人公
(名前はまだない)クン!この私が来たからにはもう安心よっ!まずはこれを聴き
なさいっ!」

 ポーズをとってそういうと、ユキはお着きのマネージャー、篠塚弥生にラジカセ
を持たせ、CDの曲を流した。ラジカセのスピーカーから流れてくる、20代後半
以上からなら、夏休みの早朝、TVから流れてきたあの懐かしいイントロは聞き覚
えがあろう。

「仮面の同人作家・Theユキのテーマ」
(注:諸般の事情により、一部の歌詞を得体の知れない方言で誤魔化しております)

CDの歌『あかーいかーめーんーわー、だれやろかぁ〜〜〜〜〜?』
一同「まんま森川由綺の歌声やん(汗)」
牧村 南「あのぅ、会場内で歌は遠慮して欲しいのですが……(汗)」

CDの歌『どないなツラーだーかーしらねーがー』
一同「どっからみても森川由綺やん(苦笑)」
久品仏 大志「……えっ?同一人物?だって、あいつ、赤いマスクつけてるじゃん
?(汗)」

CDの歌『きらきらとひかるー、うーつくしい目ぇぇ』
一同「目の焦点があっとらへん(汗)」
塚本 千紗「なんか怖いです、あの人……(泣)」

CDの歌『かーめんのー作家だぁ、The!ユ・キだぁぁ!』

 呆然としている(単に呆れているだけ)一同の前で、ユキはおもむろに取りだし
たケント紙を放り投げ、続いて突き出したペンを烈風のごとく振り回すっ!

ユキ「Gペン、しゅっしゅっしゅっしゅしゅっ!ベタフラ、一丁ぉっ!」

大庭 詠美「ええっ!嘘ぉっ?!空中で、定規無しでベタフラ描いているっ!?」
ユキ「漫画家とあろう者、こんな基本中の技法まで市販のトーンに頼ったらあかん
(にやり)」

 突然出現した仮面の同(以下数文字省略)コト森川由綺!果たしてユキは敵か味
方かっ!?その真意はいったい何かっ!どーでもいいが、後ろで弥生サンはユキの
ストッキングが伝線しているのを見つけてクスクスわらっているぞっ!一体ドーな
る?こうご期待っ!!

==某ゲーム誌のリーフの取材にて。

ライター「……てな具合に、今度の新作『コミックパーティ(仮)』が始まると訊
きましたが、本当にそうなんですか?」
リーフ「……その予定はありませんとゆうか、無い(きっぱり)」

http://www.kt.rim.or.jp/~arm/Hatohato.htm