危険なネタなので、本家には載せられません、はい(^_^ 投稿者:ARM【玉緒】
実は、某PALLETEの、ベータ版を最初にプレイした時に思い付いていたネタ。

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 神岸あかりとHMX12型マルチ。
 いったい何が気に入っているのか、藤田「腐れ外道」浩之にベタぼれなこの二人、
多くのライバルたちを蹴散らし、あの男の本妻の座をめぐってついに決着を着ける
時がやってきた。

 ところが、である。
 根本的に人が良いこの二人、いざ向かい合ってみると、どうしても競い合う気にはな
れないのだ。

「……やっぱり、あたし、マルチちゃんと競い合う気にはなれない……!」

 あかりが困却しきった顔でそういうと、マルチはどこかほっとしたような顔をし
て頷いた。

「……でも、三人一緒に暮らすとなると……世間体が……って、ええっ!?」

 あかりが素っ頓狂な声を挙げた。俯いていたマルチは慌ててあかりの目線を追う
と、天の高みから白いゴンドラに乗ってきた、セリオが降りてきたのである。

「どーしたんですか、セリオさん?」
「セリオに似ていますが、私は、神様です」

 顔に神経が通っていないかのような、素の顔をしてマルチの問いに答えるセリオ
は、面を横に振った。

「日頃、善い行いをしているあなたたちに、あなたたちが抱えている問題を解決で
きる、最良の方法をお教えしましょう――はい、これです」

 セリオがとったポーズをみて、ふたりは、ああっ、と驚嘆の声を挙げた。


「浩之ちゃ〜〜んっ」
「ご主人様ぁ〜〜っ」
「ん〜〜?どうしたんだ、二人とも」
「浩之ちゃん、すごいんだよぉ!あたしたち三人が、世間体を気にしないで一緒に
暮らせるがみつかったんだよぉ〜〜〜!」

 世間体という言葉に思わず苦笑する浩之の前で、嬉々とするあかりとマルチが横
並びになった。

「「見てて!いくよっ!」」

 声を揃えてそう言うと、あかりとマルチは突然奇妙なポーズを取り始めた。

「……それは……『ゆーとぴあ』のキメポーズ…………いや、それはっ!鳥山セン
セーのっ!!?」
「「ふゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ、じょんっ!!」」

 ぴかぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!緑と赤の閃光が周囲を照り返し、しかし瞬時
に白光へと変化した。
 そして、二人が立っていたハズのその場に、入れ替わるように一人の少女が立っ
ていた。

「は――――いっ!お兄ちゃん!タマでぇぇぇぇぇぇぇぇぇすっ!」

 あかりとマルチがフュージョンしたその姿こそ、某ぱれっとの真のヒロイン(爆)、
萌木玉緒であったっ!

「うひぃぃ(冷や汗)なんて危険なネタを――――」

 浩之が慌てて上着を脱ぎ、玉緒の姿を隠そうとしたその時である。

「――――たぁぁぁぁまぁぁぁぁぁぁちゅわぁぁぁぁぁぁんんんんんっっっっっ!!」

 どこからともなく、えーあーるえむ(偽名)がマッハの速度で接近し、一瞬にし
て玉緒をひっさらってしまったのである。
 舞い上がった粉塵の雨を頭に黙って被る浩之は、獣のような笑い声のドップラー効
果を鼓膜で受けながら、しばし呆然とその場に立っているばかりであった。

 それはそれとして。

 丁度その頃。さおりんこと新城沙織は、ここ数日、自分が奇妙な気配に付きまとわ
れているコトに苛立っていた。

「――もう。いったい何なのよ、このいやらしい視線……!ユウくんに何とかしても
らうしかないのかしら!」

 しかしさおりんは、恋人の長瀬祐介に相談するコトは叶わなかった。数日後、さお
りんは何の前触れもなく突然行方不明となるのだが、同時期に失踪した雛山理緒が、
常々周囲に洩らしていた「天下とったる」という思い詰めたような言葉を、二人と入
れ替わるように登場した、赤い髪の触覚娘こと「菜乃花 恵理」の容姿を見る度、彼
女たちを知る者たちにはどうしても気になって仕方がなかった。

 それはそれとして。

「マルチちゃん、どこっ!あたしとフュージョン、しよっ!いっしょに天下、取ろっ!」

 マルチはとうにあかりとフュージョン済みであるコトを知らない藍原瑞穂が、「鳩
羽 翠」になるべくマルチの行方を探しており、後日、仕方なく量産型とフュージョ
ンしたのは、ここだけの話である。

 それはそれとして。

 芹香は、召喚術の失敗で、とても気まずいものを呼び出してしまったコトを、沈黙
の中で後悔していた。
 動揺するあまり、芹香があわてて振り下ろしたトンカチによって頭に出来た巨大な
たんこぶを持った、某レイアースの(以下数文字、諸般の事情により削除)……。直
ぐに病院にかつぎ込まれるのだが、彼女は激痛のショックで記憶を無くしてしまった
らしい。しかたなく記憶が戻るまで病院でボランティアをするコトになったのは、こ
こだけの話である。

 それはそれとして。

 大阪の某所で、ホルモン焼きを経営する男性が、「天下取ったる」と叫んでエル○
ーヌへ行った娘の変貌ぶりにしばし唖然となったのは、ここだけの話である。ちなみ
に、この娘は「喰えない」ってゆうか、喰うな。

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