東鳩王マルマイマー「総集編」 投稿者:ARM
「即興小説コーナー」で唯一、即興でない(苦笑)大バカ小説「東鳩王マルマイマー」ですが、始
めてからだいぶ経ち、増やしたくもないのにキャラクターがぞろぞろ登場してきました。本当に
終わるのか?>俺(激汗)
 何はともあれ、物語は(予定では)中盤に差し掛かったところです。このあいだアップしたば
かりの第9話Aパートは……あっというまに書き込みの大河に流されているしぃ(笑)こらあかん
な、ここいらでちぃと、物語の概略と、登場人物たちの整理などしてこの「えせえふ大バカ小説」
を振り返ってみたいと思います。

○『東鳩王マルマイマー』これまでのあらすじ
 物語は、「ToHeart」の主人公、藤田浩之の元で幸せに暮らしていたメイドロボット、
KHEMM−12SPX(旧ナンバーHMX12)型マルチに、突如降りかかった災難から始まる。
マルチの製作者である長瀬源五郎は、突然マルチに特別装備を与え、「マルマイマー」として闘
うことを命じたのである。ちなみに「東鳩王」の由来は、長瀬が気まぐれに付けただけであって
特に意味はない。
 流されるまま「マルマイマー」になったマルチに、突然暴走を開始したメイドロボットが襲い
かかった。『エルクゥ』と呼ばれる異星知的生命体、通称EI−01と呼称される謎の敵が、来
栖川電工製のメイドロボットに搭載されている画期的な小型クリーンジェネレーター『THライ
ド』を制御不能に陥れ、周囲の機械を吸収しながら巨大化し、かつ、人類の脳を狂わす「毒電波」
こと「素粒子OZ・オゾムパルス」を放出する「オゾムパルスブースター」に変貌させて暴れさ
せているのだ。
 成り行きで闘った結果、そのこころのやさしさゆえに無意識に闘いを拒絶してシステムダウンし
てしまったマルチの危機を、THライドの暴走を予期していた来栖川財団が秘密裏に結成していた
超法規特務機関「MMM(スリーエム)」が救う。マルチの特別装備を与えた長瀬もMMMの一員
であった。
 システムダウンしたマルチに電脳アクセスしてきた美女、柏木初音。初音に励まされて立ち直っ
たマルチは、自分の妹でもある暴走メイドロボットを助けようとついに立ち上がる。自他共に認め
るへっぽこな姿からとても想像できない凄まじいパワーによって、マルチは見事、暴走メイドロボ
ットを止めてみせた。その闘いの中でマルチは、これが自分にしかできない闘いであることを悟り、
マルマイマーとして闘うことを決意するのであった……。
 
「主な登場人物」
○HMX12マルチ……来栖川電工が試験的に造り上げた、こころを持った最初のメイド
 ロボットで、最強の戦闘型メイドロボット「マルマイマー」のベースロボットでもある。
 主人の藤田浩之やその婚約者である神岸あかりにこころより愛され、平和に暮らしてい
 たのだが、謎の敵『エルクゥ』の出現によってその安穏は打ち破られてしまう。とても
 闘いなど似合わないやさしい心を持ったマルチがマルマイマーとして闘いを余儀なくさ
 れるそのワケとはいったい……?
○藤田浩之……マルチの主人であり、マルチのために物理学者として大成した青年。ここ
 ろをもつマルチが普通のロボットとは思えないらしく、大好きな人を護りたい、その純
 粋な一心でマルマイマーとして闘い続けるマルチに接しているうち、無意識下に抱いていた、
 マルチへの恋情にようやく気づいてしまい、婚約者である神岸あかりとの間にこころが
 揺れ動く。
○神岸あかり……浩之の幼なじみで、現在婚約中。いつも浩之のこころを大切にしたいと
 思っているため、一歩引いたところにいるが、妹あるいは娘のように大好きなマルチの
 コトとなると感情的になりやすい。最近、浩之がマルチを一人の女性として意識し始め
 ていることにまだ気づいていないようだが、さて……。
○柏木初音……「痕」に登場する『エルクゥ』の末裔、柏木姉妹の末女。6年前、地球に
 やってきた「EI−01」と認定呼称される『エルクゥ』との闘いで、家族をすべて失
 っている。復活したEI−01を倒すために、マルマイマーの専属オペレーターとして
 MMMに参画。電脳連結システムによってマルマイマーの戦闘時の戦術格闘トレースお
 よび制御・管理を行っている。姉の千鶴によく似た可憐な美女に成長したが、時おり見
 せる昏い陰は、その内なるこころに秘めたるEI−01への激しい復讐心と、争い事を
 嫌っていたハズのやさしいこころとのギャップに昏く傷ついている証拠である。復讐を
 果たした後、彼女に何が残るのか。初音の哀しい模索は続く……。
○レフィ&アルト……MMMが造り上げた勇者メイドロボット。レフィは女性型AI、ア
 ルトは男性型AIを搭載した兄妹ロボットで、マルマイマーのバックアップを務める。
 冷静沈着なアルトと、激情家なレフィを、それぞれの青と赤のカラーリングから氷と炎
 によくたとえられるが、本質的には同じこころやさしい性格の持ち主である。二人のAI
 同調率「シンパレート値」が100パーセントに達したとき、二人は合体してひとりの
 勇者に――いや、真の姿である「超龍姫」となり、勇者メイドロボット屈指の剛力を奮
 って姉のマルマイマーの危機を幾たびも救う。料理も得意な頼もしい勇者である。
○しのぶ……MMM諜報部所属の勇者メイドロボット。初音の姉、楓に良く似たロボット
 で、物静かな、というよりクールな性格などそっくりである。任務ゆえに分析を得意と
 するところから客観的にものを見るよう心がけており、また自らを設計した技術者を図
 らずもその手に掛けたコトが原因で厭世観が激しく、たまに口を開くと毒舌を奮う。
 一度怒ると容赦しない冷徹な面もあるが、それは大切なモノを傷つけられた怒りがさせ
 るものであり、本当は心の優しいメイドロボットなのだ。
○来栖川綾香……来栖川財団が結成した超法規特務機関「MMM」の2代目長官を務める。
 幼い頃からの英才教育によって格闘及び戦術に秀で、エルクゥの侵略に「勇気」という
 言葉を掲げて立ち向かう。……それと、その場のノリを大切にすることも忘れない軽い
 ところもあったりする、お茶目な正義の味方の元締め(笑)
○保科智子……MMM所属作戦参謀。浩之たちの高校時代の友人で、高校卒業後MITへ
 留学後、戦略分析に天才的な才を見出されたのを、たまたまMITに留学していた綾香
 に見初められ、MMMへ参画。冷静沈着と自負するが実は大変な直情かつ行動派で、後
 営で構えているなどと我慢できないとばかりに進んで戦場に出ていく。ちなみに現在は
 コンタクトレンズを使用、照れくささから伊達眼鏡をかけている。
○宮内レミィ……MMM研究部所属情報分析オペレーター。高校卒業後、米国に帰ってい
 たところを、綾香の母、京香にスカウトされる。その理由及び真価はいまだ未知数。多
 重人格のひとつ、好戦的なハンターモードの人格になにかその秘密があるらしい。表
 向きは智子とともに来栖川財団の会長秘書を務め、財団内では「双璧の美姫」と呼ばれ、
 多くの男性社員のあこがれの的となっている。
○長瀬源五郎……MMM研究部主査。マルチたち勇者メイドロボットを造り上げた人物で、
 周囲はその得体の知れない性格に戸惑いつつも、エルクゥとの闘いにもっとも頼りにし
 ている。6年前に死亡した柏木千鶴とは、彼女の大学時代の恩師にあたる。なにやらこ
 の闘いのすべての秘密を知り尽くしている様子だが……。ちなみに綾香の姉である、芹
 香の執事、長瀬源四郎とは親子の関係(「初音のないしょ!!」LF97を参照)だが、
  どうやらある事情から勘当されているらしい。
○ミスタ……MMM諜報部主査。MMM初代長官、京香より「オゾムパルスマスター」と
 呼ばれているが、その正体は不明。性格は長瀬主査並みに怪しく、紳士に見えて実は結
 構陰険な面も。第9話において、その正体と10年前に起きたオゾムパルスによる最初
 の災禍「月島事件」に深く拘わっているコトが判明する。
○柳川祐也……柏木姉妹と同じ『エルクゥ』の末裔。6年前に『エルクゥ』の力に振り回
 されて暴走し、立ちはだかった柏木千鶴を惨殺するが、『エルクゥ』の力を制御為し得
 た柏木耕一に敗れて以来、耕一を倒したい一心で見事『エルクゥ』の力を制御出来るよ
 うになり、生死不明の耕一の行方を追う。MMMとは共闘の立場にあるが、相交わるコ
 トは無い様子。ただし、耕一に倒されて瀕死の重傷を負ったときに、雨月山近くにある
 来栖川の別荘にいた芹香に救われていることから、芹香に対するその恩義らしき感情か
 ら、今のところ敵に回る意志だけは無いらしい。
○長瀬祐介……『月島事件』の真相を知る、『オゾムパルス』の制御に成功した数少ない
 人物。3年前に『エルクゥ』が残したオーバーテクノロジーの暴走を食い止めたさい、
 死亡したとされている。しかし現在も長瀬主査や柳川と時おり連絡をとっている辺り、
 どうも生存はしているらしいが……。
○柏木千鶴……6年前、EI−01との闘いが始まる前に、暴走した柳川との闘いで死亡
 していた柏木姉妹の長女。しかし、マルマイマーが危機に陥ると彼女の幻影が突然出現
 し、マルマイマーの危機を救うことも。果たして彼女は本当に死亡しているのか……?
○柏木耕一……6年前、EI−01との闘いで死んだとされる、初音の従兄弟。男系では
 制御が困難であった『エルクゥ』の力を、千鶴の貴い犠牲と引き替えに覚醒する。絶大
 な力で新たに襲来した『エルクゥ』たちを倒していった。EI−01と認定呼称され
 るリーダー格との闘いで柏木楓・梓を失いながら、彼らが乗ってきた宇宙船「ヨーク」
 を自爆させることで相討ちに持ち込んだ。……ハズだったが、EI−01は生き残って
 いた。柳川も耕一が生きていると見ているらしいが、まったく消息は不明のままである。
○来栖川京香……芹香・綾香姉妹の母親で、初代MMM長官。長瀬主査同様にすべての秘
 密を知り尽くしており、後に参戦する彼女の娘、芹香とともに今後の物語のカギを握る
 人物である。

 そして、

○EI−01……知的異星生命体『エルクゥ』。人類をオゾムパルスブースター化させた
 メイドロボットが放出する素粒子OZことオゾムパルスによって『鬼界昇華』させよう
 としている敵。多くの影武者を用意しているらしく、その正体は今なお不明。
○月島瑠璃子……〈ゲートキーパー〉と呼ばれる、オゾムパルスを制御為し得る人物。彼
 女と交わった月島拓也と長瀬祐介がオゾムパルスを自在に制御できるようなったコトと
 その二つ名はなにか関係があるのか。現在、EI−01と結託し、人類の『鬼界昇華』
 を目指している。果たして、人類をエルクゥ化させる『鬼界昇華』とは、いったい?

「……ちょっと、ちょっと、なんであたしがいないのよ?」

 おう、これは内閣調査室の若きエース、長岡志保ではないか。

「なによ、その説明調のセリフは(笑)あたしだって、ヒロのバカ親父と一緒に登場してい
るんだからね、ちゃんと紹介しなさいよ」

 いや、それは……。実はチミ、あまり出番無いのよ。

「ぬぅわんですってぇぇぇぇぇぇぇぇ?!(憤怒)」

 当初はマイクサウンダースみたいなロボットのAIモデルに使おうと思ったんだけどね、
……唄うと相手にダメージを与える、なんて設定でもよければ(笑)

「いやよ、そんなジャイアンな設定わ!LF97といい、あんたらそんな目であたしをみ
ていたワケ?うっきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!そーよ、志保ちゃんを今すぐ
ヒロインにしちゃいなさい、東鳩王シホガイガー!決まりね!……って、こらこら、雅史、
なんであたしを引っ張るの?えっ、「マルチュウ」?あんなのヤよ!ってこらぁっ、舞台
から引き下ろすなぁぁぁぁ!!(志保、フェードアウト)」

 ふぅ、やれやれ。(^_^;
 さて、気を取り直して、マルマイマーの今後の展開を。現在の予定通りに進めば、多分
第24話「EARTH(仮題)」で終了するでしょう。物語の流れを当初の計画より削っ
て、極力本筋のみで構成し直したので(脱線した話の中には、マルチたちの日常みたいな
闘いのない話もありました。番外編として発表できたらいいな、とは思っていますが)、
大丈夫のハズ。現在一番焦っているのが、マルチュウには登場している(笑)いいんちょう
ロボ「ゴルディアーム」の設定。予定ではハリセンだった武器が、マルマイマーのコンセ
プト原作であるGGG退官ビデオ2を観て、「フライパン」に急遽変更。あらゆる物質を
ミートせんべい化する(嘘)超必殺兵器のデザインと変形システムが今ひとつ納得のゆく
モノにならなくって(汗)超龍姫や霧風丸をちゃんと立体化しても変形合体できるデザイ
ンに仕上げた変なこだわりが災いしております。やだねぇギミックヲタクって(笑)

 近日中には第9話のBパートも完成します。そのさいは彼方に消えた(笑)Aパート(修
正版)も再度アップいたしますのでご安心を(誰も心配なんかしてないって(笑))。ちな
みに第9話は次回の第10話より始まる第3部風雲編の序章。第3部では、マルチに重大
な危機か迫り、なりを潜めていた名前ばかりの未登場キャラたちもとうとう表舞台に出て
きます。みなさま、いい加減うっとおしいでしょうが、もうしばらくおつきあいのほどを(汗)

 ちなみに、先頃完結した第2部は近日中に、私めのHPにて改訂版をアップする予定で
す。カットCG……終わるかなぁ(汗)BGMのMIDIデータ選出もあるしなぁ(汗)


http://www.kt.rim.or.jp/~arm/